遺品整理の費用について

各業者の料金設定についての根拠は把握していませんが、当社における内容について御案内させて頂きます。

1 処分料金

処分料金は各業者で各々、異なります。これは地域性なども含みます。一般廃棄物業者によっては、移動距離もしくは移動時間を廃棄物搬送費用に負荷している業者もいます。

これは、それぞれの企業方針に基付く内容の物で残念ながら弊社が意見を申せ
る所ではございません。また、産業廃棄物の収集運搬とは異なり一般廃棄物は「不燃」「可燃」「生ごみ」等が混じる「混載ゴミ」契約となっています。これは弊社が分別を行い一般廃棄物業者に収集を行って頂いていますが、弊社の分別は「可燃」「液物」「ライター」「スプレー缶」「塗料」「陶器」「ガラス」「ガレキ」「蛍光灯」と分別を行っていますが、一般廃棄物業者は収集した物を自社工場で更に細かく分別する為によるもので産業廃棄物(産廃は単一の廃材など分別が不要な物が多い)より高額となっています。

また、弊社がお付き合いをさせて頂いている一般廃棄物収集業者は遺品整理業者の全てでは無いと申していましたが、分別を全く行わない業者も多い為、新規業者や分別(約束)を行わない業者とは新たな取引は行っていないとの事でした。

2 室内状況と物量

世間一般で呼ばれる「ゴミ屋敷」を例に取らせて頂きます。皆さん「ゴミ屋敷」の特徴を御存知ですか?ゴミ屋敷は文字通り床下が見えない状態で、弊社では足首以上をゴミ屋敷と位置付けています。ちなみに「物屋敷」は未封の箱や価値の有る物品が山の様になっている事を指します。ゴミ屋敷と一般的な家屋の比較をした場合、皆さんの想像通り、まず物量が異なります。また、ゴミ屋敷と言われる状態の室内では現金を含め貴重品が必ず床に散乱しています。貴重品で有れば、すぐにでも拾い取れるのですが、小銭の多くは床板に「くっついて」います。まず、その作業に一手間かかります。この様に作業効率(労務費)と廃棄する家財の処分量で費用も変わって参ります。

3 リサイクル券購入費用

リサイクル家電、いわゆる白物家電(冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコン)の処分を行うのには、リサイクル券の購入が必須です。家電は基本的に製造から5年内の物で有れば買取り対象として値引きさせて頂きますが、そうで無い場合はリサイクル券購入費用が発生します。リサイクル券は冷蔵庫を例に例えますとメーカーにより若干上下が有りますが冷蔵庫大(170L)以上で5000円前後致します。この様にリサイクル家電のリサクル兼購入費用等でも費用は大きく上下します。買取りで+5000円の物が逆にー5000円と成れば上下10000円が変わってきます。
4 年齢若い人・年配の人表題の様に若い人と高齢の方で物量が大きく変わってきます。また、物の年式を異なります。若い方の場合は流通を求められる様な「物」が沢山ございます。テレビ、冷蔵庫等の白物家電もリサイクル券を購入する必要ない高年式な場合が多いと感じています。一方、高齢者の多くの場合は、家財全てが「想いで」です。大切な想い出の山です。

ですが、そこには金銭的な対価に値する物は殆ど有りません。ただ、想い出が
一杯な室内です。高齢者の多くのケースでは「物屋敷」状態です。それをクライアントにアナウンスを行わず処分するのは大変に忍びない事となります。また、高齢者の整理の場合、稀に高値の骨董品が出る事も有ります。先日も広島県東武地区で見積りに伺った所、「それを」アナウンスしている業者(3社相見積もり)はいませんでした。この様にケース、ケースによるのが遺品整理や生前整理、空き家整理です。処分する物、買取り対象品が有る物により価格に大きな上限変更が有るのも一因です。

5 搬出経路環境

以前、一般廃物の処分には免許を保有している一般廃棄物収集業者への依頼が法的に必要な事を御案内させて頂いたと思うのですが、一般廃棄物収集業者が進入出来ない家屋環境に有った場合は弊社で「人力」による搬出作業が負荷されます。
また、エレベーターの有る5階建ての共同住宅とエレベーターの無い5階建て共同住宅では「要する人員量」が異なって参ります。「人員量」が増えれば必然的に労務費が重み比例して施工費用も高騰して参ります。
必要人員は、施工金額に大きな影響を与えます。
また、共有部の有る共同住宅では、多くの場合「養生」が求められます。正確にお伝えすると共同住宅に、おける「管理人」は、衛生的な管理を求められています。近隣住民もそうです。クライアントや、その親族と「懇意」にされている方は別ですが、多くの居住者、入居者様にとって「遺品整理」「特殊清掃」「生前整理」は迷惑、この上無いものと日々、感じています。
この様に、例え処分物量や施工スタッフ数が同じで有ったとしても「養生」等の作業が発生する場合は同じ料金の見積り書を提出する事は有りません。
また、養生に使用する「プラダン」や「養生シート」も高騰しており、1年半前の約1.7倍の部材費と、遺品整理業界にも物価高の波が押し寄せています。
以上の事からホームページ記載金額は参考として頂ければと思います。

遺品整理の書類等について

1 見積り書

本来、見積り書とは概算書です。工期や経費(労務費)等をクライアントへ提示する為の、金額提示を行う書類で、実際に係った費用等、異なる業者も多いと感じています。
見積り書は建設業法では義務付けられていますが、その他の職種においての見積り書に公的な規制は無く、あくまでビジネスにおける「慣習」として提出されています。また、見積り書には有効期限を設けた内容が必要です。これは法的な性質のものでは無く、「物価」や「人件費」の急激な高騰など社会経済にも少なからず、影響が有る為です。

これを見積り時に明確にクライアントへ伝える事や「聞く」事も重要な事だと認識しています。この様に見積書は、あくまで参考資料で有る事からも実際に施工においては、トラブル防止の為にも法的な効力を持つ契約書が必要となります。

2 契約書とは

契約書は本来、口頭の意思表示によって成立するものですが、例えば遺品整理を見積りし契約内容や金額を「承諾する」「依頼する事を意思表示」する事により契約は成立致します。ただ、遺品整理や生前整理等の場合、口頭契約が後々のトラブルの元凶と成りうる事となります。
契約書を締結する必要性とは「施工内容確認」「追加料金のトラブル防止」「証拠として」の証を示す為です。
遺品整理や生前整理を営む業者にとって、その「生業」は事業(ビジネス)です。事業は収益を目的とする物です。利益を求めると言う事は損失と言う事態も備える必要性が有ると言う事です。その業者が自らの「見積り漏れ」によるリスクをクライアントに責任転換する内容か否かを確認する為にも必要と考えます。
また、遺品整理や生前整理の契約書・見積書により追加料金の発生リスクを未然に防ぐ事が行えます。契約書は万が一、裁判等の訴訟沙汰になった場合、署名や押印により係争を行う上で重要な証拠と成ります。

3 効力

基本的に契約書を合意の上、署名、捺印の有る契約書は、その契約書内における当事者の両者を合意により拘束できます。契約者は双方、記載した契約書内容に義務や責任、権利を得る事が出来ます。
ただ、公序良俗違反に該当する行為が認められた場合は、契約自体が無効に出来る場合も有ります。それは消費者の利益を大きく害するケース(消費者契約法)などが該当致します。具体的には

1) 錯誤、事実と異なる誇大な表現や消費者(遺品整理の場合はクライアント)を誤ったまま契約を行った場合。

2) 詐欺・脅迫行為等が認められた場合、これは遺品整理の場合は不当な買取り行為(俗に言われる押し買い行為、含む)や根拠の無い「追加料金」を指します。多くの場合は刑事事件化する類の内容もございます。

4 契約書の修正提案

契約書は本来、作成する側に有利に作られる性質の物と考えています。弊社では、十分な説明を行い御納得頂いた上で署名・捺印を頂いていますが、皆様方ご自身で契約書を作成するのも一つの方法とも考えます。
契約書は士業の先生方に依頼しなくてもインターネットでテンプレートを活用して、皆さんの利益優先の契約書を作成してみるのも一つの「新しいカタチ」かも分かりません。

ただ、作成するには時間も要する事も有り業者の用意した契約書を「深く、リスク」を読み取り、御納得いくまで「合意しない」「修正要求」を出す(修正さす)事も必要な内容も多い事と思います。
契約書に捺印や署名を行う場合は上記の記載事項を踏まえ慎重に対応を致しましょう!多くのトラブルを起こす業者の多くは見積書すら提出しない業者も散見される様です。特に生前整理等は「残す物」「処分する物」が曖昧になり、施工当日に処分品の変更が起こりやすいのが特徴です。俗に言われる「悪徳業者」の場合は「不当収益」を上げる絶好の「タイミング」となります。見積書・契約書ともに根拠を保つ内容か否かを確認して契約を締結して頂き施工に入って頂ければと思います。

「遺品整理士」について

遺品整理士に求められる要素は色々ありますが、遺品整理士の為に特別必要な物は有りません。社会的な「モラル」「気配り」「仕事(遺品整理)に対する執着」さえ有れば行える仕事と考えています。これは、どの業種でも一緒では無いかと思います。ただ「当たり前の事を当たり前にする」「凡事徹底」、これが実は一番、必要で難しいのかも分かりません。私もプライベートでは自信が有りませんが弊社の仕事においては徹底して行えていると自分自身では思っています。

1 モラル

遺品整理の多くの施工現場では無人化(クライアント立ち合い無)の現場も数多くあります。その様な施工現場の多くはクライアントが貴重品を「全て確認した」と思いこまれている方が多く、いらっしゃいます。実際、どの施工現場でも現金が1円も出ない現場は、まず有りません!数百円も有れば数百万円もございます。

貴金属や皆さんが見落とされている万年筆(これもペン先は金です。)その様な貴重品に対して「心の迷い」が出る方には遺品整理士には不適格(遺失物横領)かとも思います。「迷えば」いつか来る「弱い自分」に負けてしまいます。また「嘘が多い人」も皆さんの身近にいると思います。「嘘」にも色々有ります。また、「嘘」は人間の防御本能の一部と聞いた事が有ります。「周りを和やかに誘う嘘」「誰かを守る為の嘘」嘘、自体は良くないとは思いますが、この類の嘘は私の基準では「笑える嘘」と思っています。

遺品整理士に有ってはならないのが、「人を欺く為の嘘」「自分の利益の為の嘘」「他人陥れる嘘」です。実際、私の人生経験において「心の迷い」の生まれやすい状況と「嘘」の多い、この両方が重なった時「事故」「事件」は起きます。この様に、それを管理する側、される側のモラルが必要と考えます。

2 気配り(遺族)

まずは遺品整理であれば故人様のプライベートの保持を推測しての「気配り」が必要です。遺品整理では故人様が他人に「見せたく無い」家族にも「知られたくない」と言う情報が沢山、出てきます。これは経験が浅いスタッフや業者には困難な物です。例えば僅か百円の買取品(アダルトビデオ等)と故人様が「知られたくない情報」を天秤に掛けた場合、私は処分を選択致します。これが正解か否か?御遺族の方々に、よって回答は異なる賛否両論の内容では有ると思いますが、「それを知りたくない若い娘さん等」の遺族もいらっしゃると思います。

また、私が「故人様だったら」と考えると選択肢が決まって参ります。「正しいか?」「誤りか?」は別にして信念を持って決断、行動する事が必要と考えています。

3 気配り(近隣)

近隣住民において「遺品整理」や「特殊清掃」と言った施工は、「迷惑を掛けながら行っている」と考え行動しなくてはならないと思います。故人様と親しい御関係の方ばかりでは無いと言う事も忘れてはならない事と思っています。

やはり近隣住民の御理解を得られる行動が求められると考えます。

4 準備

見積り時のメモの振り返りや、残す物など、クライアントとの決め事などを事前にスタッフと共有しておく事も大切な事です。また、家屋内の元々有った「傷」や「お損箇所」などもスマフォで画像を撮っておく事もクライアントや施工会社も必要とも考えていますし、ご依頼される側の方々にとっても必要な事とも思います。家屋の「傷」一つで修復費や家屋の資産価値を下げてしまう可能も十分に有るからです。
また、施工で使う工具や「洗剤」「薬品」も部材に合わせて使用する為、大切な準備と考えています。

5 立ち合い確認

施工完了後のクライアントとの立ち合い確認も大変に大切な事です。家屋に傷は無いか?汚れは取れているか?撤去漏れは無いか?等、大切な事だらけです。

特にクライアントの表情は正直です。足らぬ点など「気を使って、指摘する事を遠慮、なさっているのでは?」と課題は沢山、見えてくると思います。
また、先般、広島県東部エリアで他社の「特殊清掃」の手直しを行いましたが、そのクライアントは高齢の為、立ち合い確認に足を運ぶ事ができず、電話連絡で「完了確認を行った」との事でした。ただ、臭いの除去は出来ておらず、不動産管理会社より手直しの依頼による内容のものでした。
この様に、立ち合いは「相互の信頼」と求めている「クオリティー」と提供される「クオリティー」の溝を埋める為にも大変、必要な確認作業です。

6 説明責任

「遺品整理」「特殊清掃」「生前整理」「空家整理」の、どの施工でも契約書が必要です。また、契約書の内容の説明等、クライアントに分かりやすく伝える事も大きな誤解を生まない様にする工夫の一つだと思いますし、クライアントも曖昧な説明には具体的な説明を求める権利が有る事も知っておいて頂きたい事です。

買取り相殺の場合等はクーリングオフの適用により「買取り」自体のキャンセル(買取後8日間)も行えますので、買取り伝票の記載も沢山の買取り品が有る場合、ありがちなのが「一山がいくら」です。皆さんのリスクを減らす為にも「1点いくら」と細かく明記した方が良いと考えます。
「遺品整理」や「特殊清掃」においても同様です。契約解除に対しての条項とそれに対する説明が必要です。これは商法に基付くもので、皆さんも知っておくべき事柄と考えます。

遺品整理優良業者の見分け方

悪い業者の見分け方は、ある程度ございますが良い業者程、情報が届きません。クライアントが、その「施工に満足」している為です。今回は悪質な業者のみにスポットを当てさせて頂く記事と、させて頂きます。

1 不用品・不要品回収

一般家庭における不用品回収業は一般廃棄物収集運搬の行政による認可が必要です。
多くの業者が不用品や不要品回収を同堂とホームページに記載していますが、一般廃棄部収集運搬の許可を得ているのは一般的に言われるゴミ回収業者(一般廃棄物収集運搬)のみです。その他は法的には触法行為が疑われる業者と思われます。遺品整理業者の中では比較的に法的規制が厳しくなった事も有り不用品回収業者が兼業で遺品整理や生前整理、特殊清掃を行っている事が多い様にも感じています。
これを確認するには、まずホームページに「不用品回収」の文字が有るか?一般廃棄物収集運搬業の許可を得ているか?皆さんの目で確認して頂ければ、明らかになる事と思います。

2 古物商許可証の提示

(※詳しくはコチラ https://www.no-trouble.caa.go.jp https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/kobutsu/youshiki/gyosho.html )
高齢化社会に突入した今でも遺品整理には法的な整備が追い付いておらず、トラブルも多いと聞いています。ただ、遺品整理を行うに当たっては古物営業法を順守しなくてはならず適正な営業を期待できる事を基に交付されています。個人事業主や法人代表は古物商許可証、法人の従事者には、それに伴う商従業者証の形態(警視庁資料参考)が求められ古物営業には消費者庁の定めによる「特定商取引法」も絡んできます。

分かりやすく御説明させて頂くと

1 アポイント取得の無い訪問販売は行ってはならない。これは俗に言う「ピンポン営業」です。

2 適正な商取引を行う為に常に「古物商許可証」「商従事者証」の携帯が義務つけられています。商従事者は古物商を営む法人の従事(従業員)への携帯が求められています。

3 クーリングオフの説明を行わなければならない。
クーリングオフとは商法で「契約解除」を受けられる期間を定めた物で8日間は有効とされています。押買い等の不法買取や
など、ここには記載できない程の、法律が定められていますので消費者庁のHPを皆さん自身での御確認もお願い致します。きっと皆様の身近な社会生活においても必要な知識で有りリスクヘッジになる事と思います。また、多くの「不法業者」と呼ばれている方々の多くは携帯していないと考えて良いのではとも思っています。古物商許可の申請は各住所所在地の警察署に提出され触法行為等の刑事罰処分を受けた者へは取得制限も掛けている事も一つの安心点です。

4 屋号変更
消費者庁等から指導を受けた業者の中には、その行為を改める業者も居れば、そうでない業者もいるようです。
消費者庁から指導を受ける業者の中には屋号変更を行っている者もいます。その多くは「消費者庁対策」を目的とした性質の物では無く、消費者庁に問題視される段階に入れば、多くの「風評」「信用」の喪失により事業が成り立たなくなっている事が目的と想像しています。こんな業者の見分け方としてはインターネットの活用が有効と考えています。手法としては、代表者名や住所の検索で複数の事業者名が検索された場合等は慎重に検討するべきかとも思います。住所が一緒でも代表者名が変わっているケースや代表者名が別の同業の屋号を持ち合わせている事、姓を変えて等、巧妙に行っています。そこで確認できるのが「遺品整理専門」「生前整理専門」「特殊清掃専門」と唱っていても実際は「他業種」との兼業業者が存在する事や多く散見されるのが「不要品回収業者」の兼業です。「屋号」は事業を行う上で大切な看板です。すべての業者が、それを行っているとも思っていませんが、その様な業者も存在しています。

5遺品整理士認定協会への問い合わせ
遺品整理士認定協会は約40000人の遺品整理士の認定資格(民間)を取得しています。ただ、不法業者や触法行為の有った業者は、「除名」「資格剥奪」の処分を受けている業者もいます。情報開示をしてくれるか否かは分かりませんが、「実際の被害」「被害が有る恐れ」が有れば適格なアドバイスも頂けるものと考えます。

遺品整理業者の裏について

「あぐり」への質問でお客様から『聞きにくいのですが遺品整理の業者同士での談合とかグレーな業界って聞いたのですが?本当ですか?』といったご質問を以前受けました。

実際に直接、話は頂いた事は有りません。ただ、創業時には競合他社からの食事の誘い等を受けた事は数回あったと記憶しています。もし食事の誘いに乗っていたら、そうで有ったのではとも想像しています。実際に数多くの同業他社との交流は有ります。
ただ、弊社の場合、その殆どが関東や関西の業者です。目的は特殊清掃等の技術や消臭方法等の情報交換や改善案です。弊社が取り組んでいる消臭方法は既存の手法を用いない事や環境対策として環境に優しい消臭剤の活用などを目的とした物です。その方達とはRSA(レストレーション・アカデミー・サイエンス)ジャパンへの受講がきっかけでお付き合いを始めさせて頂いています。それぞれの方々がプロフェショナルで有り、各々がプライドを持って日々、仕事に取り組まれています。

そのような談合の話は話題にすら上がった事はありません。ただ、そう言った噂を耳にする事が有る事も事実です。
本来、弊社は基本的に相見積で有ったとしても単独見積りでもクライアントへ提示する金額に変更は有りません。また、提示した金額より高く請求する様な「追加請求」も行った事も無く、これからも「追加請求は無い」事も会社方針として断言できます。
一方、見積り書を提出した段階で条件やそれに準ずる明確な根拠が無い限り「値引き」も致しません。これも会社方針です。クライアントへの金額提示の際には、根拠を持って御説明させて頂く事から「値引き」を要望されるクライアントは皆無です。もしクライアントから「値引き」の交渉が有ったとしても丁寧なご説明を、させて頂いています。「値段交渉」により減額出来るのであれば最初から行うのが「誠意」「信用」とも考えているからです。

以前も、お話をさせて頂いた事が有るかも分かりませんが特殊清掃の見積りで150万円を提示されていた他業者がいました。弊社は80万円の提示を行い、その情報をクライアントから耳にした他業者は70万円(つまり80万円減額
)で再提示してきたとの事でした。当然、その業者はクライアントの不信感を拭えず結果的に弊社に依頼を頂く事になりました。クライアント曰く150万円から70万円の価格変更による「80万円」は、どこに行ったのだろう?と呟かれていました。まさに、その通りだと私も感じました。聞く所によると、その業者は起業後、間もない方で特殊清掃も行えない為、外注する様子だったとの事でした。悪意が有るものか否かは、分かり兼ねますが、経験不足による物と捉える方が自然かと思います。常識の範囲を超える「見積り金額」は、この遺品整理・特殊清掃業界のイメージを損ねる行為だとも思っています。

 グレーな業界イメージ

実際、この業界には多種多様な業種から参入が有ります。その中にはコンプライアンスを順守する業者や、そうで無い業者と二局化してきています。施工水準も二局化している事も事実です。良い業者は高い水準を求め「どうすればクライアント」に更なるサービス・クオリティーの向上や提供が出来るか?自問自答を繰り返しながら努力を重ねアイデアを模索しています。
逆にグレーな業界と言われても仕方ない業者が存在するのも残念な事実です。
「追加料金」「押し買い」「高額請求の強要」「廃棄物の不法廃棄」「貴重品や現金の遺失物横領」民事事件から刑事事件まで引き起こす様々な業者もいます。また、遺品整理や特殊清掃業者間でも被害を受ける事が有ります。昨年のこの頃の寒い時期だったと記憶していますが、クライアントから「見積り依頼をしたのに何で連絡を貰えないのか!?」のクレームが数件、有りました。私には心当たりも無く、只ひたすら「お詫びをしていた事」を今でも、はっきりと覚えています。

後から分かった事ですが、原因は広島市西方面に事業所を置く同業他社でした。具体的には弊社や関東地方の業者等、複数の業者名を使い自社でポータルサイトを立ち上げアップを行う事に起因している物でした。当然、弊社も掲載同意をしていませんが、驚く事に、その内容は各社ホームページをコピーし問い合わせ電話番号を自社のフリーダイヤルに「改ざん」した物でした。意図は不明ですが悪質な「営業妨害」を受けた事は紛れもない事実です。

後日、関東地方の被害に遭った会社のM社長が偶然、会合で合ったそうです
が、その時に初めて「謝罪」があったとの事でした。弊社には未だ謝罪は頂いていませんが、同業者やクライアントを混乱さす行為が「会社として行われていた」と言う事実は、会社としての「姿勢」「組織だって、の行為」には、恐怖と驚きしか有りません。また、各々の地方において掲載同意の無いランキングサイト等、自社を一番に見せる為のHPを掲載されていた事も有りました。弊社もしかるべき対応により掲載を拒否し削除されましたが、何を持ってランキングを決めるのか根拠も不明でした。弊社が掲載同意しっているのは「遺品整理士認定協会のみんなの遺品整理」のみ、です。今は「昭和」では無く「令和」です。コンプライアンスや会社としての「姿勢」「社会貢献」が求められているのが現代です。
そう言った意味ではグレーな業界でも有りますが、労働基準法やコンプライアンスを順守し体質改善を行っている業者も沢山います。業界全体では一部の業者を除き「体質改善」に向けて一歩ずつ「健全化」に歩み始めたのが、今の遺品整理・特殊清掃業界ではないかと思っています。

遺品整理の事業について

まず、遺品整理、生前整理を行う業者はコロナ渦から急増しています。以前は不用品回収業者やリサイクル販売業者、解体業者が副業として参入してきていましたが、「コロナ」がこの業界にも大きな影響を与えてきました。成りゆかなくなった飲食業者や生活が困難となった家族を救うつもりで司法書士が家族に遺品整理を行わせ集客しているケース、繁華街の華やかなホストも起業していました。以上の様に、多種多様の業種から参入してきています。

1 遺品整理・生前整理での事業継続率

遺品整理や生前整理業は、これだけ情報過多の時代においては、ある程度の準備や知識を持つ事は可能です。また、私自身もそうでしたが初期投資が必要無いとも誤解をしてしまいがちです。開業をされる多くの皆さんは「知り合い」や「親戚」を頼りに「たら・れば」で起業される方を多く耳にします。飲食店で有れば「馴染みの客」を当てにするなど、理想の「こうなったら」「こうしてくれば」と、事業として成功すると短絡的な発想が多いと、感じています。「たら・れば」は他力本願的な発想です。リスクヘッジをされていない方が多いと思っています。「たら・れば」を使う思考で有れば「リスク」に対してです。本当に助けになってくれる知人や友人が何人いますか?2022年に亡くなられた方の人数を御存知でしょうか?約157万人です。日本の総人口は総務省の統計によると1億2497万7千人です。亡くなっているのは、総人口の1.25%です。仮定において広島県で言えば約35000人が亡くなっていると言う理論計算の場合、全ての死に対し遺品整理が必要かと言えば、そうでは在りません。遺品整理士は全国で約40000人となっています。広島県では、約900名の遺品整理士が存在しています。そこに一般廃棄物収集業者数、約450社やリサイクル業者、解体業者、不用品回収業者(業者数は推定不能)が存在します。その競争の激しい業界の中で、どのくらいの業者が恒久的な継続事業をされていると思われますか?このプランが上手く「いかなかったら」や手法を具体的に「換えれば」のプランに対するリスクヘッジが必要と思います。5年以上の事業継続をされている業者は僅かです。私の勝手な認識ですが半年で10社(者)が開業し半年後に継続できているのは1社のみとなっています。その繰り返しが現在の遺品整理業界です。5年以上の事業継続を行っている業者は既存客(賃貸物件管理会社や葬儀社)が有る事で事業継続を行えています。ただ、社会や経済の変化に対応できていない業者は、元々あった企業体力も徐々に削ぎ取られて「風前の灯」となっている会社も多く見受けられます。それが顕著になっているのが「特殊清掃」です。

10年前の施工方法と現代の施工方法では極端に申し上げれば、まったく異質の方法に変化しています。変化に順応できない業者や技術進歩を取り要られない業者は衰退してゆき固定客も離れてゆく一方とも考えています。私自身1年間での休日は5日~7日です。他は現場や見積り、空いた時間は学ぶ事に時間を費やしています。

皆さん安易な発想で遺品整理や特殊清掃と言う重責を担う仕事を行おうと考えているので有れば、今一度、皆様それぞれの「覚悟」の御確認を頂ければと思います。

2 正しい倫理観・何の為(事業目的)に遺品整理事業を行うのか?

まず、最初に出て来る言葉は「生活の為」「稼いで次の事業の資本金」「事業主をやってみたかった」等が多くの方の声として耳にします。最初に私が行う皆さんへの質問の回答です。私は今まで行っていた仕事でも取り組み方によっては成功したのでは無いかと思っています。「どうしようもなく継続できなかった理由」を述べる方が殆どです。他責を述べる方が多すぎる様に感じています。事業も商品も先に展開した方に優位性が高いと言われているのが「事業」や「商売」です。会社員においてもそうだと思っています。社歴が長ければ、それだけ各々の企業文化やノウハウが有る事を学んでいけます。物事に対しての価値観も企業毎に異なります。そこに対して「他責」は「振り返り」が無い事により課題を明確に具現化出来なかった事が一因と感じています。これに対して順応できていない事が安易に遺品整理業界での起業を目指す方々の特徴とも思えます。遺品整理や特殊清掃等ではクライアントの立ち合いが無い「無人状態」での施工も多くあります。当然、多くの現金や貴金属などが発見されます。正し倫理観が求められるのが遺品整理や特殊清掃です。

3 遺品整理を始めるに当たり、どのくらいの費用が必要でしょうか?

まず、最低限必要なのがトラックです。トラックも平ボディーと箱車(パネルバン)が有りますが箱車(故人様のプライバシー保護の為)をお勧めさせて頂きます。念の為、トラックは一般廃棄物を運ぶ目的では無く一般廃棄物業者の収集用コンテナが設置できない場合に仮置きする為に必要となります。次に必要なのが集客の為のホームページです。これも金額はボリュームによって異なりますが40万円~100万円は必要です。ただ、あくまでホームページは昔に例えれば「看板」みたいな物です。これを世の中に周知して貰う為の宣伝も必要となります。いわゆる「SEO対策」ホームページで上位にアップさせる為の外注作業です。実は、これが結構な金額となります。SEO対策を行っている企業によって価格は様々ですが、スタッフ一人分の費用が発生すると考えていた方が良いかと思います。余談ではございますが、基本的にどこのSEO対策会社でも「保証」は有りません。また、長期契約を結びたがる会社も多く有り効果が出ない会社も多く存在しています。ちなみに弊社では外部委託による「SEO」対策は行っておりません。別の集客の方法としてもチラシも有りますが、集客率は0.02%有れば良い方です。また、遺品整理士認定協会に加盟し、年会費を払えば案件の紹介はしてくれると思います。ただ、加盟業者も多い事から、それだけで事業運営を行う事は困難です。

遺品整理を始める上で、最も多くの費用が発生するのが人件費です。上記の必要経費を賄う為には多くの人材確保が必要です。特に室内作業に従事させるスタッフには、モラルと教育が必要となります。逆に運び出し作業はアルバイトでも構いません。今の社会で人材確保を行うには「社会保険」は入場券の様な物で「賞与」「休日」等を含めた「高待遇」を求められます。また、その社員や社員の家族を守って行く事も経営者の最大の責任です。経営する側と雇用される側の隔たりは大きくなっていく一方ですが、その隔たりを少なくし溝を埋めて行く活動も現代社会の流れとも言えます。

4 起業や独立を目指す方へ

皆さん遺品整理や特殊清掃等を安易な気持ちで始めると「取返しが付かない事」を承知して臨んで下さい。また、多角経営の事業としてのお考えの方も2~3年間の利益確保は難しい事を認識してください。

その上で、遺品整理を行いたい!と望まれる方はお気軽に御連絡ください。また、特殊清掃に付きましては難易度の高い性質の施工が求められます。まずは、水準の高い遺品整理の施工方法を身に着ける事に特化して頂ければとも思います。

遺品整理・生前整理と一般廃棄物収集業者の違い

分別

1 遺品整理・空家整理を行う専門業者と一般廃棄物収集業者では、分別をクライアントから依頼いただいた家屋内で行うのか?自社工場で行うか?の違いです。

簡単に申し上げれば遺品整理・空家整理専門業者は、箪笥の引き出し一つずつを「遺品か?否か?」を確認しながら分別を行ってゆきます。そもそも、ご依頼いただく家屋内の物全てが「遺品」です。その考え方が遺品整理を生業とする専門業者には必要です。その結果、多くの貴重品(登記簿や権利書)・現金・貴金属・想い出の品をクライアントの元にお戻しする事ができます。貴重品・現金・貴金属は勿論そうですが、想い出や拘りの有る品など依頼者によっては千差万別です。また故人様の残された御遺族に対しての「想い」をお伝えする事も大切な仕事です。逆に故人様が家族に見られたく無い様な物をクライアントには分からない様に処分するのもプロの仕事です。例えば亡くなられた故人様が父親や歳が離れた兄と仮定しクライアントが若い女性(娘もしくは妹)の場合、男性誌やアダルトビデオ等はクライアントの目に触れない様に処分する様にしています。これは、やはり故人様も「娘さんや妹さん」には見られたく無い物だと感じていますし、娘さんも目にしたく無い物と考えているからです。逆にクライアントすら記憶の無いクライントが「幼い頃に描いた絵」「作文」父の日、母の日に書いたと思われる「手紙」など「大切に、大切に」保管されている事も数多くございます。その品々は故人様が家族に対する想いの詰まった品々で有り弊社は要、不要を問わずクライアントへは目を通して頂く様にしています。故人様の想いを伝える事も遺品整理専門業者の務めとも考えているからです。ただ、全ての遺品整理業者がそれを実施しているかは不明です。

2 一般廃棄物収集業者の場合

まず初めに今から記事にさせて頂く事は「一般廃棄物収集業者」を否定するものでは無く、あくまで施工方法として御案内させて頂きます。

一般廃棄物収集業者は遺品整理、空家整理を「片付け」と呼ぶ業者が多いようです。一般的に「片付け」は効率性を求め合理的に行います。搬出物によってはパッカー車(行政から委託を受け生ごみ等の収集する際に使われる破砕機能付きの運搬車)を使用します。また、彼らは家財を搬出し廃棄する行為が「主業」で有り、その為、効率性を重視して搬出施工を行います。また、持ち帰った処分品は、各社それぞれの工場で分別専門スタッフが待機している為、施工現場で分別する事は有りません。そこでは他の現場からの処分品も有る為、遺品を戻そうにも「どこで出た物か?」特定できませんし、一般廃棄物業者が貴金属や現金を「お返しした」と聞いた事も有りません。また効率性を追求し過ぎるが為に、2階や3階から箪笥を投げ落とす行為も何度か見かけた事が有ります。ただ、遺品整理業者よりも圧倒的なスピードで家財を収集処分してゆく事は間違い無い事実です。

また、一般廃棄物業者の多くは生前整理を行いません。正確にお伝えすれば廃棄物の収集は行う事をする様ですが家屋内で細かい分別を行わない事が最も大きな理由です。多くの一般廃物収集業者による生前整理では、家の前に「処分する物を出しておく」処分する箪笥は「空に」とのリクエストが有るとの事です。そこが生前整理専門業者との大きな違いの一つです。

3 施工費用はどうでしょう?

正直に申し上げますと効率性重視の一般廃棄物業者の方が安価に済みます。一般廃棄物業者が半日で搬出する物量を遺品整理業者は1日必要となります。それは前項に記載させて頂いた「遺品としての分別」と「搬出の効率性」を追及した搬出方法が異なる為です。

4 追加料金やトラブルは、どうでしょうか?

一般廃棄物収集業者による不当な追加請求や不法投棄等は耳にした事は有りません。一般廃物収集運搬業者の免許(認可)は行政から発行されています。現在において一般廃棄物の免許を取得する事は、ほぼ不可能と言われています。その原因は業者の「飽和」によるものと聞いています。一度、失えば取返しが付かないのが一般廃棄物収集運搬許可です。行政からの委託を受け多くの事業者が存在しています。彼らは常に行政の指導下に有り、コンプライアンスを順守する事、せざる得ない環境下に有ります。「追加請求等」のトラブルが消費者庁のみならず管轄行政の耳にでも入れば大変な事になると言うのは彼らも十分、承知され、教育もされています。

その一方、遺品整理業者に歯止めをかける行政や仕組みも有りません。それぞれの価値観に基付き事業を展開しています。遺品整理士認定協会も常に啓蒙を鳴らしていますが、追加請求や不法投棄等のトラブルが多いのも遺品整理業者です。ただ、後ほど御案内させて頂きますが遺品整理業者と遺品整理専門業者では取り組みや施工方法は、まったく異なっています。

5 他に違いは有りますか?

弊社で申し上げれば工程の違いです。長年住まれた家屋や共同住宅の箪笥等は、いくら掃除を丁寧にされていても箪笥裏まで手は行き届きません。多くの場合は埃が堆積しています。遺品整理は故人様の引っ越しです。共同住宅で有れば共用部の養生、エレベーターが有ればプラダンを使用した養生を、水回り(キッチン・トイレ等)や床面はポリッシャーを使用した清掃を行います。また、搬出で使用した共有部や搬出の為に使用した搬出場所もオプションでも無く通常施工の工程として清掃を行っています。ただ、これは弊社の場合による勝手な価値観で行っている物で遺品整理を行う同業他社の、それぞれによる工程やクオリティーは求めている水準が異なっているとも感じています。基本的に遺品整理での清掃は特殊清掃に近い状態の家屋も稀に有ります。少し乱暴な申し上げ方に受け取られるかも分かりませんが、一般的なハウスクリーニング業者の標準的なスキルでは対応が困難な家屋も存在しています。清掃においても多くのハウスクリーニング業者では、そう言った施工現場を経験した事の無い方が多いとも感じます。また、使用している洗剤の数や、それを希釈する濃度が異なる事が一番の要因とも考えています。

また、一般廃棄物収集業者との大きな違いは金庫です。処分方法が一般廃棄物処分業者と遺品整理専門業者では異なります。一般廃棄物処分業者は、金庫も合理的に処分します。実際、金庫の多くは多額な現金や貴金属が入っている事は稀です。殆どは重要書類で有る権利書等の不動産書類や手紙が多くございます。また、金庫を開ける為に必要な番号の控えをお持ちになられて無い方、お困りの御遺族も多く拝見させて頂いています。時には金庫の存在すら御存知無い遺族もいらっしゃいます。弊社では金庫の処分が前提有れば無償で開錠いたします。正確には破壊行為になると思いますが、開錠は必ずクライアントの立ち合いの元、行うようにしています。数年前、他業者が金庫から数百万円の遺失物横領を行い逮捕されたと言うニュースを耳にした事が有ります。金庫の開錠は専門業者へ依頼をすれば2~3万円の施工費用と出張料が必要となり結果的に高額になる事も有り、「何も無いだろう!?」と言い聞かせ不安ながら未開錠のまま処分するクライアントもいますが、処分が前提で有れば、そんなに困難な物では有りません。(詳しい事は防犯上の観点から控えさせて頂きます。)弊社においては無償で対応しています。

弊社見解まとめ

合理的に短時間で廃棄施工をこなすか?遺品として時間をかけ施工するか?この違いが大きなポイントだと思っています。

一般廃棄物収集業者を御利用される際は皆さんでまず、貴重品や想い出の品を確認する作業から進められる事をお勧めいたします。

また、大切な想い出を確認したい!貴重品等の捜索物が有る!と言われる方はプロの遺品整理業者への選択をお勧めさせて頂ければと思います。

長文となりましたが遺品整理や生前整理・特殊清掃の専門業者はそう多くは存在していません。殆どの業者に主業が有り兼業で遺品整理等を行っています。これを否定するつもりは有りませんが、それぞれの経営状態や経営方針に基付くものとも考えています。ただ、両立させるのは中々、困難でも有ると考えています。

2023年の振り返りと2024年に向けて

「明けましておめでとうございます」と年初に御挨拶させて頂くのが、一般的な社会の、ご挨拶では有りますが、2023年度に施工をさせて頂いたクライアントへは申し上げられないのが「遺品整理」「特殊清掃」を生業としている業者の性です。今年も多くの方々の遺品整理や特殊清掃を施工させて頂きました。まず、その方達(故人様)ならび御遺族の方々へ改めて心より御冥福をお祈りさせて頂きます。

2023年は「特殊清掃に始まり特殊清掃に終わる」と言う様な特殊清掃が年々増加しているのが大きな傾向でした。また、コロナも終息に向かいセルフネグレクトの方々の「ゴミ屋敷」の施工も多く有りました。コロナの影響で「巣ごもり」による物が一つの要因と考えています。また、コロナの緊急事態宣言から2023年度春先までは、「巣ごもり」により遺品整理や生前整理が業界全体として極端に需要が減少したようにも感じていました。その一方で、ある一定の過疎地をターゲットにした押し買い業者も横行していた様でも有り数多くの相談を寄せられる事も多々ありました。特殊清掃と称して、遺品整理のみを行う悪質業者の手直しも数多く実施しました。

また、若い方の遺品整理や、自殺現場の施工を行いました。総括させて頂くと、やはり今年も「悲しい」「腹立たしい」1年でした。正直、天寿を全うされたと思える故人様もそうですが、孤独死による「遺品整理」・「特殊清掃」や「若い方」「自ら命を絶たれる」方々へは、特に感情が複雑に絡み合います。感情移入しては成らないのが、この仕事では必要ですが、我々も同じ人間です。やはり悲しくなります。

2024年に向けては、「特殊清掃(特殊清掃を実施されていない)」と語る業者や「遺品整理」「不用品買取り」をフックに「押し買い」など行う業者への抑止に貢献できればと思っています。具体的には某行政「社会福祉協議会」へのボールを投げた所です。

また、弊社における施工に「感動した」「涙が出た」との声を頂く事が「稀」に有りました。

2024年はそう言った施工を1件でも多く追及しつ続けて行けたらと思っています。その為にも私自身の成長や社員の成長(教育)に多くの時間を使って行ければと考えています。

特殊清掃の消臭について

ある不動産管理会社の方から、「孤独死の臭いは本当に消せるのでしょうか?何社か管理物件において消臭を依頼しましたが、1年経っても臭いが消えていません。」との、問い合わせでした。

結論から申し上げますと「臭いは完全に除去できます。」

1 臭いの除去ができないケース(消臭剤とオゾン燻蒸のみの施工)

最悪なケースを最初に御紹介させて頂きます。家財撤去後に消臭剤を噴霧しオゾン燻蒸を行う場合です。分かりやすく御説明させて頂くと、腐敗した「体液(臭気源)」が除去されていない状況で「オゾン燻蒸」を行っても臭いの除去は行えません。必ず湿度や気温の上昇とともに「臭い」は戻ってきます。

2 臭気源の除去が行われていないケース

フローリングや畳、など腐敗した体液を洗浄し拭き取るだけで、「特殊清掃」と言う業者もいます。腐敗した体液はフローリングや畳に浸潤しています。いくら表面を洗浄したとしても臭気除去を行う上では、何の効果も期待できません。

浸潤した体液はフローリング等を貫通し床下まで落ちている事も有ります。現在、施工している特殊清掃現場は木続2階建ての構造で、臭気源は玄関の真上に有る和室です。この現場では、発見(孤独死)まで時間が経っていた事もあり体液が「畳」「床板」「大引き」「根太」「1階玄関天井」まで浸潤していました。この状態になると浸潤部、全ての撤去が必要となります。

3 単一の洗浄剤しか使われないケース

孤独死やゴミ屋敷における特殊清掃では多種多様な性質を持った臭気源が存在します。臭気源の基となる物は複数に、またがり存在します。また、そのような状態の場合は「カビ」が必ず発生しカビ臭もあります。カビの除去一つをとって薬剤(洗浄剤)は異なる性質の物を使用しなければなりません。薬剤の多くは薬剤毎に丁寧な拭き取りが求められます。これは異なる薬品が混ざり合う事により毒性が生じる場合があるからです。このように単一、もしくは数種類のみの薬剤での消臭は不完全な結果となる為です。

4 臭気源しか対応しない特殊清掃の場合、臭気は消臭源だけには留まりません。

②で申し上げた状況では2階床下から1階玄関の天井との間にも臭気は残っています。以前も申し上げましたが、臭気は腐敗したガスや体液が揮発した物質が付着する事による物です。当然、③の状況の場合、2階床下から1階天井に、たれ落ちた体液は床下と天井の隙間の狭所部に滞留しています。この部分の臭気除去作業を行わなければ特殊清掃の下処理(前作業)は成立しません。特殊清掃において下処理は最も重要な工程です。ここで90%~95%(私の感覚です)の臭気源の除去を行えていないと特殊清掃は失敗する事になります。90%~95%の臭気源除去の基準は冬場であれば(乾燥しており尚且つ湿度が低くなる環境)では臭いを感じ取りにくいレベルで暖房器具を使用し確認できる程度で有り夏場では僅かな臭いを感じる程度としています。

ただ、臭気源の周りに取り付けられている石膏ボードの臭いは残ります。ここの見極めがプロに求められる条件となります。石膏ボードは直接、体液を吸い上げて無い限りプロの業者であれば臭いの除去は行えます。

5 消臭剤の散布

消臭剤の使用方法について、他の業者が使用している消臭剤を弊社も使用する事が有りますが、多くの業者は消臭剤ラベルに明記されている希釈や使用方法を基準に使用しています。特殊清掃において特殊清掃自体を「作品」として例えるので有れば、現場は全てオーダーメイドです。湿度・温度・御遺体発見までの期間・性別・体重・臭気源場所・家屋の方角・家屋の構造など、どれを取っていても同じ工法で消臭できるものではありません。その現場の環境や状況に合わせて消臭剤の濃度や噴霧方法(これは社外秘です。)を用いなければ効果的な消臭は行えません。

弊社においてはクリエーション社の消臭剤も使用しています。この消臭剤の効果は群を抜いた物ですが扱い方や使用方法にある程度の水準とノウハウが有れば効果的な消臭は行えます。それを持ち合わせていない業者が使用しても効果はありません。

6 消臭塗料(コーティング剤)の使用

消臭塗料を使用する上において体液の洗浄による除去を行わない限り効果は有りません。あくまで体液の除去後について記載させて頂きます。消臭塗料も色々な材質に合わせた物があります。一般的に物で言えばモルタル用です。これは主にフローリング等の床板の下はモルタル(基礎部分)で作られている為です。

また、大引き等の木材部分用の物や天井等の部材に使用されているジプトーン用です。モルタル用、木材用、ジプトーン(天井用の石膏ボード)等は水により希釈を行いますが、それぞれ希釈の割合は異なります。また、ジプトーン用は中国地方では弊社しか取り扱っていません。臭気源の天井がジプトーンの場合、多くの業者は消臭剤で対応するようですが、これでは完全に臭いの除去を行う事はできません。ジプトーンは「虫食い」に似た様な凹凸が有ります。また、天井に有る為、消臭剤も重力の働きにより、うまく浸透しません。以上、臭気源の設備環境により消臭塗料の用途や、希釈も変わってくる為です。

以上の様に、きめ細かい作業が求められるのが特殊清掃です。下処理方法や薬剤の運用方法を多くの業者が習得できていないのが残念な特殊清掃業界の実態です。特殊清掃業界でもリーディングカンパニーでは一昨年より昨年、昨年より今年より来年に向けて新たな施工方法を構築しています。弊社も弊社なりに施工方法は毎年、変わって来ています。その多くは「まじめに取り組む」特殊清掃業者間での情報交換や情報共有で得ている物です。

これから、特殊清掃を検討されている方は、県内・県外問わず「特殊清掃は分からない」では無く、出来るだけ知識を高めて下さい。分からない事はお気軽に御連絡ください。弊社に関係の無いエリアの方でも構いません。正しい情報を得る事で正しい「業者選定」が行える物と私は思っています。

作業時の補償について

遺品整理等での施工中の事故は、弊社においては修繕費用の弁済などを行います。ただ、家屋の状態により「見積り時」に細かい説明はさせて頂いています。

1 家屋の経年劣化による破損

空家整理等で数多く見受けられるのが「床板」ならびに、それを支えている根太や大引きの腐食です。空家整理の場合、長期間、室内換気を行われていない場合や、空家になった事により家屋の手入れが滞り家屋周りの排水溝に落ち葉や土砂が堆積する事によって、排水溝の「あるべき機能」が失われ、雨や雪解け水によって床下に浸水する事が大きな原因となっています。浸水する事により密閉された屋内の湿度は上がり、雑菌(カビ)の繁殖やシロアリにとって住みやすい環境となってしまいます。このような環境になると比較的に早いスピードで床材の腐食が進んでまいります。腐食が進む事により床板の本来の機能はなくなり重度の場合は見積時に畳が床下に落下している事も多く見かけます。

また、その過程中の場合は歩行を行うだけで床が沈んでいきます。そう言った環境の見積りではクライアントに必ずアナウンスするのが「補償」は出来ない事を伝えさせて頂いています。このような床板状況の多くの場合、コンパネ(厚めの板)を準備し養生を行ってから作業を行いますが、それでも冷蔵庫や思い家具の搬出時に床板が抜け落ちる事も有ります。

また、床下の腐食箇所の撤去(畳や、大引き根太)安全の為に撤去の依頼を受ける事もございます。多くのクライアントの皆様(弊社においては全ての方々)には理解を頂き「ケガが無いように」と配慮まで頂いておりクライアントには恵まれていると、いつも感謝しています。

ただ、実際の施工では床が抜けおちる事もしばしばです。この様な状態の場合には補償は行っていません。

2 特殊清掃時においての臭気拡散

死亡現場やゴミ屋敷現場では気化したガスや臭気源が室内に充満しています。特殊清掃を行う上において臭気源の撤去や消臭の為、入室する際のドアの開閉は避けられない行動です。その臭気は一般の方々にとっては「経験した事の無い」強烈なものです。換気扇が稼働されていたケースなどは、見積り時に訪問した際、エレベーターをでた途端に30m先の臭気源の有る部屋からの臭いが漂っている事も有りました。孤独死をされた特殊清掃が必要な現場の場合、御本人(故人様)が一番、不幸である事は間違い有りませんが近隣住民にとっても同様です。「洗濯物に臭気が付着した」季節による「風向き」によって隣人宅内に臭気が入り込む等のトラブルも発生致します。そのような状況の場合、度合いの大小はございますが「心理的臭気」「記憶臭」等を感じられる方も、いらっしゃいます。多くの場合は「その臭い」に敏感に反応される事も多く、家財の搬出時や臭気源の撤去作業時の近隣住民からのクレームは誠意を持って対応や説明を行いますが補償も出来ない事は最初にお伝えさせて頂いています。

3 清掃におけるアクシデント

弊社において「清掃」は最も注力している施工の一つです。弊社は床面と水回りは遺品整理、生前整理、空家整理においてオプションでも何でも無く標準施工として行っています。清掃において使用する機材は「ポリッシャー(特殊清掃用と一般遺品整理用もそれぞれ使い分けしています。)や、ハンドポリッシャー、業務用高圧洗浄機、洗剤」においては家庭用から業務用まで数えると今では30種類以上の薬品やゴールドモアジャパンのう薬品まで使用しています。比較的に家庭用洗剤は扱いやすいのですが効果が薄い物が多いのも現実です。

逆に業務用洗剤の効果は大変に優れた物が多数ございます。ただ、非常に扱いにくいリスクの有る物も多くございます。アルカリ性の洗剤を一つ取ってみても使用方法や洗浄部分の状態によっては危険な物となります。例を申し上げるとキッチンに有る「換気扇フード」です。長年に渡り使用され続けると油分が凝固しています。換気扇はアルミで作られている事も多く換気扇フードは塗装されている物がほとんどです。油分にはアルカリ性洗剤が最も効果出す薬品と考えていますがアルカリ性洗剤はアルミに変色を起こします。また、劣化した塗装も一緒に剥いでしまう事も有ります。ただ、予測できる範囲ですのでクライアントへは、リスクと効果を明確にお伝えし使用する薬剤の効果とリスクを選択して頂いています。クライントの選択に沿って施工を行います。こう言った事前説明外のアクシデントが起きた場合は当然、弊社で損害賠償を行いますが、それに該当しない事案に付きましてはクライアントから損害賠償やクレームを頂いた事が無いのが弊社の誇りとなっています。

4 事故報告

例外として敢えてお伝えすれば損害保険にて事故対応する場合には必ず「事故報告」が必要となります。弊社も1億円までの賠償責任保険に加入しています。ただ、損害保険会社によって異なるかも分かりませんが事故に対しての報告期間と「通知義務」が発生します。これは、いつ?どこで?誰が?何をした?損害額は?等です。これは、交通事故でも一緒だと思います。以前、あるクライアントからの見積り時に「御社は半年後、1年後でも家屋内損傷が有った場合も補償してくれるのでしょうか?」との質問を頂いた事がございました。弊社の回答は「保険会社が対応してくれるまで」とだけお伝えし施工はお断りさせて頂きました。例えば半年前や1年前に起こしたクロスの傷やフローリングの傷は月日が経つと共に劣化して行き「いつのものか?」判断が付かなくなります。当然、損害保険会社も対応を取り合ってもらえない案件になる事も確信できるからです。

5 弊社での補償

弊社では過去の2度程、損害保険を利用した賠償を行っています。1度は大きなブラウン管をスタッフが誤ってフローリングに落とした事故です。2度目は養生テープを剥す際にフローリングの表面(劣化)部分が一緒の取れた事案です。両案件ともクライアントにお詫びを申し上げ現状復帰工事まで責任を持って対応させて頂いています。弊社の損害保険の限度額は1億円にしています。一般家庭での対応では十分な金額と考えていますが共同住宅(タワーマンション)のエレベーター補償には必要な金額とも考えています。

6 遺品整理、特殊清掃業者「補償」の見分け方

弊社においても今後は準備しなくてはならないと考えているのが賠償責任保険の保険証書です。ただ、これを持ち歩く業者はまず、いないと想像しています。ただ、自動車の任意保険にも加入していない業者もいるとも聞いた事がございます。以前、広島県東部地区で弊社が手配した一般廃棄物業者が家屋に車両をぶつけ損傷を起こした事故が有りました。仮に事故を起こした一般廃棄物業者が任意保険に加入していなければ弊社が「使用者責任」を問われ弁済補償義務が発生する事になりかねます。保険の加入は必須条件ですが、事故率が高い法人もしくは個人は損害保険会社から加入を断れるケースも有ると聞いています。これを見抜くのは、これだけ情報保護がされている現代社会において個人事業主の税務署への事業者登録や、法人の詳細情報を短時間で解決するのは困難とも思っています。

まずは、インターネットで住所検索を行ってみて下さい。同じ住所で屋号を変えた同一の事業主や姓や屋号を変えた事業主等のヒットが有った場合は慎重に考えた方が良いと思っています。個人事業主が「屋号」「姓」を変える事は大変に珍しい現象です。屋号や姓は商いにおいて、言わば「看板」です。慎重に考えて見てください。また、法人でも同様のものと考えていますが、法人で有れば、まず「法人NO」あるのが必須です。インターネットで社名、法人NOと入力し検索されなければ「架空会社」の可能性もあります。当然、実態の無い会社と損害保険契約を行う会社ありません。以前、弊社でも実態の無い休眠中の会社からの請求書が送付された事がありました。弊社の場合は各分野の「仕業」に就かれている方々の御支援にも恵まれ災いを防ぐ事ができました。これは、遺品整理・特殊清掃などに限ったお話では御座いません。皆さんの身近な生活空間でも起きうるリスクと考えています。どうか、今後の参考にして頂ければと思います。