施工方法について

今回は遺品整理清掃・特殊清掃業者・生前整理業者の様々な業者の施工方法をご案内させて頂きます。

ただ、すべての業者がそうでは無いと言う事も頭の片隅に入れて頂ければ幸いです。

1・様々な業態からの参画

以前にも記述させて頂いた事も有りますが改めて明確化する為に記載させて頂きます。

まず、主に「リサイクル販売業」「解体業者」「リフォーム業者」「一般廃棄物処分業者」「不用品回収業者」「飲食店業者の転入」「ハウスクリーニング業者」異色としては、流川の「ホスト」の方々も参入されています。今回はリサイクル業者と解体業者・一般廃棄物処分業者について記述させて頂こうと思います。

2・買取り専門業者(リサイクル販売・骨董店)の施工方法

まずリサイクル販売業者、骨董品店などの施工の場合は、まず買取り対象となる物品の梱包から初めてゆきます。処分品(遺品整理・生前整理)は、後回しです。またクライアントには「買取り対象にはならないが、捨てれば処分費用が加算されます。」などの説明を行い自社で高額で販売している事が多く有りクライアントも「有効活用してもらえるなら」と、納得されていると、業者自身から聞いた事があります。

(1)古美術の買取り

古美術等は大変に奥深い物で「偽物・コピー」も多く、歴史を熟知し目利きができる古美術商でないと料金提示は困難です。正確な目利きができる業者は広島でも、そう多く存在している訳ではないと感じています。本物の古美術は文字通り「宝」ですが、「偽物・コピー品」は、それこそ廃棄する他ない物も多くございます。

今年の1月、広島市内の有る場所での生前整理を行った時のお話をさせて頂きます。

30点以上の骨董品が有るクライアントからの施工と買取り査定の依頼ありました、正直に申し上げますと、私には自信を持って買取り価格を提示するのが困難な品物ばかりでした。クライアントが地域のリサイクルショップに査定をしてもらうと「一山30点、25000円」との事でした。

私は誤って高く買い取る事の弊社リスクと、逆に安く買い取ってしまうクライアントの損失を熟考した結果、以前から親交の有る山口県美商の徳永社長に連絡を行い、査定をしてもらう事を依頼しました。すると約3分です!3点を約30万円前後だったと記憶しているのですが驚く金額提示で「買取り」をして頂きました。また、何故?高値が付くのか?残りの品についても何故?価値の無いか根拠を説明して頂きクライアントの満足、安心を得る事ができました。

皆様、このような古美術をお持ちの方、古美術で困ってらっしゃる方、是非や徳永社長に問い合わせて見てください。必要であれば弊社からも御紹介させて頂きます。

2・解体業者の施工方法

もともと、解体業者は家屋を解体する事が主業です。遺品整理、生前整理は様々なクライアントから依頼がきます。持ち家の「家屋売却・賃貸目的」等の資産運用、家主、管理会社への「賃貸契約の解約・退去目的」更地にしての「解体目的」が主な依頼内容です。

(1)「解体目的」の場合は家屋の保護や傷防止の為の養生や清掃も不要であり、注意する点は近隣対策と電気・ガス・水道の保護のみです。

(2)解体業者の遺品整理・生前整理は「家屋売却または、賃貸目的」の場合であっても、「土木」「解体輸送」で使用するトン袋を使用します。私どもも試験的に使用した事がございますが、キッチンや屋内の廊下等の狭所部分では「大きすぎる事」も有り、壁のクロスや柱等を傷つけるリスクが高く、また「非常に重たくなる」事も有り大人二人でも持ち上げる事が困難で、どうしても床面を引きずる事となり「フローリング等の床面に傷を付けるリスク」が高くなります。家財搬出の手段としては、ある意味「効率的」な手法とも考えますが家屋の損傷を考えると、弊社では、あまりにもリスクが高い方法と判断して行いません。

「売却」「賃貸」を目的に適した施工では、やはり家屋の価値(不動産業者の査定価格)を下げない搬出方法が一番留意されるべき点では無いかと考えています。

(3)施工後の清掃

解体業者だけではございませんが、ほとんど業者の清掃が「掃き掃除」よくて「掃除機」を使用しての簡易清掃です。

弊社では、水回り、床面清掃はオプションでも無く通常施工として清掃しております。

遺品整理は亡くなられた方の最後の整理です。故人様の代わりに、きっちりとした清掃を行い安らかに頂く為のものと考えています。

弊社はキッチンではアルカリ性洗剤(弊社で業務用洗剤を微妙な調合しています。)中性洗剤、酸性洗剤を使用しています。

床面は「ポリシャー」や「ハンドポリッシャー」を使用しています。ただ、洗剤や清掃用具(ポリッシャー含む)工具は特殊清掃用と一般施工用を別々に準備しています。

これは、使う薬品が違う事や工具や機材の洗浄の仕方が異なる事と効率的に積み込みを行う為です。

洗剤は、約30種類は完備しており冬場等の厳寒時にはキッチンの油汚れも除去しにくくなる事も有ります。冬場はパイプヒーターを利用して洗剤自体の温度を上げる等の工夫も行っております。

また、売却物件や賃貸物件等の資産運用目的の場合は内見ができるよう、家屋周りの木の伐採や塀や駐車場等も高機能の高圧洗浄機を使用し「より売れやすい」「より借りやすい」様に一施工毎が「一作品」としてクライアントも弊社も「納得」「満足」できる遺品整理、生前整理を目指しています。

よって賃貸物件等のゴミ屋敷等でも「敷金が戻ってきた」「現状復帰費用の請求が無かった」

等の御連絡頂く事も数多くございます。

3・一般廃棄物収集業者の施工方法

(1) 一般的に公的な資格。免許をもっているゴミ収集の専門業者です。免許は行政機関毎に交付されます。

文字通りゴミの収集業者ですので弊社のように、遺品整理・生前整理・特殊清掃を行っている業者も最終的には全てゴミ屋さんが処分する事となります。よって、「より安く」遺品整理・生前整理を行いたいクライアントには一般廃棄物収集業者を紹介させて頂く事もございます。

只、前回のブログで御案内させて頂いた通り彼らの料金目安は立米です。大型家具が大量にある家でも彼らは家具を解体する事はありません。結果、弊社の方が安価に済む場合もございます。

(2)彼らの施工方法はシンプルです。共同住宅でも養生等は行いません。箪笥も箪笥ごと搬出します。箪笥の引き出しの中等の細かい選別は自社に持ち帰り工場の選別専門のスタッフが行う為です。その為、遺品整理専門業者から見れば信じられない程のスピードで搬出作業が行われる事が有ります。

ただ、事前に貴重品や現金等を細かくチェックしておかなければパッカー車などでの搬出の場合は全てが粉々となります。

ここで余談ではございますが、皆様方が御存じのようで実はあまり知られていない貴重品が有ります。多い家では10本も20本も発見できる場合がございます。

それが万年筆です。ペン先は主に「金」です。今の相場で言えば1g10000円前後です。

このように、良く見ると貴重品は結構あるものです。

傾向として、男性は寝室、遠隔地の高齢女性の場合は、その方の胸から下あたりの箪笥の引き出しや透明な衣装ケースの服の間(外から目視で確認できる為)です。

以上の事から目的にあった業者選定をされる事をお勧め致します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です