どのような業界であっても、業界が活性化して新規の会社が増えてくると、比例するように悪徳業者も増えてきます。
これは遺品整理業者に関しても言えることで、最近はトラブルの話がよく聞かれるようになりました。
トラブルの中で最も多いのはお金の問題で、WEB見積もりと実際の金額が大きく異なるケースです。
いろいろと理由を付けて、当初より高額な料金を請求してくることは少なくありません。
利用者の方は複数の遺品整理業者を比較し、コスパの良いところを選びたいと考えています。
作業内容の詳細は依頼するまで見えてこない部分ですが、これに対して金額は簡単に比較ができます。
低料金を提示して自社を利用させて、支払い時には高額な料金を提示するのは悪徳業者の常套手段です。
見積もり額は安いほど良いですが、安過ぎる場合は何か理由があると考えてください。
適正なサービスを提供するためには、相応の料金になるのは仕方ありません。
高品質のサービスを安く提供できれば最高ですが、現実的に考えて困難なことです。
お金の問題で揉めないためには、料金体系がしっかりしている業者を利用することが大切です。
料金体系がわかりにくい場合は、詳細を聞いてみるのが良いでしょう。
良心的な業者の場合は料金を明瞭にしていますし、追加料金が発生しないのが普通です。
優良な遺品整理業者が見積もりをするときは、実際に訪問してその場で詳細を提示してくれます。
WEBだけで詳細金額を出してくる業者には注意してください
会社概要が不明瞭な業者は選ばないこと
公式ホームページを所有していない会社、運営コンセプトがわかりにくい会社なども避けた方が無難でしょう。
悪徳遺品整理業者の特徴として、会社概要がよく見えないことがあります。
大手や優良会社の場合は公式ホームページを所有していることが多く、ここで会社概要やコンセプト、サービスなどがわかります。
ホームページは企業の履歴書やプロフィールのようなものですから、ここを見ればどのような会社なのか大体わかるのです。
スタッフの写真やプロフィールが掲載されている会社、口コミ・体験談が豊富にある会社は信頼性が高いです。
後は作業件数を調べておくのもおすすめで、件数が多いほど実績が豊富だと考えることができます。
悪徳遺品整理業者は必要な過程を除外することが多く、訪問見積もりをせずに料金を決定したり、作業内容は通常の不用品回収作業と同じだったりするケースが少なくありません。
不用品を扱うように遺品を処分する業者もいますので注意が必要です。
しかも遺品を不法投棄するなど、違法行為を平気で行っている業者もいます。
こうした業者は適正なサービスを提供し、正当な対価を受け取ろうという意識が欠けています。
とにかく利益を得ることしか考えていませんので、遺品の扱いも雑になってしまうのです。
こうした悪徳業者は決して多くはありませんが、それでも20社に1社くらいは存在しています。
何か怪しいと感じたときの直感はあたっていることが多いですし、ホームページを所有していない、または所有しているけど情報が極端に少ない、といった場合も注意してください。
無料回収を謳っている業者には注意する
遺品を整理するためには相応の費用がかかるもので、無料で整理することはできません。
それゆえ無料回収を謳っている業者は避ける必要があります。
健全な業者はお客様自身で選んでいくことが大切です。
マッチングしたサービスは向こうからやってくることはないと考えてください。
トラックで巡回営業をしている会社、訪問営業をしてくる会社などは避けた方が無難です。
相手から一方的に勧めてくるサービスは、利用者の需要に合っていない、つまりミスマッチしていることが多いのです。
こうした業者に依頼をしてしまうと、当初の話とまったく違うというケースになりかねません。
悪徳遺品整理業者は最終的に高額を請求してくる性質があります。
また格安料金を設定しているけど、遺品を粗末に扱うという会社もあります。
健全な業者は供養や形見分けなどをしっかりと行ってくれるのが特徴です。
価値ある遺品があれば買取してくれる場合もあり、費用を抑えるために役立つでしょう。
信頼できる会社の特徴は、プロの遺品整理士が在籍していること、一般社団法人遺品整理士認定協会が実施する試験をパスしていること、などです。
1点から回収してくれること、即日で駆けつけてくれること、遺品整理後のクリーニングも行ってくれること、なども重要なポイントです。
遺品整理という作業はその性質上、不用品回収作業よりもトラブルが発生する頻度が高くなります。
故人が大切にしていた貴金属を盗まれたという話も聞かれています。
怪しい業者に依頼すると財産を失うことになりかねませんので、遺品整理業者選びは慎重に行ってください。
業者選びをするときは、少なくとも3社以上と比較検討するのが好ましいです。