改めて遺品整理について

先日、お客様から「遺品整理」と言うのは「ただの片付け」と思っていました。」との質問を頂きました。弊社は運用や目的の沿った施工をそれぞれ、目的別に行っています。

1 遺品整理・生前整理・空家整理、その後の運用目的に沿った施工

例えば、遺品整理・生前整理の施工方法です。その後、「家屋」を資産運用目的とされている場合「戸建て売却」前提で有れば、「より高く、売れる」施工を目指しています。でなければ弊社にクライアントから見たベネフィットポイントは無いと考えています。

「あぐり」の遺品整理・生前整理・空家整理施工におけるベネフィットポイントは、見積り時、クライアントが「売却目的(資産運用)」の場合に、御案内させて頂くのが、戸建て住宅(購入)を求められる方(購入予想者)に、まず家屋(資産価値)を「高く見せる」「より売れやすくする」施工が必要と御説明させて頂いています。

2 資産価値を高く見せる

長年に渡り「空家」になっている状態の場合や、高齢者等の体力低下と共に家の手入れが、おぼつかなくなってきた方のお家は雑草も人の背丈ほど伸びており庭木は隣の家屋にまで伸び蜘蛛の巣だらけになっています。売却の際は、内見における家屋周りも「虫嫌い」の方にとっては難所となります。また、不思議と空家になると蜂が巣を作っている事も多く大きなムカデも散見される事も多くあります。もし、皆さんの御家族や奥様が内見に行って、そのような状態の家屋に購買意欲が湧くでしょうか?きっと「もう、帰りましょう」と、口にされるのではと想像しています。また、床に埃や汚れ、が有った場合はどうでしょう?キッチンの油汚れやトイレの便器の尿石や黄ばみ、または浴室のカビなどでは、どうでしょう?家屋内に入る事を拒まれる方も多いのではと想像しています。また、最近は特にハウスダストやカビのアレルギーの方も多いように感じています。

3 「あぐり」の施工

弊社は、遺品整理の場合で有れば「故人様の最期の清掃作業」と考えています。空家整理においても資産価値を高めると言う目的も有り床面、水回りの清掃はオプションでも無い通常作業の一環として清掃を行います。使用する機材や洗剤についてご案内させて頂きます。床面にはポリッシャー、階段はハンドポリッシャーを使用します。洗剤は家屋内の材質によって「アルカリ性」「中性」の洗剤を選択して使用します。トイレの便器は「酸性」の洗剤を使用し「どんな便器でも真っ白」の状態にします。キッチンは「油汚れ」が強い為、「アルカリ性」を使用します。弊社で使用している洗剤は汎用も有れば、「かなりキツイ」劇薬、オリジナルな物まで、様々の物を使用しています。「強い薬品」は使用方法を少し間違えるだけで家屋に大きなダメージを与える事も有ります。これは「それを」使用する側においても同様です。十分な知識を備え合わせていなければスタッフの健康被害にも及びます。私自身もフッ化水素酸が指先に付着した事を以前、申し上げましたが未だに指先の爪が「緑色」に変色しています。これらの洗剤の使用の仕方を教育する立場のある身においては、お恥ずかしい限りです。

また、業務用の強アルカリ性洗剤はキッチンの換気扇フードの塗装を剥げ安くし、換気扇もアルミで出来ている物も多く有り、強アルカリはアルミを変色させる場合もございます。また、モルタルにおいても同様です。

4 弊社の施工前案内

遺品整理・生前整理・空家整理においても、見積時に家屋内の状態を確認の上、クライアントに「家屋・室内」の状態説明を行います。先ほど、トイレの便器は、どんな状態でも真っ白に仕上げる事をお伝えしていますが、トイレ内の床面がタイルの場合、タイルとタイルの間の目地に汚れが浸み込んでいる場合は除去出来ない事(ほとんどが除去できます。)がある事も最初にお伝えします。フローリングやクッションフロア、クロスもそうです。「出来る事」「出来な事」明確にお伝えしています。また、臭いの除去は特殊清掃の範囲になる場合もございます。浴槽の場合、多くの方が「カビ」に悩まされています。「赤カビ」はアルカリで除去できますが「黒カビ」は塩素系の薬剤を使用しないと除去できません。弊社が使用している「塩素」は一般業者が入手困難な物を使用しています。一般的にホームセンターで販売されている物(塩素)は工場で生産されホームセンターの店頭に陳列されるまで2~3カ月のタイムラグが有ると想像しています。塩素を常温で保管すると塩素濃度が下ってきます。弊社で使用している塩素は、工場で生産されてからクール宅急便で冷蔵状態にて配送された物を冷蔵庫で保管し現場へはクーラーBOXに氷を入れ持ち込みます。当然、この薬品を仕入れる為に講習も受けています。

以上の事から弊社は家屋売却される際は、内見が出来る!1日も早く売れる!賃貸住宅の場合は敷金が戻って来る様に!全力で施工をさせて頂いています。

5 売却の為、「リフォーム」を考えられている方へ

遺品整理や空家整理で売却を考えられている方の中には、「リフォームをして売ろう」と思いこんでいる方も多くいらっしゃいます。私は不動産業者では、ございませんが不動産業者との付き合いも多い事からの「豆知識」程度ですが敢えてご案内させて頂きます。決して「良かれと思いリフォーム」される事を全て否定する訳ではございませんが、家屋の購入者が、30代・40代・50代・60代と年齢層により好まれる内装は異なります。例えば若い方の場合のクロスは黒を基調にされる場合が多く、逆に高齢者の場合はシックな物を好まれます。また、リフォームの仕様により費用も大きく異なり、売却できるまでの費用負担もかかります。

あくまで現状の状態で購入者の望まれる「リフォーム」を「選択」できる状態が、「より売れやすくする」事だろうと思っています。

次回は「ゴミ屋敷」について、お話をさせて頂ければと思います。

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