遺品整理業者を選ぶ5つの注意点!

注意点①:当日は立会うこと

「丁寧・正確」がウリの業者であっても、実際現場に入るスタッフが、必ずしも誠実な対応をしてくれるとは限りません。

特に、見積対応をしてくれた担当と、現地で作業をする担当が異なる場合、ガラッと対応が変わり、やりづらくなってしまうこともあります。それが、悪徳業者でない、優良企業であっても起こりえるのです。

また、業者の中にはスピードを重視するあまり、大切な遺品を流れ作業のように粗雑に仕分けをする光景も見られます。

依頼者の望む形で遺品整理をしてもらうためにも、しっかり作業の様子を見て、気になることは都度指示できるよう、当日は依頼者本人が立会うことをおすすめします。

注意点②:損壊・紛失トラブル

作業終了後に、遺品が壊れていたり、「あると思った物」が無くなっていたりする場合があります。

「元からそうだったのか?それとも、業者の不手際なのか?」それが分からないと、良心的な業者でない場合はウヤムヤにされてしまうケースもあります。

なので、現地調査前に大事な遺品があれば、それだけ別個仕分けしておきましょう。また、大型家具など持ち運びができない物は、その存在や損壊の有無を明確にするため、あらかじめ写真撮影しておくことをおすすします。

注意点③:不当な買取金額

遺品整理業者が不用品の買取を行ってくれる場合、公正に鑑定できる人物が一緒に同行するのが一般的です。しかし、なかには大雑把に査定し、格安な買取金額を提示してくることもあります。

その理由は、不用品をニーズのある海外に高値で売って業者の利益にする為です。

もし、故人の愛用品が、不当な買取金額にもかかわらず、場の雰囲気に飲まれて了承してしまうと後々悔やまれることになります。

なので、もし業者が提示してきた買取金額が納得いかないようでしたら、その場で了承の決断をせず、他の鑑定業者やオークションサイトで相場を確認してから判断されることをおすすめします。価値のある掘り出し物を、超低価格で提示してくることもありますので、焦らず冷静に対処しましょう。

ちなみにオークションサイト「オークファン」は無料登録ができますので、買取前にチェックしてみると良いでしょう。

注意点④:見積金額と請求金額が異なる

現地調査後の見積に対し、作業終了後の請求金額を見たところ、見積外の追加料金が加算されており大幅に費用が増えしまった…

もし、請求金額が不当なものであっても、業者からは「あらかじめ説明したはず」という旨を言われ、そのまま押し通されてしまうケースもあります。

なので、見積書に記載されたサービス以外で、追加の可能性がある料金・作業内容を事前に文書にまとめてもらいましょう。万が一、追加作業が発生してしまったことを考え、あらかじめ追加分の費用も用意しておくことをおすすめします。

注意点⑤:見積は必ず3社以上と比較する!

業者によっては細かく料金内訳が出されていたり、ざっくりパッケージプランで一括されていたりと、様々な見積形式があります。

なので、いくら最初に見積をもらった業者が相場より安い金額だとしても、1社だけではリスクがある為、最低でも3社分の見積を取るようにしましょう。

後々、見積内容が変わった際に他社の見積と比較することで、それが正当な金額やサービス内容なのかを見分けることができます。

請求後に他社の見積を見て、「こっちの業者にしていれば安く済んだのに…」というような、業者選びに失敗することだけは避けたいところ。

そうならない為に、最初の見積依頼は、業界最安値の「ライフリセット」をおすすめします。

ライフリセットの見積を基準にすることで、他社が妥当な料金設定をしているのかを把握することができます。あとは、スタッフの接し方や雰囲気が、本当にご自身が望まれているものかという点も判断基準に入れておきましょう。

片付けのモチベーションを上げる方法

部屋の片付けを成功させるコツは?

ただ漠然と片付けたいと考えているだけでは、部屋は綺麗になりません。部屋を綺麗にし、美しい状態をキープするには、どんなコツが必要なのでしょうか。

なりたい部屋のイメージを具体的に持つ

最後まで投げださずに片付けするには、『理想の部屋を具体的にイメージする』ことが重要です。ダイエットでも、「痩せたい」とただ漠然と考えるよりも、「あと〇kg痩せよう」と決めた方が、モチベーションが上がりませんか?

物が多すぎる部屋なら捨てればよいですし、物が散らかっているならあるべきところに収納すればよいのです。綺麗な部屋を実現するための『片付けるべきポイント』がはっきりすれば、片付けのモチベーションも一気に高まります。

片付けのメリットを知る

片付けが苦手な人は、部屋が片付くことにより得られるメリットを知ると、モチベーションがわいてくるかもしれません。片付けのメリットは、次のようなものがあります。

  • 綺麗な部屋
  • 浪費の削減
  • 精神的充足感

生活していればあらゆる場所が汚れますが、片付けずに放置すれば汚れはますますひどくなります。ところが、部屋を綺麗にすればそのような汚れとは無縁になり、掃除にかかる時間や手間はわずかです。掃除に手間暇を取られないのは、大きなメリットといえるでしょう。

さらに、片付いた部屋なら物の管理も容易になります。同じ物や不要な物を購入したり、必要なものを探し回ることもなくなるため、貴重なお金や時間を浪費せずにすみます。

また、綺麗な部屋は精神にも良い影響を与えます。片付いた部屋をみれば、『部屋を自己管理できている』という満足感がわいてきませんか?この満足感が、自己肯定感や生活満足度をアップしてくれるのです。

片付けのモチベーションを上げる具体的な方法

片付けのモチベーションが上がらないのは、『具体性がないから』かもしれません。まずは、具体的な目標やイメージを作り、片付けに必要なポイントを明確にしておきましょう。

やることリストをまとめる

片付けを始める前に、『やるべきこと』をリスト化すると、実際の行動に移しやすくなります。いつまでたっても片付けに取り掛かれない人の多くは、『何から始めたらいいかわからない』という人です。こんな人は、やるべきことが事前に決まっていれば、迷わずに片付けできるようになります。

ただし、この時作るリストでは、『本棚の不要な本を半分以上処分する』『1年以上着ていない服は処分する』など、作業をなるべく具体的に記入することが重要です。

やるべきことを10個程度リストアップしたら、あとはリスト通りに動きましょう。リストに記載されたタスクを全てこなせれば達成感を得られて、もっと片付けしたくなるかもしれません。

ビフォー・アフター画像を参考にする

成功した片付け後の画像を目にすれば、「自分の家もこのようにしたい」という欲求がわいてきます。なかでも、片付け前と後の様子を比較した、片付け『ビフォー・アフター』画像はモチベーションアップに有効なので、チェックしておきましょう。

ビフォー・アフター画像では、具体的にどこが綺麗になっているのかが一目でわかり、片付けの際のヒントになります。自分の場合に当てはめて考えやすいので、「やってみようかな」という気分になるのです。

掃除前の写真を撮り成果を可視化する

片付けの際は、先ほどのビフォー・アフター画像のように、掃除前・後の写真を残しておくと、成果がわかりやすく、より大きな達成感を味わえます。

また、掃除前の汚い状態を写真に残しておけば、「再びこの状態にはならないようにしよう」という戒めにもなるかもしれません。キッチンやリビングなど大きな場所の写真だけではなく、レンジ回りや玄関スペースなど、ピンポイントな場所まで写真に残しておくと、後でわかりやすいでしょう。

挫折せず片付けを完了するコツ

片付けに挫折してしまう人は、あれもこれもと欲張ってはいませんか?汚れた部屋を一気に片付けるには、膨大な時間と労力が必要です。まずは挫折せずに片付けを終えられるよう、『出来そうな事』から始めてみましょう。

小さく始める

片付けを挫折せずに完了するコツは、範囲や時間を少な目に設定して行うことです。片付ける場所が大きいと、どこから手をつけたらいいかわからず、集中力も続きません。しかし、片付けが狭い範囲だったり時間が短かったりすれば、誰でも負担なく片付けに取り掛かれるのではないでしょうか。

最初は少しの範囲しか綺麗にできなくても、コンスタントに続けていれば部屋全体が綺麗になります。一気にやろうとして挫折するよりも、小さな範囲でも続ける方が、モチベーションを長く維持したまま片付けできるでしょう。

ご褒美を用意する

人間は『報酬への期待を感じた時』にモチベーションがアップします。報酬を意識すると、脳内では『ドーパミン』が分泌され、思考力や決断力が上がり、目標達成にベストな状態となるのです。

片付けの場合、報酬は大げさですが『ご褒美』を自分に用意しておくとよいでしょう。ご褒美は、片付けが終わったら好きなケーキを食べる、焼肉に行く、など自分にとって魅力的なものなら何でもかまいません。

ご褒美を設定することによりモチベーションは一気に上がり、「片付けを終わらせよう」とテキパキ動けるようになります。

リバウンドせずに部屋を綺麗に保つ方法

片付けが終わって部屋が綺麗になったら、その状態を長くキープしたいものです。ところが、生きている限りゴミは出ますし、また元の散らかった部屋に戻ってしまうこともあり得ます。

リバウンドせずに綺麗な部屋を保つにはどうしたらよいのでしょうか。

物を増やさない

部屋を散らかさない重要なポイントの1つが、『不要な物を増やさない』ことです。特に衝動買いが多い人、無料という言葉に弱い人は、不要な商品やサンプルなどをため込んでしまう傾向があります。片付け後は自分の行動を振り返り、むやみやたらに買わない、もらわないを徹底しましょう。

部屋に物を置く時は『本当に必要なもの』だけを選び、無くても生活できる物は極力排除することが重要です。これができれば、もとの散らかった部屋にリバウンドする可能性は低くなります。

汚したらすぐに片付ける

部屋が汚れたと感じたら、すぐに片付けることも重要です。汚れが小さいうちは片付けも短時間で済み、手間もかかりません。しかし放置していれば汚れはたまり、片付けにも時間や手間がかかるようになるでしょう。綺麗な部屋をキープするには、こまめに片付けをし、大きな手間を省くことが重要です。

綺麗で快適な部屋のイメージを思い出す

部屋が汚れてきたと感じたら、片付けを終えたばかりの、綺麗で快適な部屋を思い出しましょう。汚れた部屋は、そこにいるだけでストレスを感じます。「快適でゆとりのある、綺麗な部屋を保ちたい」と思えれば、それが日々の片付けのモチベーションとなるでしょう。

まとめ

片付けのモチベーションが上がらない時は、無理をせず小さな範囲や短時間の片付けから始めましょう。

また、片付け後のお楽しみにご褒美を用意しておくと、片付けはより進むかもしれません。部屋を片付ければ、気分的にもスッキリし、生活に余裕が生まれます。

片付けを『面倒』『出来ない』とあきらめる前に、モチベーションを上げることから取り組んでみてはいかがでしょうか。

引っ越しで出た大量のゴミの処分方法は?

引越し作業では大量のゴミが出る

引越し作業では大量のゴミが出ますが、まずはどんなゴミが出るのかを把握しておきましょう。

大型ゴミから細々とした不用品まで

大型ゴミであれば、タンスや食器棚、ソファーや机などがあります。ドライヤーや加湿器などの小型家電、お椀やガラス、金属類などの不燃ゴミに加え、エアコンやテレビ、冷蔵庫や洗濯機といった家電、資源ゴミもあるでしょう。

引越し先のスペースに置けない場合や、この際に新調するなどの理由で、引越しでは色々なタイプのゴミが出ます。これらのゴミは自治体によって処分の方法が異なりますので、余裕を持って処分をしなければなりません。

引越し後、荷解き中に出るゴミ

荷物の梱包に使った段ボールやビニール紐もそうですが、新たに購入した家電や棚などの包装に使われた緩衝材や包装など、引越し後にも大量のゴミが出ます。

自治体ごとにゴミの捨て方は違うため、引越し後に住む自治体ではゴミをどう処分するのかをあらかじめ確認しておきましょう。ゴミの処分に、その自治体に売られている特殊なゴミ袋を利用するケースもあります。

ゴミの回収日までは捨てられないので、どこにゴミを置いておくかの保管スペースも考えなければなりません。引越し後の回収日を確認してから、引越し日を決めることも考えた方が良さそうです。

ゴミの処分も引越しタスクに加えよう

引越しは新居探しや荷造りをはじめ、市役所や職場、登録サービスへの住所変更の手続きなど、様々な作業をしなければなりません。そんな中で「ゴミの処理は荷造りが終わった後にまとめてやればいい」と思っている人も多いようですが、それは間違いです。

最悪の場合、新居先に旧居からのゴミを一緒に持って行くような状況になりかねません。どうしてそのようなことになってしまうのか、その理由を解説します。

すぐに捨てられるわけではない

ゴミは袋に入れてゴミステーションに出せば良いというわけではありません。回収日が決められていますし、大量のゴミや粗大ゴミは事前に捨てるための手続きが必要です。

引越し当日に大量のゴミをゴミステーションに残していくといったことはできません。防犯面と衛生面で問題があるため前の住まいの近隣住民に迷惑がかかるだけでなく、ゴミによっては管理人や大家から処分費用を請求されることもあります。

引越し当日に大家や不動産会社から注意され、新居に持って行くことにもなりかねません。新しい新居をリフレッシュした気持ちで迎えるためにも、ゴミの処分は早めに済ませたいものです。

多額の費用がかかる場合も

ゴミの処分を遅らせていると多額の費用がかかるケースもあります。ゴミをまとめてみたものの引越し日までに回収がもう来ない場合、他の方法でゴミを処分しなければなりません。

回収業者に依頼して別口で回収してもらう場合は、業者に払う費用が発生します。粗大ゴミや家電の回収を業者経由で行うと、さらに高額の費用がかかるケースもあるようです。

また先述したように、前の住所に残していく場合は、粗大ゴミの回収を産業廃棄物として行うことになるので、普通に捨てるよりも高額な費用を請求されます。場合によっては連帯保証人に費用請求が行くこともあり、トラブルの原因にもなってしまうでしょう。

ゴミの処理方法の確認が重要

ゴミ処理の関係でトラブルにならないためにも、ゴミの処理方法を前もってきちんと確認しておきましょう。ゴミ出しのルールは自治体ごとによって異なりますので、住んでいる自治体のホームページや、転入届を出した時にもらえるパンフレットを確認する必要があります。

ゴミの分類

ゴミの分類は自治体によって異なりますが、おおよそは以下のようになります。

  • 可燃ゴミ…(生ゴミ、紙、衣類、枝葉、プラマークのないプラスチック類など)
  • 不燃ゴミ…(固いプラスチック、金属類、ガラス、瀬戸物類、小型の家電など)
  • 資源ゴミ…(ペットボトル、新聞紙、段ボールなど)
  • 粗大ゴミ…(ふとん、倚子、机、大型家具など)
  • 有害ゴミ…(蛍光灯、電球、電池、体温計など)
  • 家電…(パソコン、冷蔵庫、洗濯機など)

自治体によってはさらに細かく分類されていることがあります。自治体ごとに定められているゴミの分類が守られず、1つのゴミ袋に一緒くたにされていたり、ゴミの出し方が違うとゴミステーションから回収されず残ることになり、迷惑がかかります。

特に引っ越しの際には色々なゴミが出て、分類が不十分でゴミステーションから回収されないといったケースが多発します。ゴミの分類には十分気を配りましょう。

ゴミ出し日

自治体ごとに、ゴミの種類によってゴミを回収する日は決まっています。

家庭で出るゴミは可燃ゴミが最も多いので、週に2回ほど回収する自治体が多いようです。その次に不燃ゴミや有害ゴミで週に1回ほどになります。資源ゴミに関しては同じか、2週間に1回ほどの自治体もあります。ゴミ回収の頻度については自治体の人口やルールによっても異なるようです。

粗大ゴミと家電については、定期的に回収されることはありません。家電は『家電リサイクル法』という法律によって、家電量販店や回収メーカーに直接連絡して回収してもらう必要があります。

粗大ゴミの処分方法

粗大ゴミを自治体で回収する手順は次のように行います。

まずは、自治体ごとに設置している『粗大ゴミ受付センター』に連絡し、粗大ゴミを回収して欲しいことを伝えてください。この時、回収品目を伝えると、受付センター側から回収の日程と『粗大ゴミ回収券』の枚数を伝えられます。

粗大ゴミ回収券は、回収費用を支払ったという発行書のようなものです。粗大ゴミの大きさや種類によって必要な枚数は違うので注意してください。コンビニやホームセンターに売っているので、指定された枚数分を購入して、回収してもらいたい粗大ゴミに貼り付けます。

後は回収日の朝にゴミステーションに出せば完了です。回収日は短くて10日ほど先になる場合が多く、春などの引越シーズンは粗大ゴミ処分の予約が殺到し、処分が3週間以上先になることもあるため、十分な時間的余裕を持って処分を行いましょう。

家庭ゴミでも大量に捨てるときは注意

ゴミの分類や回収日を守っていてもトラブルに発展するケースがあります。それは、引越しやゴミ屋敷の掃除などで1度に大量のゴミが出る場合です。分類ができていてもゴミの量が多すぎる場合、回収してくれない可能性があります。

その場合は、ゴミ出しの前に手続きが必要です。ゴミが大量になるとあらかじめわかっている場合は、余裕を持って処分しましょう。

住んでいる自治体に相談が必要

回収業者はゴミステーションを回るルートが時間ごとに決まっていて、ゴミが多いからと言って2回に分けて運ぶようなことはありません。ゴミがあまりに大量にある場合は回収車に入りきらず、回収が見送られる可能性もあります。

引越しなどで明らかに大量のゴミを捨てる場合は、自治体に相談しましょう。許容内かどうかがわかりますし、自治体側であらかじめゴミが多いことがわかれば対策を取ってもらえることもあります。

燃えるゴミでも有料処分の可能性がある

大量にゴミが出る場合は回収方法が通常とは異なるので、処分が有料になる可能性があり注意が必要です。ゴミの重さによって料金を計算され、別途の業者による回収となります。

ゴミを大量に出す場合の注意点については各自治体のホームページに書いてあることも多いですが、実際の費用についてはゴミの量や種類によって違うため、連絡して見積もりを取ってもらうしかありません。期間に余裕があるのなら、ゴミステーションから何度かに小分けした方がお金はかからないのでお得です。

また、連絡をする場合は10日から2週間以上余裕をもって連絡するようにしましょう。

自治体とゴミ回収業者、どちらを選ぶべき?

主に粗大ゴミを回収する方法は、自治体に回収してもらう以外にも直接ゴミの回収業者に依頼するという方法もあります。

それぞれに特徴がありますので、両者について比較してみましょう。

自治体

地方自治体が回収する場合は上述したように『自治体の受付窓口に電話→粗大ゴミ回収券を買う』という流れになります。業者回収と比較したメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。

メリット

自治体回収を利用するメリットは以下の通りです。

  • 料金が安い
  • 料金が決まっている
  • 回収元が保証されている

詳しく説明していきます。

ゴミ回収の費用の一部を自治体が負担してくれるケースが多く、料金設定はかなり安くすみます。

料金が安定している、回収元を自治体が保証してくれるのも大きなメリットと言えるでしょう。ゴミの回収業者に頼った場合、中には法外な費用を提示してきたり、不法投棄をする様な業者があるからです。自治体の回収業者であればそのようなことはありません。

デメリット

一方、デメリットは以下のようになります。

  • 回収に時間がかかる(回収日を指定出来ない)
  • 指定の場所まで持って行かなければならない
  • 回収できないものがある

先述しましたが、自治体で粗大ゴミを回収してもらう場合は回収日を予約する必要があり、余裕を持って10日から3週間以上は見ておきたいところです。混雑期には日にちも融通が利かない場合が多く、引越し日までにゴミを確実に処分したいなら1ヶ月以上は手続きに猶予を持っておかなければなりません。

また、どんなに重たいものであっても、回収指定の場所にまで持って行かなければなりません。高齢者や一人暮らしの女性には重労働です。

リサイクル家電については一切受け付けてもらえないのもデメリットでしょう。金庫や消化器などの特殊なゴミも、自治体では回収が不可能となります。

ゴミ回収業者

ゴミ回収業者は、業者の連絡先に電話か、もしくはインターネットの受付フォームから申し込むことになります。自治体のように事前にゴミ処理券の購入などは必要ではありません。他にどんな特徴があるのかを見ていきましょう。

メリット

回収業者を利用するメリットは以下になります

  • 日時が指定できる
  • 部屋の中からでもゴミを運び出してくれる
  • ほぼ何でも回収してくれる

自治体でゴミを回収してもらう場合は、希望にそった日にちに回収できることはほぼないでしょう。また、必ず朝の8時頃にまで出さなければなりません。しかし回収業者であれば時間の指定はもちろん、日にちについても早ければ翌日に回収してくれることもあります。

重いものであれば部屋の中から運び出してくれる業者も多く、高齢者や女性にとっては助かります。

また、自治体では回収不可能な家電や特殊なゴミについても、、回収業者では引き受けてくれるところが多いようです。

デメリット

続いてデメリットには、次のようなものがあります。

  • 料金が高い
  • 個数が少なすぎると断られることもある
  • 悪徳業者とのトラブルになるケースも

回収業者に頼んだ場合、料金はすべて自己負担になるため、費用は高額です。また、ゴミの個数や規模が少なく、採算が取れないと判断された場合は断られる可能性もあります。

最大の問題は、中にはきちんと廃棄を行わないような業者や、法外な費用を請求してくる悪徳業者もあるということです。インターネットだけの情報だけで依頼を決めると、トラブルになることもあります。悪徳業者に引っかからないよう、『一般廃棄物収集運搬許可』の資格を持っている業者の中から選びましょう。

相見積りを取り信頼できる業者を選ぼう

悪徳業者に依頼しないために予防策を採りましょう。まずは、相見積りを取ることです。

相見積りとは、1つの業者だけではなく、複数の業者に回収費用の見積りを依頼することです。見積りだけなら無料で行ってくれる業者も多く、費用はかかりません。

どの程度かかるかの相場がわかりますし、明らかに不当な価格の業者を弾くこともできるでしょう。

引越し当日のゴミの処分方法

次に、引越当日のゴミの処分方法について確認していきましょう。退去時の注意点や、引越後のゴミの処分方法についても解説します。

退去時にゴミは残さない

退去1週間前にはある程度の整理を終えて、3日前には大型ゴミや不要な家電の処分は済んでいることが好ましいでしょう。引越し当日には、ゴミが無い状態がベストです。

処分はするけれど電子レンジなどの小型家電は前日まで使いたいという場合は、引っ越し先に持って行ってから処分するというのも手でしょう。

また、事前に連絡しておき処理センターへ直接持ち込む、引越業者が回収サービスをやっている場合、それを利用するという方法もあります。いずれにせよ、前の住居にゴミを残すようなことはトラブルの種になりますので、やらないように注意してください。

引越しダンボールの処分方法を確認

引越し後に出る大量のダンボールの処分方法についてもあらかじめ考えておきましょう。ダンボールは資源ゴミとなりますので、引っ越し先によっては自治体の回収が1週間以上先になることもあります。

そういった場合は引越業者に回収をお願いする、もしくは古紙回収業者に頼むという方法を取ると良いでしょう。

引越しは断捨離の絶好のチャンス

引越しは、要らない物を処分する絶好のチャンスです。引越しの際に押し入れの奥や部屋の隅に眠っている不要な物を一挙に処分してしまいましょう。

新居先で、心身共に新しい生活を始めるチャンスでもあります。

なんとなく取っておいた物を処分

持って行く物とそうでない物を仕分けする時に、今まで何となくで取っておいたものを処分してしまいましょう。すでに1年以上着ていない服や靴、キッチンに並んではいるけれど使った覚えのない調理器具、食器があるでしょう。

引越の運送代は物が少ない程に安上がりです。必要かどうかわからないものを、これを機に一気に処分してしまいましょう。

現状で邪魔にはなっていなくても、無ければスッキリするものです。物が多くて部屋がなかなか片付かないという人も、引越しを利用して片付けてみてはいかがでしょうか。

心機一転リセットできる

引越は今まで止めようと思いながらも続けていた悪習を断ち切るチャンスでもあります。

古い家の物をなるべく捨てていくことで、新鮮な気持ちで暮らしを再スタートもできるでしょう。

物が少ない状態ですっきした空間で、はじめからレイアウトを決められます。自分が過ごしやすい部屋を再設計で切るので、旧居での反省を活かし、より便利に生活できるような家具などの配置を考えていきましょう。

部屋をきれいに保つ秘訣!

【秘訣1】ゴミ回収日に、必ずゴミを出す

ゴミの回収方法をキッチリ把握する

「ゴミ回収日」に、どんなに少量のゴミであっても必ず出すことで、室内にゴミが溜まるのを防ぐことができます。ゴミ回収日が不明の場合は、市区町村のホームページで確認するか、役所や清掃センターに電話で訊ねても良いでしょう。

ただし、この時に一番面倒なのが「ゴミの分別」です。ゴミの分別方法は各自治体によって違いますが、たとえば埼玉県さいたま市の場合は、下記のような分別方法になっています。

もえるゴミ 食品のくずや残飯・紙・木などの燃える物。革製品・おむつ・CDなど
もえないゴミ 燃えるゴミに出せない硬い物。たとえばせともの・鍋・電球・傘・ガラスなど
資源物1類 溶かして成形し、再利用できる物。たとえばびん・かん・ペットボトル・カップめんや惣菜のトレイ・お菓子の袋など、容器に「プラ」のマークがある物
資源物2類 これも再利用のための回収です。新聞や雑誌などの古紙類・段ボール・衣類など
有害危険ゴミ 危険なので別回収します。乾電池・スプレー缶・蛍光灯のランプなど

さいたま市の場合、もえるゴミの回収が週2回で、それ以外は週1回です。もえないゴミや資源物2類・有害危険ゴミなどは「いけない!出し忘れた」という場合でも大丈夫なのですが、もえるゴミだけは、臭いの問題もあるのでマストと考えた方が良いでしょう。資源物1類も、こまめに仕分けしていると結構たまるので、できれば週1回キッチリ出したいところです。

できれば分別の種類ごとにダストボックスを用意

正直、この「ゴミの分別」というのが非常に面倒な作業なので、この出し方が難しすぎてゴミを溜め込んでしまう人も少なくありません。「いい加減に出せばいい」という性格の人は別なのですが、「ルールは守りたい」という律儀な人ほど、ゴミを溜め込んでしまうのです。また、ゴミを出す直前に仕分けをしようとすると、仕事の時間に間に合わないので出さずに行ってしまうケースもあります。

それを防いで楽チンにゴミ出しができる方法としては、いっそのこと分別の種類ごとにダストボックスを分けてしまうのが一番です。「そんなにゴミ箱があると、室内がゴミ箱だらけになってしまう」という場合は、インテリア性の高い分別用ペールも通販などでたくさん売られています。ゴミの種類を把握するまでは、各ペールごとに捨てられる物を記入しておくと便利です。

【秘訣2】片付けが苦手なら、人に頼む

ゴミの日を守れない場合は、人の力を借りるのがべスト

【秘訣1】に書いた「ゴミ回収日に、必ずゴミを出す」というルールは、守れそうでしょうか?それとも「ちょっと無理かも」と思ったでしょうか?もし無理そうだと判断した場合は、いっそのこと「ゴミ出しは人に任せる」と決めてしまった方が、気持ちがグッと楽になります。

親兄弟や親戚などにお願いできればベストですが、それが無理なら家事代行サービスを頼むのが良いでしょう。たとえばシルバー人材を紹介するセンターでは、時給900円ほどで家事代行を引き受けてもらえるので、週1日1時間・月約4,000円でゴミの片付けをお願いできます。

家賃を払っているひとり暮らしの人にとっては、決して安い金額ではありませんが、「ゴミを溜め込まない快適な暮らしが約束できる」と考えれば高くはないかもしれません。

大物ゴミや片付け方に悩むゴミは、回収業者に依頼する

「掃除機は燃えないゴミに出せるけれど、パソコンはリサイクル回収」などとあれこれ調べるのが大変で、思わずゴミを溜め込んでしまう人もたくさんいます。「これはどうやって捨てたらいいのだろう?」と悩む場合は、スパッと割り切って不用品回収業者に頼むのがベストです。

もちろん、それなりに数千円単位のお金はかかりますがゴミを溜めない生活をするためには割り切りも必要です。まずは“ゴミを家から出し続けること”、これが何より大事なのです。その内に「このゴミは、ホームページで調べたら燃えない日に出せるから、水曜日の朝に出しておこう」という気持ちにもなってきます。

「ゴミゼロ」の生活をすることで、その快適さをキープしようと自然に努力できるようになることが、ゴミ屋敷に戻らないための最善の方法といえるでしょう。

【秘訣3】もし散らかっても、あきらめない

「散らかるのは当たり前」と、開き直ることも大切

よくありがちなのが「ゴミを片付けてもらった後、しばらくはきれいになっていたけど、また散らかってしまった」と簡単にあきらめてしまうことです。

実は、そこから先をクリアできるかどうかが、ゴミ屋敷に戻るか戻らないかの正念場なのです!たとえばダイエットに成功した人が、またちょっと太り始めると、「あ~、また太っちゃった」と階段を駆け下りるように元の体重に戻ってしまう人がいます。でも、長年その体重で生活をしていたのですから、体が元の状態に戻ろうとするのは当たり前のこと。それを「そうじゃないんだよ、これからは新しい体重をキープするんだから」と、少しずつ体に覚えこませることが重要なのです。

ゴミのない生活もこれと同じで、また元の状態に戻りたいという無意識の行動が、必ずどこかで出てくるはずです。その時に「よし、やっぱり出たな。でも大丈夫!」と開き直り、時には業者などの力も借りながら、引き続きゴミのない生活を目指すことです。

「これだけは必ずやる」というルールを決める

たとえば買い物をするクセが止まらない人は「洋服は月に8,000円まで、日用品は月6,000円までしか買わない!」と決めたり、「洋服を一着買ったら、一着捨てる」というようなルールを作ると、物が増えるのを防ぐことができます。

また、完璧に片付けるのは無理でも、「1日3個だけは、元の位置に戻そう」と決めるのも効果的です。たとえば「今日は思わず放り投げたジャケットをハンガーにかけて、ペットボトルをダストボックスに入れて、靴を靴箱にしまった。はい終わり!」というように、自分にできる無理のないルールを決めておくと、少しずつ習慣が身についてきます。

「無理をしないこと」、そして「絶対にあきらめないこと」が、ゴミのない快適な毎日を送るための王道です。

家が散らかる原因はこれ! ゴミ屋敷にならないためには

ゴミ屋敷になってしまう一番の原因は「物が捨てられないこと」

家が散らかっている人に話を聞くと、ほとんどの人が「物が捨てられない」と答えます。「もう3年以上着ていない洋服だけど、いつ着るかわからないから捨てられない」という“もったいない派”もいれば、「あれもこれも思い出の品だから、捨てられない」という“思い出に浸る派”もいます。

家具から洋服・電化製品・小物・本に至るまで、「もしかしたら使うかもしれない」「もったいない」と捨てられずにいると、どうしても家の中は散らかってしまいます。この場合、いくら家を片付けようと思っても、物自体が多いので徒労に終わってしまいます。

どうしたらゴミ屋敷を片付けられる?

1年以上使っていない物は、自分の生活に必要がない物なので、思い切って処分をする」、これが物をスッキリと片付けるための王道です。

まったく関係のない話になりますが、株をやろうとした人が「株価が下がった時に思い切って損切りをできない人は成功できない」と言われても、「やっぱり損をするのはイヤ」と思ってしまうと、本当にうまくいきません。逆に、素直に損切りを実行できた人は、最初は損をしても、だんだん成功率が高まってきます。

片付けも同じで、「物を捨てなくても何とか片付くのではないか?」と思ってしまうと、ほとんどの場合スッキリ片付くことはできないのです。ゴミ屋敷に暮らしている人の多くが、物を捨てられずにそうなってしまったことを考えてみても、予想がつくでしょう。

「いらない物と決別する!」、これはゴミ屋敷にならないための、ベストの方法です。そうしてスッキリした後は、置き場所をはっきり決める、新しい物をひとつ買った時はいらない物をひとつ処分するなど、ルールを決めて守るようにしましょう。

ゴミ屋敷の原因として整理整頓が苦手な人もいる

「そもそも部屋を片付けるのが嫌い」という人や、「どうしても片づけをやる気になれない」という人、「収納グッズを買っても、そこに物を戻せない」という人など、整理整頓が苦手な人の理由はさまざまです。

中には、成長期に親が身のまわりのことを何でもやってしまったために、物を片付けるという経験に乏しい人もいます。そういう人が結婚やひとり暮らしによって親から離れると、当然ながら「どうしたらいいかわからない」という状況になってしまいます。

どうしたらゴミ屋敷を片付けられる?

まず、自分の家は散らかっているのだと、はっきり自覚することが大切です。そして「絶対に片付ける必要があるのだ!」という強い意志をもって、整理整頓に臨みましょう。「これくらいなら、そのままでもいいんじゃないか?」「どうせ人が来るわけでもないし」と思ってしまうと、ただでさえやりたくない仕事なので、ズルズルと散らかったままになってしまうケースが少なくありません。

たとえば、あえて知り合いの家を訪ねてみるというのも、ひとつの方法です。その家と自分の家を比べてみれば、どれだけ自分の家が散らかっているかも納得できるはずです。

また、雑誌の収納特集などを見て、それを真似してみるのもいいでしょう。収納グッズが載っていたら、それと同じ物を購入し、とことん真似をすると上手くいきます。「雑誌を見ても、同じようにできない」という場合は、思い切ってプロの収納アドバイザーに来てもらう方法もあるでしょう。

それなりのお金はかかってしまいますが、ある意味痛い思いをすることで、「これからは絶対にきれいな家にするんだ!」という気持ちを持つことができます。プロのアドバイザーと一緒に片付けながら方法を学び、二度とゴミ地獄に落ちないように確かな収納テクニックをマスターすることです。

ゴミ屋敷になってしまう原因として最も多いのが、そもそも片付ける時間がない

性格的な問題があるわけではなく、仕事や子育て・介護などの理由で忙しく、整理整頓のための時間が作れない人もいます。時間を上手に使ってテキパキやるタイプなら、忙しくても何とかなるかもしれませんが、普通は忙しさに紛れて家が散らかってしまうことが多いのが現実です。

どうしたら片付けられる?

自分で何とか対処できる散らかり具合なら、片付ける時間を作ることが先決です。家事や子育てに忙しい人は、親族や友人に子守を頼んだり、「この日だけは思い切って家事代行を頼もう」と決めて自分の時間を作り、徹底的に家を片付けましょう。

問題なのは、自分でどうしようもできないほど散らかってしまっている場合です。そのような場合は、一度家の中の物をリセットするしか方法はありません。「これだけは残しておきたい」という物を残して、あとは不用品回収業者に連絡をし、まとめて片付けてもらいましょう。片付けた後の掃除まで頼めば、完璧にリセット完了です。

そのうえで、自分で雑誌を見ながら収納を工夫するなり、プロの収納アドバイザーから指導を受けるなりして、今度こそ散らからない家づくりを目指しましょう。

ゴミ屋敷になってしまう人は、注意欠陥などの病気だったという場合もある

家の中が片付けられない原因が、実は病気にあったという場合もあります。自閉症のひとつである「アスペルガー症候群」や、注意欠陥障害・多動性障害と言われる「ADHD」などの症状があると、家を片付けられずにゴミ屋敷のようになってしまいます。

また、幼少期に虐待を受けたり、親に愛情を注いでもらえなかった人は、部屋に物を溜め込む「ホーディング」と呼ばれる症状が起きてしまうことがあります。大事な家族が突然死んでしまったなどの精神的なショックで、生きる望みを失ってしまった人も、同じようにゴミ屋敷と化してしまうケースがあります。

どうしたらゴミ屋敷を片付けられる?

病気や心の傷が原因で片付けられない場合は、メンタル面の専門家に相談をするのがベストの方法です。そして、ゴミ屋敷となってしまった家の中は親族と一緒に片付けたり、不用品回収業者を呼んで片付けてもらいましょう。

ゴミ屋敷になる人の【3つの特徴】

その1、自分自身の生活を放棄している

普通の生活を営むことができない

ゴミ屋敷に住んでいる人の多くは、自分自身の生活そのものを放棄してしまっています。「自分自身を放棄する」などと聞くと、自殺を思い浮かべるかもしれませんが、それとは違います。専門的な言葉では「セルフネグレクト(自己放任)」と呼ばれているのですが、食事をしたり衛生面に気を配るなど、普通の生活を営むための当たり前の行動ができなくなってしまうのです。

「どうしても物が捨てられない」という強迫観念

セルフネグレクトの状態になってしまう原因には、OCD(Obsessive-Compulsive Disorder)という強迫性障害が潜んでいます。「何となく不安で、物を買ってしまう」「どうしても物が捨てられない」といった不安や強迫観念のようなものがあり、部屋の中にどんどん物を溜め込んでしまうのです。こうしてゴミを溜めてしまうことを「ホーディング(Hoarding)」と呼び、そういう癖を持っている人を「ホーダー(Hoarder)」と呼びます。

【その2】「実は脳の障害だった」という人も多い

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群」という言葉を、耳にしたことがあるかもしれません。これは自閉症のひとつで、「衝動にかられる」「我慢する」といった判断をする前頭葉に異常がある、脳の病気です。

ゴミ屋敷になってしまったとしても、本人に決して悪気があるわけではなく、どうしたら良いかがわからないのです。一度にいろいろなことができず、「洋服を脱いだらしまう」という基本的なことも、他のことと混ざってしまうとできなくなってしまいます。用が済んでしまった物には興味がなくなるので、脱ぎ終わった洋服には関心を持ちません。当然ながら良好な人間関係は築くことができず、周囲からは変わり者というレッテルを張られてしまうのです。

「話せばわかる」などと思って誰かが話し合いに臨んでも、とんちんかんな答えしか返すことはできないでしょう。つまり、ゴミ屋敷を何とかするために本人の理解や誠意を望むことは、不可能に近いということです。

もちろんアスペルガー症候群だからといって、周囲を困らせる面ばかりではありません。集中力があるなどの良い面もあるので、周りがアスペルガーを理解して上手にサポートしてあげられれば、ゴミ屋敷解決への糸口が見つかるかもしれません。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHD」という言葉も、聞いたことがある人は多いでしょう。何らかの理由で脳内の伝達物質がうまく分泌されず、精神的に混乱しやすい病気で、注意欠陥障害や多動性障害と呼ばれています。

ADHDの場合もアスペルガーと同じで、本人に悪気があるわけではありません。「ゴミ屋敷を何とかしてほしい」と頼んでも、なぜそう言われるのかを理解することは難しいでしょう。本人が自主的に片付けるのを待つのではなく、周囲が病気を理解してフォローしてあげることが大切です。

【その3】どうしても拭えない心の傷がある

親の虐待や愛情の欠如、大きな精神的ショックが原因に

ゴミ屋敷になってしまう人の中には、人生の中であまりにも大きなショックを経験し、心の傷が残ってしまっている人も少なくありません。

たとえば「親から虐待を受けた経験がある」「親に愛情を注いでもらえなかった」といった幼少期の心の傷がどうしても拭えずに、ホーディングをしてしまう人もいます。また、「突然家族に捨てられて一人ぼっちになった」というような、大きな精神的ショックを受けると、それが原因でホーダーになってしまうケースもあります。その一例をご紹介しましょう。

幼少期の虐待が原因でホーダーとなった、Aさんの場合

Aさんは幼少期に父親から虐待を受けた経験があり、ずっとその辛さを心に秘めて暮らしてきました。「早くこの家を出たい」という一心で結婚。2人の子どもの母親となりましたが、やがて夫婦仲が悪くなり、Aさんは2人の子どもを連れて家を飛び出しました。

親子3人で小さなアパートに引っ越したAさんでしたが、心の傷は癒されることがなく、物を捨てられないホーディングの症状が現れはじめました。スーパーから食品を買ってくれば容器が捨てられず、ゴミの日にゴミを出すこともできません。やがて家の中はゴミ袋が山となり、その上に洋服を脱ぎ散らかし、そのまた上にゴミを置くという状態です。狭いアパートの中は足の踏み場がなく、ドアを開けることも難しい状況になってしまいました。

「悪臭がする」と近所の住民が苦情に来ても、Aさんは片付けることができません。ついにゴミは家に入りきらなくなり、外に出すようになってしまったのです。

Aさんのように心の傷が原因でホーダーとなってしまう人の場合、その傷が癒されない限り、ゴミ屋敷の根本的な解決にはならないでしょう。ただ単にゴミを片付ければ済むという問題ではないことが、ゴミ屋敷対策の難しい点です。

ゴミ屋敷のトラブル事例

マンションのベランダにゴミを溜め込み、悪臭が問題に

マンションのお隣さんが、実はゴミ屋敷だった!

隣家にゴミが放置されていたら、一軒家でも閉口してしまうところですが、それがマンションのベランダとなると話は深刻です。

賃貸マンションに引っ越しをしてきたAさんは、朝ベランダのサッシを開けた時に、「プ~ン」とどこからか悪臭がするのに驚きました。臭いのもとを探ると、「あ!お隣のベランダが」なんと、契約をする時には気づかなかったのですが、隣家のベランダにゴミがたくさん放置されていたのです。

とうとう耐えられず、転居することに

Aさんは愕然としたものの、「いつか片付けるだろう」と、しばらくは我慢をしていました。ところがそのまま一か月が過ぎ、二ヶ月が過ぎると、さすがの悪臭に我慢できなくなったAさん。大家さんに頼んで厳重に注意をしてもらいました。

しかし、一向にゴミは片付けられるどころか、どんどん増えていきます。再三にわたって大家さんに注意してもらっても、変わる気配はなし! やがて暑い時期に向かい始めると、虫が大量にわきはじめ、思い余ったAさんは「もうこれは引っ越しをするしかない」と決断し、入居からわずか数ヶ月で転居をしてしまったのです。

「賃貸マンションだったから転居もできたけれど、これが分譲マンションだったらどうなったのだろう?」と思うと、思わず鳥肌が立つAさんでした。

住人が夜逃げをした部屋は、ゴミ屋敷だった!

家賃を滞納した住民が逃げた後には、ゴミの山が

以前から家賃を滞納しているアパートの住民が、大家さんの再三にわたる請求に耐えられず、ついに夜逃げをしてしまいました。

1年間分の家賃をすっぽかされた大家さんでしたが、「いつもカーテンがしまったままだし、中がどうなっているかまったくわからない。住民から悪臭がすると苦情がきていたので、かえって良かったかもしれない」とアパートのドアを開けてみると、ビックリ!そこには、信じられないようなゴミの山が、部屋中を埋め尽くしていたのです。

大家さんは家賃を滞納された挙句、“ゴミの山”というとんでもない置き土産をもらい、ただただため息をつくばかりでした。

観光地のホテルにも、ゴミ屋敷があった!

閑古鳥の鳴く温泉地のホテルがつぶれ、家電ゴミが山積みに

ゴミ屋敷というとアパートやマンション・一軒家を思い浮かべますが、実は一般の住宅以外の施設にも、ゴミ屋敷はあったのです!

たとえば、観光地にあるホテルの一例をご紹介しましょう。かつては賑わっていた温泉地の中にも、ここ数年は閑古鳥が鳴いている場所があります。駅前はシャッター通りが続き、歩く人もまばら。以前の活気はまったくありません。

そんな状況の中で、ついに1件の老舗のホテルがつぶれてしまいました。そして廃墟となった跡地には、洗濯機やテレビなど、ホテル内にあったと思われる家電製品が山積みになっていたのです。

ゴミも私的財産?行政が処分しづらい理由

「そんな風になっているのなら、ますます観光に悪影響がでるのでは?早く行政が処分すればいいのに」と思うかもしれませんが、実はそうもいかない事情があるのです。

どこから見ても“ゴミの山”なのは誰もがわかっていても、それが不法投棄なのか土地所有者の財産なのか、行政側としては判断することができません。そこでホテルの経営者と協議することになるのですが、解決までには時間もかかるようです。

国や地方自治体も、ゴミ屋敷対策に積極的

ゴミ屋敷の増加に危機感を覚え、自治体が片付けに乗り出す

こうしたゴミ屋敷の事例は全国にたくさんあり、自治体によってはゴミ屋敷対策条例を施行して、本格的な対処に乗り出しているケースもあります。たとえば東京都足立区では、近隣に著しい迷惑を及ぼすゴミ屋敷をなくすべく、通称「ゴミ屋敷条例」と呼ばれる条例を制定しています。最大100万円まで区が撤去費用を負担し、区内のゴミ屋敷の片付けを行うという、極めて積極的なゴミ屋敷対策です。

また東京都荒川区では、「荒川区良好な生活環境の確保に関する条例」の中に、ゴミ屋敷対策を盛り込んでいます。近隣住民からの苦情があった場合は立ち入り調査を行い、住民が拒否または無視した場合は、氏名公表と10万円以下の罰金。そして、手を尽くしても改善されない場合は、行政がゴミの撤去を行えるというものです。

地域から孤立する人をなくすことが、最善の方法

国としても「空家等対策の推進に関する特別措置法(特措法)」によって、全国で増え続けるゴミ屋敷対策に乗り出しています。しかし、ゴミ屋敷の問題は、ゴミを片付けただけでは解決しません。地域のコミュニティから外れてしまったひとり暮らしの高齢者など、社会と孤立した人々が、秩序を忘れてゴミを溜め込んでしまうという現状もあるようです。地域が連携して一人ひとりの住民を見守り、孤立する人をなくしていくことが、ゴミ屋敷をなくす最善の方法なのでしょう。

遺品整理で発生したゴミの回収をお願いするには? ごみ処分との違い

ごみの「違い」知っていますか?
廃棄物、つまり「ごみ」には2種類あることを知っていますか?
ごみには、「産業廃棄物」と「一般廃棄物」の2種類があります。

「産業廃棄物」は、主に工場や会社、店舗など事業を行う場所において発生する廃棄物のこと。自治体とは違う時間に回収していたのは、こういうごみだったんですね。

さて、もう1つの「一般廃棄物」は、産業廃棄物以外のごみのことを言います。これが、私たちが生活する上で出るごみのことです。
一般廃棄物は、さらに「家庭系一般廃棄物」、「事業系一般廃棄物」、「特別管理一般廃棄物」に分けられます。
遺品整理の際に出るごみは、家庭から出るごみですので「家庭廃棄物」になります。

「家庭廃棄物」は、7種類に区別されており、原則として市町村が回収することになっています。

可燃ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
家電4品目
パソコン(小型家電)
自動車
有害ごみ
可燃ごみ
私たちの日常生活において発生する廃棄物のことです。
主な可燃ごみは、紙くずや食品で、自治体に定期的に回収してもらっているごみです。

遺品整理 可燃ごみ 燃えるごみ

不燃ごみ
ガラスや陶器など「燃えない」もしくは「燃やしてはいけない」ごみです。
食器や窓ガラスを割ってしまった場合は、不燃ごみとして処分する必要があります。

粗大ごみ
「粗大ごみ」には、大型家具や家電、自転車などがあります。
定期的に回収される可燃ごみ・不燃ごみと同じように回収できません。

粗大ごみを捨てるには、自治体に連絡して回収日を予約し、所定のごみシールを貼って回収日に決まった場所へ持って行きます。

家電4品目
洗濯機、エアコン、テレビ、冷蔵庫の4つは「家電4品目」と呼ばれ、家電リサイクル法に則って処分しなければなりません。

パソコン(小型家電)
パソコン、ゲーム機、炊飯器、電子レンジといった「家電4品目」以外の家電製品は、「小型家電リサイクル法」に基づいて処分します。
この場合の「パソコン」とは、パソコンの周辺機器も含みます。

遺品整理 ごみ 家電 パソコン

自動車
自動車の処分についても、法律でリサイクル品として定められています。

有害ごみ
乾電池や蛍光灯といった有害物質が含まれているものです。
処分の過程で有害物質が漏れ出す危険を防ぐために分類されています。

廃棄物を回収するために必要なものは?
さまざまな種類に分けられるごみですが、これは誰でも回収することができるのでしょうか?
いいえ、違います。
ごみを回収するには、下記のような許可を得なくてはなりません。

家庭系一般廃棄物・事業系一般廃棄物…「一般廃棄物収集運搬業許可」
産業系廃棄物…「産業廃棄物収集運搬業許可」
特別管理産業廃棄物・特別管理一般廃棄物…「特別管理産業廃棄物収集運搬業許可」
なぜ、ごみを集めるのに、このような許可が必要なのでしょうか?
それは、正しい方法で廃棄物の収集・運搬をするためです。

「たかがごみ」。そう思う人もいるかもしれませんが、環境省の調査によれば、平成25年度の日本全体のゴミの総排出量は4,487万4千トンにものぼります。
平成12年度には5,500万トン近くあったため、かなり減ってはいますが、昭和46年度の3,883万1千トンから比べれば604万3千トン増加しています。

遺品整理 ごみ回収 業者 資格

もし、この許可制度がなく、無許可でもごみの収集・運搬ができるようになったら、正しい方法で廃棄物の収集運搬をしない業者までもが営業できるようになってしまいます。
そのために、廃棄物運搬処理業の許可制度は必要不可欠なものなのです。

不法投棄
依頼者が罰せられる!?
不法投棄
違法な不用品回収業者の中には、回収した廃棄物を、人通りの少ない道路の脇や山の中に捨ててしまう悪徳業者がいます。
廃棄物の中にリサイクル資源となるものがあると、資源が適切に処理されないだけなく、環境破壊につながります。

特に「家電リサイクル法」に定められているエアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の「家電4品目」は、特にリサイクルの価値がある家電とされています。

これらは、家電リサイクル券によって正しく処分されたかがわかるようになっていますので、違法な業者に不法投棄されると、ある日突然、警察から連絡が来るようなことにもなりかねません。
不法投棄や、それによる環境破壊を助長しないためにも、業者はできるだけ慎重に選ぶ必要があります。

依頼者が罰せられる!?
「廃棄物処理法」という法律によると、もし一般廃棄物を収集運搬もしくは処理をする許可を得ていない業者に一般廃棄物を委託した場合、委託した人(依頼者)も5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金またはその両方を課せられる場合があります。

つまり、廃棄物が家庭系のごみだと知ったうえで、違法な業者に回収を依頼すると、依頼者自身が法的な罰則の対象になる可能性があるというわけです。

遺品整理 ごみ 不法投棄 処罰

遺品整理の際に出る「家庭系一般廃棄物」を収集・運搬するには、「一般廃棄物収集運搬業許可」を持っていることが必要です。
業者に回収を依頼する際には、この許可を得ているかどうかを必ず確認しましょう。

遺品整理で出たごみの回収を依頼するには?
遺品整理では、多くのごみが出ます。
これは、家庭から出るごみなので「家庭系一般廃棄物」です。

普通に処分するならば、居住地区の収集日に、ルールを守って出せば大丈夫です。
でも、遺品整理の際には、驚くほどたくさんのごみが出ます。

内容としては、普通に分別して出せばいいのですが、一般的には一度に出す量が決まっているため、何度にも分けて出さなくてはなりません。
結果的には、全部を捨て終わるまでに、かなりの手間と時間がかかってしまうことになります。

個人でさばききれない量のごみは、業者に回収してもらうのがよいでしょう。

不用品回収業者
遺品整理業者
不用品回収業者
ひとくちに「不用品回収業者」といっても、さまざまな業者があります。
まずは、インターネットで業者を検索してみましょう。
その際に気をつけるべきことは「なんでも回収します」という謳い文句です。

一般家庭から出る廃棄物(=一般廃棄物)を回収するには、「一般廃棄物運搬収集運搬業許可」という許可を持っていなければなりません。
もし、ゴミとしてではなく、リユース品として「買い取る」のであれば、この許可は必要ありません(その代わり、古物商の許可が必要になります)。
しかし、買い取る場合は、もう使えない家電や、生ゴミなどの廃棄物を回収することはできません。

つまり、一般廃棄物運搬収集運搬業許可を持っていなければ、実際に「なんでも回収」することはできないのです。
もし、一般廃棄物運搬収集運搬業許可を持っていないのに、明らかな廃棄物(生ゴミなど)まで回収できると宣伝しているような業者には依頼してはいけません。

最近では、事務所をはじめ、飲食店やホテル、病院、アパート、コンビニなどの事業系一般廃棄物の定期回収をしている業者が、高齢者世帯を中心に、家庭のごみの定期回収を行っているようです。

事業系一般廃棄物の収集・運搬を正規に行っている業者は、一般廃棄物収集運搬業許可を持っています。
そのため、家庭系一般ごみの収集をすることもできるわけです。

地域の集積所が遠くて困っている人、ごみを出す体力がない高齢者などが不用品回収業者利用しています。
生前整理の一環として、少しずつ片付けたものを出したい人にも向いているサービスではないでしょうか。

遺品整理業者

遺族が自分たちの手で遺品整理をした場合、出たごみを不用品回収業者に依頼する方法が多いでしょう。

しかし、遺族が遠方に住んでいてなかなか遺品整理ができない、故人宅が賃貸で、早々に退去しなければならないというような場合は、遺品整理業者をお勧めします。

遺品整理業者に依頼する最大のメリットは、遺品整理と不用品収集・運搬、また清掃までしてもらえるので、時間がかからないことです。
その上、まだ使えるものがあれば買い取ってもらえたり、供養までしてもらうこともできます。

ここ最近で遺品整理業を開業する業者が増え、競争も激しくなっているので、遺品整理業者たちは、よりきめ細かいサービスをするようになりました。
しかし、まだまだ玉石混交の時代です。まずは、資格を取得しているかを必ず確認し、複数の業者に相見積もりを取って、納得できる業者を選びましょう。

遺品整理で出る大量のごみを自分で処分するのは至難の業です。

特殊清掃とリフォームのつながりについて

家族や親族に急な不幸があり、特殊清掃を依頼したものの、併せてリフォームについても必要との知らせを受け、どうしてだろうと疑問に思って調べていらっしゃるでしょうか。
そもそも特殊清掃という言葉自体、これまであまりなじみがないため、通常のハウスクリーニングや清掃作業とどう違うのかわからないという方もいらっしゃるかと思います。
ご遺体のあった部屋の清掃をハウスクリーニング業者に依頼したものの、特殊清掃業者への依頼が適当とのことで断られたりすることもあるかもしれません。
ここでいう特殊清掃とは、ご遺体のあった部屋、またはご遺体の影響を受けた場所に関して、ご遺体由来の血液や体液の影響を軽減して、他の人が支障なくその部屋や場所を利用できるようにおこなわれる原状復帰の作業全般を指します。
ハエやウジ、ゴキブリなどの大量発生してしまっている害虫の駆除や、ご遺体由来の血液や体液、またはご遺体そのものから発せられてその場に充満してしまっている独特の死臭の消臭についてもこの作業に含まれます。

およそご遺体の影響の見られる場所の清掃について、また原状復帰については、特殊清掃業者に依頼するのが適当といわれます。
では、特殊清掃の作業内容は、通常のハウスクリーニングに対して、扱う住居への影響がご遺体由来であるということのほかにどのような違いがあるのでしょうか。

また、作業の実際はどのようなもので、どういった業者がこの作業を請け負っているのでしょうか。
一見、ご遺体の影響のあった場所について、血液や体液を拭き、多少の消毒や消臭を行えば事態は解決すると考えられるかもしれません。
特殊清掃や遺品整理について、その後リフォームが必要な事態と伝えられても、やや大げさ、と考えられる方もいらっしゃるでしょう。

では、なぜ特殊清掃の作業に併せてリフォームが必要になるのでしょうか。
このページでは、特殊清掃で行われる作業の実際について、また併せて必要になるリフォーム内容について説明していきます。
また、現代の日本において特殊清掃が必要な事態が発生する背景についても触れていきます。

特殊清掃の作業の実際

特殊清掃では、ご遺体由来の血液や体液の影響を軽減、排除する作業が行われます。
例えばご遺体の発見された場所が畳に敷かれた布団の中だった場合、布団を処分するのはもちろんですが、下にある畳についても処分することが多くあります。
ご遺体由来の血液や体液の影響が、見た目よりもずっと広く深く及ぶためです。
見た目、血液が1滴垂れているだけの場所でも、実際はその10倍の面積に対して床をはがしたり、畳や床板を換えたり、壁紙を張り換えたりする必要のある場合もあります。
それだけ血液や体液の影響は、見た目以上に広範囲に及びます。
いったん血液や体液が建材に染み込むと、どんどんとその影響は広がる傾向にあります。
こういった影響がある場合、見た目にたいしたことがないと判断して放置すると、その後、建材の腐食が進んだり、独特の死臭を放ち始めたりすることがあります。
また基本的にいったん建材に染み込んでしまった血液や体液を、表面からのふき取り掃除や消毒作業のみで完全に取り除くことはできません。
放置すると、場合によってはハエやウジ、ゴキブリなどの害虫が、臭いや残ったたんぱく質分に反応して大量発生することにもつながるため、注意が必要です。
また、こういった場合に発生するご遺体由来の死臭は強烈なため、消臭に大変手間がかかります。

これは単に血のにおい、または腐敗臭のみとも異なった、人間の本能に危険を訴えるような激烈な臭いになります。
それまで死臭を実際に嗅いだことのない人にとっては、この種の死臭は数日寝込んだり、頭痛や食欲不振などの体調不良の原因となってしまうほどに強烈なショックを感じさせる臭いになります。

特殊清掃が済んだあと、その場所や部屋に立ち入ったり生活したりする人のためにも、こういった臭いの影響、また害虫の発生の危険は絶たねばなりません。
建材の腐食についても、壁や床そのものの破損や、また2階以上の建物の場合には階下の部屋の天井にまで後々そのまま影響が及ぶことがあるため、慎重な対処と判断が必要です。
こういった理由で、特殊清掃の必要となる現場では、壁紙や床をはがしてのリフォームを行う必要がある場合が多くあります。
特殊清掃とは、清掃という名称ではありますが、単に見た目のホコリやゴミをクリーニングするだけのハウスクリーニングとはまったく異なり、建材も含めたご遺体からの影響を根こそぎ除去、建物を一新するための作業と考えると良いでしょう。

通常のリフォームは住宅の機能追加や、見た目の向上のために行われるものですが、こういった場合のリフォームは建物の原状復帰のために行われるものになります。
ですが、例えば経年劣化などが床全体に及んでいる場合は、ご遺体の影響が一部であっても全体について床板や畳の交換が行われる場合もあるでしょう。
特殊清掃のリフォームでも、もちろん見た目について通常のリフォームと同様の配慮は求められます。
そのため、特殊清掃業者自体が普段から通常のリフォームについても請け負っているか、関係のあるリフォーム会社を紹介されて工事をするなどのケースがやはり多くなります。

特殊清掃が必要となる事態

日本で特殊清掃が必要となる事態は、やはり孤独死、孤立死の場合が近年では多数見受けらます。
孤独死、孤立死については、社会問題にもなっており、テレビや新聞、インターネットなどでもその死の痛ましさについて取り上げられることがあります。

 具体的な孤独死、孤立死の定義をここで紹介します。孤独死、孤立死とは、何らかの事情で家族や親戚、地域コミュニティから定期的な関わりを絶つなどして、あまり社会とつながりのない状態でお一人で生活されていた方が、病気や事故、不慮の事態、自殺などによって、誰にも看取られることなくお一人で最期を迎えられる事態をさします。

孤独死、孤立死では、それまでの生活であまり周囲と関わりが無かったという原因から、その死が長いこと発見されず、時間の経過によってご遺体の損傷や腐敗が進んだ状態で発見されるケースがあります。
こういった場合、ご遺体そのものの損傷、また血液や体液による建材の損傷、またハエやウジ、ゴキブリなどの害虫の発生が見られます。
さらには独特の死臭が部屋の空間に長いこと充満したことによる、部屋の建材や調度品への死臭の染み付きが起こっていることも少なくありません。

遺品の買い取りは行っていますか?

最近ではこのようなお問い合わせが多々ございます。
弊社あぐりでは遺品の買い取りはもちろんのこと、郵送手配等も行っており
ご利用者様のお手を煩わせることなくスムーズに取引していただけます。

故人が使っていた遺品や収集していた価値のありそうな遺品などでも、遺族が全く使用しないのであればどうやってそれを手放すのが最善なのか迷いますよね。

捨てるのは心情的に難しい、かといって使ってもらえる人を自分の手で探すのは一苦労です。

買取できる遺品の代表例

まずは素人でも比較的容易に「これは価値がある」と判断できる、買取可能な遺品について5つご紹介します。

ブランド物

ブランド物は買取可能な遺品ですが、ブランド物だからと言ってすべての遺品に価値があり、買取をしてもらえるわけではありません。

有名ブランドのアクセサリーでもデザインの古い遺品は買取金額が下がりますし、洋服やスカーフなどの布製品はほとんど価値がなく、古着と同程度の買取価格になることが殆どです。

一方、昔からデザインが変わることのないブランドバックや財布などは状態が良いものであれば高値の買取査定が付くこともあります。

故人が気に入って使っていた遺品であれば、使い込まれて買取価格も低くなることがありますので、一概に「このブランドのこの年代だからいくら」というように買取査定することは難しいでしょう。

貴金属類

貴金属類も、その使用頻度や状態によって買取価格が大きく左右される遺品です。

男性のブランド物の時計などは、古くて状態のいいものであればヴィンテージ的な価値が付加されることもあります。

女性のアクセサリーは年代によってデザインに流行がありますが、宝石であればルビーやエメラルドなどが近年価格上昇の傾向にある為、ある程度の大きさのある石であれば買取価格が高額になることが予想されます。

骨董品

骨董品は、見るからに価値がありそうに見えるものや故人が生前に「これは価値のある骨董品」と言っていたものでも、実際にはほとんど価値がない遺品もあるので、買取査定には注意が必要です。

逆に、本当は高価買取が可能であるのに、その知識がないとみて遺品である骨董品を買い叩く古物商も存在します。

骨董品を買取してもらう場合には、故人が生前から取引のあった信頼のおける古物商に買取・査定を依頼した方が良いでしょう。

美術品

贋作やレプリカではなく、本物の美術品ということがわかっている、歴史的価値もある遺品であれば買取価格が高くなるのは明白です。

しかし、本物だと偽り贋作をつかまされていることもあり、美術品も骨董品と同じく買取査定には注意が必要な遺品です。

更に注意したいのが、当時の買取価格よりも現在の価値が上昇または下降している場合です。

当時いくらで故人が買取ったのかを知っている場合でも、現在もその買取価格であると思い込まないほうが良いでしょう。

骨董品と同じく、詳しく美術商に買取査定をしてもらい、現在の価値を確かめてから売却または相続するようにして下さい。

古書

故人が古書を集めていた、古くから本を集めるのが好きで蔵書が沢山あるという方であれば、こちらも買取査定してもらいましょう。

古書は年数が経てば経つほど買取査定額が上昇するものもあり、故人が買取った時よりも価値が上がっている可能性があります。

年数で価値が上がる古書としては、古くからの巻物、古地図、和とじ本など希少性があり歴史的価値のあるものが挙げられます。

これらは一見するだけでその価値が素人目にも解りますが、絶版本や専門書など知識がなければその買取価格が解らない古書もあります。

古書も骨董品や美術品と同じく、価値がきちんとわかるお店で買取査定をしてもらいましょう。

楽器

高価買取してもらえる楽器の代表と言えばピアノですが、買取業者によってピアノを運び出すための費用などが異なることから、なるべく高値で買取査定してほしい場合には数社に見積もり依頼するのも手です。

その他、トランペットやサックスなどの金管楽器をはじめ、エレキギターやアンプも買取対象です。

このような小型楽器の遺品は、リサイクルショップでも買取査定してくれます。

本・コミック・CD・DVDなど

古書ではなく最近の本やコミック類は、その状態によっては買取金額がほとんど付かないものもあります。

買取してもらえなかった本は紙類のゴミとなってしまいますが、面倒でなければ個人売買するという方法がおすすめです。

フリーマーケットやオークションサイトなどに出品してみると、元々その本を探していた人が買取してくれることも有ります。

遺品の買取の際に気を付けたい3つのポイント

最後に、遺品買取の際に気を付けたいポイントを3つご紹介します。

遺品を買取してもらう時には、身内とのトラブルも避け、スムーズな遺産分割を行いましょう。

遺品買取で得た遺産の分割方法

まず、遺品を買取してもらう前にその売却で得た資産をどのようにして分割していくのか、相続人全員が納得する方法を模索しなければいけません。

遺品を遺産として分割する方法としては、以下の3ついずれかを選ぶことになります。

遺品買取後に現金で分割

全く不公平なく遺産を分割したいのであれば、すべての遺品を買取ってもらった後に現金を相続人で分配するという方法が良いでしょう。

この分割方法のメリットは「どこからも不満が出ないほどに遺品を公平に分配できる」事です。

しかしデメリットとして、「経年で価値の出る遺品をすぐ売却するのは勿体ない」という面もあります。

遺品の中にアンティーク製品や歴史的価値のあるものがあれば、この遺産の分割方法は難しくなってしまうでしょう。

遺品買取で得た遺産分割で揉めた時は

ここまでも解説した通り、いくら「形見」と同じ遺品であっても、買取してもらった後お金になれば遺産へと変わりますから、そこから遺品の分配で揉めてしまうこともあるでしょう。

遺品・遺産相続による争いは珍しいことではありませんが、出来るだけ避けて通りたいものですよね。

遺品を買取してもらった後、思っていたよりも買取価格が高額であった場合、争いを避けるためにもすぐに法律家に遺産分割に関する相談をしておいた方がいいでしょう。

すでに遺品・遺産相続で揉めてしまっている、関係がこじれてしまっているのなら裁判所にて調停員立ち合いのものと、遺産分割の調停を行うという方法もあります。

身内だけで話し合いを続けても時間がかかるだけというのは良くあることですから、なるべく早い段階で第三者を話し合いに入れるのがベターです。

遺品の買取時は業者をしっかり選ぶ

遺品を買取してもらうことを決めたら、業者をしっかり選ぶようにしましょう。

高く買取してもらうコツの箇所でもお伝えしましたが、遺品の買取は我々のような各専門業者に依頼する方が良いでしょう。

他の遺品整理業者はあくまでも遺品を整理するのが仕事であって、必ずしも遺品全てを正しく鑑定できる能力を持っているわけではありません。

実際にはとても歴史的価値のあるものでも、気づかずに粗大ごみとして処分してしまうという可能性があります。

弊社では買取に力を入れており、適正な価格で買取を行っておりますのでお気軽にご相談ください。