遺品整理業者の裏について

「あぐり」への質問でお客様から『聞きにくいのですが遺品整理の業者同士での談合とかグレーな業界って聞いたのですが?本当ですか?』といったご質問を以前受けました。

実際に直接、話は頂いた事は有りません。ただ、創業時には競合他社からの食事の誘い等を受けた事は数回あったと記憶しています。もし食事の誘いに乗っていたら、そうで有ったのではとも想像しています。実際に数多くの同業他社との交流は有ります。
ただ、弊社の場合、その殆どが関東や関西の業者です。目的は特殊清掃等の技術や消臭方法等の情報交換や改善案です。弊社が取り組んでいる消臭方法は既存の手法を用いない事や環境対策として環境に優しい消臭剤の活用などを目的とした物です。その方達とはRSA(レストレーション・アカデミー・サイエンス)ジャパンへの受講がきっかけでお付き合いを始めさせて頂いています。それぞれの方々がプロフェショナルで有り、各々がプライドを持って日々、仕事に取り組まれています。

そのような談合の話は話題にすら上がった事はありません。ただ、そう言った噂を耳にする事が有る事も事実です。
本来、弊社は基本的に相見積で有ったとしても単独見積りでもクライアントへ提示する金額に変更は有りません。また、提示した金額より高く請求する様な「追加請求」も行った事も無く、これからも「追加請求は無い」事も会社方針として断言できます。
一方、見積り書を提出した段階で条件やそれに準ずる明確な根拠が無い限り「値引き」も致しません。これも会社方針です。クライアントへの金額提示の際には、根拠を持って御説明させて頂く事から「値引き」を要望されるクライアントは皆無です。もしクライアントから「値引き」の交渉が有ったとしても丁寧なご説明を、させて頂いています。「値段交渉」により減額出来るのであれば最初から行うのが「誠意」「信用」とも考えているからです。

以前も、お話をさせて頂いた事が有るかも分かりませんが特殊清掃の見積りで150万円を提示されていた他業者がいました。弊社は80万円の提示を行い、その情報をクライアントから耳にした他業者は70万円(つまり80万円減額
)で再提示してきたとの事でした。当然、その業者はクライアントの不信感を拭えず結果的に弊社に依頼を頂く事になりました。クライアント曰く150万円から70万円の価格変更による「80万円」は、どこに行ったのだろう?と呟かれていました。まさに、その通りだと私も感じました。聞く所によると、その業者は起業後、間もない方で特殊清掃も行えない為、外注する様子だったとの事でした。悪意が有るものか否かは、分かり兼ねますが、経験不足による物と捉える方が自然かと思います。常識の範囲を超える「見積り金額」は、この遺品整理・特殊清掃業界のイメージを損ねる行為だとも思っています。

 グレーな業界イメージ

実際、この業界には多種多様な業種から参入が有ります。その中にはコンプライアンスを順守する業者や、そうで無い業者と二局化してきています。施工水準も二局化している事も事実です。良い業者は高い水準を求め「どうすればクライアント」に更なるサービス・クオリティーの向上や提供が出来るか?自問自答を繰り返しながら努力を重ねアイデアを模索しています。
逆にグレーな業界と言われても仕方ない業者が存在するのも残念な事実です。
「追加料金」「押し買い」「高額請求の強要」「廃棄物の不法廃棄」「貴重品や現金の遺失物横領」民事事件から刑事事件まで引き起こす様々な業者もいます。また、遺品整理や特殊清掃業者間でも被害を受ける事が有ります。昨年のこの頃の寒い時期だったと記憶していますが、クライアントから「見積り依頼をしたのに何で連絡を貰えないのか!?」のクレームが数件、有りました。私には心当たりも無く、只ひたすら「お詫びをしていた事」を今でも、はっきりと覚えています。

後から分かった事ですが、原因は広島市西方面に事業所を置く同業他社でした。具体的には弊社や関東地方の業者等、複数の業者名を使い自社でポータルサイトを立ち上げアップを行う事に起因している物でした。当然、弊社も掲載同意をしていませんが、驚く事に、その内容は各社ホームページをコピーし問い合わせ電話番号を自社のフリーダイヤルに「改ざん」した物でした。意図は不明ですが悪質な「営業妨害」を受けた事は紛れもない事実です。

後日、関東地方の被害に遭った会社のM社長が偶然、会合で合ったそうです
が、その時に初めて「謝罪」があったとの事でした。弊社には未だ謝罪は頂いていませんが、同業者やクライアントを混乱さす行為が「会社として行われていた」と言う事実は、会社としての「姿勢」「組織だって、の行為」には、恐怖と驚きしか有りません。また、各々の地方において掲載同意の無いランキングサイト等、自社を一番に見せる為のHPを掲載されていた事も有りました。弊社もしかるべき対応により掲載を拒否し削除されましたが、何を持ってランキングを決めるのか根拠も不明でした。弊社が掲載同意しっているのは「遺品整理士認定協会のみんなの遺品整理」のみ、です。今は「昭和」では無く「令和」です。コンプライアンスや会社としての「姿勢」「社会貢献」が求められているのが現代です。
そう言った意味ではグレーな業界でも有りますが、労働基準法やコンプライアンスを順守し体質改善を行っている業者も沢山います。業界全体では一部の業者を除き「体質改善」に向けて一歩ずつ「健全化」に歩み始めたのが、今の遺品整理・特殊清掃業界ではないかと思っています。

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