遺品整理における合同供養について

先日、「合同供養」とは、「どのような事をするのですか?」との質問を頂きました。実は先週、「合同供養」の文字はホームページから削除したばかりでした。

削除した理由としては、実際に各宗派に合わせた御供養をお勧めさせていた為です。

日本国内には、真言宗・法相宗・律宗・浄土真宗・曹洞宗・華厳宗・天台宗・浄土宗・浄土真宗・時宗・日蓮宗・時宗・黄壁宗(順不同)の大きな宗派があり宗教法人(新興宗教含む)は約18000以上とも言われています。

世界を見渡しても、キリスト教・イスラム教・ヒンズー教・仏教と数多く有り、キリスト教においても福音ルーテル・ロシア正教、イスラム教においてはシーア派・スンニ派等、数多く分かれています。

弊社として、「あるべき姿」であろうと思う考え方を皆様にお伝え出来ればと思います。

何故、「合同供養」をしないか?なぜホームページから削除したのか?極端な例で御案内させて頂きます。

1 世界的に考えると仏教の方、キリスト教の方、イスラム教の方、ヒンズー教の方の遺品を合同供養して故人様が喜ばれますか?イスラム教でもシーア派の方、スンニ派の方の合同供養を行いますか?
2 日本国内においてもキリスト教の方や浄土宗や新興宗教の方の遺品を御一緒に供養できますか?宗教毎に作法や理念が異なります。私の家系は浄土真宗です。浄土真宗でも東本願寺・西本願寺と異なっています。四国では地域柄、真言宗が多く北海道や沖縄ではその地域の宗教も、それぞれ有り各ご家庭、家系で宗派が異なります。夫婦間においても同様です。
3 宗派が異なれば作法や御供養の仕方、思想も異なります。

以上の事から、弊社では以前、ホームページ上に「合同供養」を明記していましたが、削除する事となりました。合同供養は遺品整理業者の「手抜き」と依頼者の「安心」を得る為の手段と反省すると伴に、御依頼される方々も慎重に判断、選択して頂ければとも思います。

また、これも以前にブログに記述したか?否か?よく覚えていないのですが、遺品整理・特殊清掃の際、「お焚き上げ」を御希望される方が多くいます。

ただ、「お焚き上げ」は主に真言宗で持ち入れられる遺品の供養方法です。もともとは日本の仏教は約1100年前に弘法大使が始められた真言宗から、それぞれの思想に変化したものが今の日本の13大宗教に、なったと伝えられています。

よって真言宗による「お焚き上げ」は日本国内の主な宗教(新興宗教除く)の始まりの為、決して間違いでは無いと考えますが、すべてが当てはまる様な供養方法でも無いと言う事だけでもご理解を頂ければとも思います。

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