遺品整理、特殊清掃の料金について

本日は、遺品整理、特殊清掃、生前整理のホームページ上の料金設定について、ご案内させて頂ければと思います。
まず、ホームページでワンルームの基本料金は〇万円~・1LDKは△万円からと、どの業者も掲載しています。
申し訳ありませんが弊社も集客の為、他社同様の掲載をしています。弊社の掲載金額の根拠は処分代(家財の廃棄物処分代)です。
冷蔵庫やテレビ・洗濯機・エアコン等のいわゆる白物家電と呼ばれる物は皆様、ご存知と思いますがリサイクル券の購入による処分が必要となります。冷蔵庫は約4000~5000円強、テレビはブラウン管が約1000円強~3000円、液晶テレビが4000円弱~5000円、洗濯機、エアコンが約2000円強となっており、各メーカーで微妙に価格が異なっています。

1・一般廃棄物処分業者の処分料金。

一般廃棄物の処分代は県・市によって大きく異なります。不思議に金太郎飴のように金額が統一設定されている県も有れば地域や各企業によっては弊社がお付き合いさせている業社の2倍以上の金額設定をされている地域や会社もございます。
遺品整理・特殊清掃での廃棄物は「可燃ごみ」「不燃ゴミ」等が一緒に排出される為、遺品整理業者は「混載ごみ契約」と言う形態になります。一般的な産業廃棄物より高額となります。例えば「マッサージチェア」や「漬物の入った瓶」です。
マッサージチェアの背もたれは可燃ゴミですが、その他は不燃です。また、漬物(生ごみ)は可燃ゴミです容器は不燃(陶器)となります。このように、家屋内の物品、備品は可燃ゴミ・不燃ゴミが混在している為、混載ゴミ契約となりす。
逆に一般的な産業廃棄物を「解体業者」を例に、ご説明させて頂きます。
解体業者の家屋解体で出てくる物は「木材」「ガレキ」「鉄」です。これを彼らは「木系」と「ガレキ系」と、現場での選別作業が可能な為、遺品整理業者より契約単価が安くなっています。

2・一部屋の物量の差異

遺品整理を行う場合はやはり圧倒的に高齢者の構成比が高く、高齢者の場合は必然的に長年による購入物品の蓄積が多く、いわゆる物屋敷状態となっている事も多い為、家財処分の「量」も多く有る事からも同じ間取りで有ったとしても若い方よりも処分代が高くなります。弊社も「買取り」を行っておりますが高齢者の遺品整理の場合の多くは低年式の白物家電が多く有り掲載金額より高額になる事が多いのが現実です。
若い方の遺品整理の場合は、逆に高年式の白物家電が多くある為「買取り」対応が行えます。例を申し上げますとリサイクル券購入費を支払わなければならないか?逆にお金を貰えるか?施工代金と相殺?できると言う事です。

3・買取り値引き

弊社は買い取りも明瞭に行っており「買取り」金額提示の根拠を現場で提示させて頂いています。ただ、ここで根拠を説明させて頂く事は同業他社にも知られてしまう事にも繋がりますので敢えて控えさせて頂きます。

4・注意しなければならない料金設定

遺品整理や生前整理の料金設定で「2tトラック車一杯で〇〇円」とか「軽トラ1車で〇円」とかの表記をされているチラシやホームページを散見する事があります。
基本的に一般廃棄物収集業者の料金設定は皆様にはピンと来ないかも分かりませんが「立米・㎥」単位です。例えば大きな箪笥が2竿有れば軽トラックは一杯になります。しかし解体してしまえば約3分の1の量にしかなりません。
勿論、弊社が施工を行う場合、遺品整理は遺族の方、生前整理は所有者の意向を尊重して家具解体を行いますが弊社は一般廃棄物業者のコンテナの中で解体を行います。これは少しでも施工代金を安くする為の工夫です。
(余談ではございますが夏場は、コンテナの鉄板が暑つくなり火傷する程の温度になる過酷な作業です。)

5・トラックの種類

次に2tトラック車でも色々なタイプがございます。例えばアルミバンです。ボディーがショートタイプも有ればロングタイプ、幅広ワイドのロングタイプ、これ一つとっても積載できる荷台の体積が大きく異なります。
ショートタイプの車両で有れば家具を解体した状態で最大6立米積載可能です。またロング車両のワイド車であれば15立米は積載可能です。ショートタイプで解体しない場合は箪笥を6~7竿積み込むだけで一杯になりますが、箪笥を解体して積み込めば13竿~18竿は積み込めると言う事です。
まとめますと、車両の大きさや積み方、家具解体の有無で載せられる量が大きく異なると言う事です。もし、「1車積み放題」とか「2トン車○●円」の価格設定をされている業者に施工を依頼する場合は細かい施工内容を確認する事が最初の大切な準備かとも思います
ちなみに昨年施工した生前整理のお客様は軽トラック1車で18万円を請求され「怖いから支払った」との事でした。このような不当請求や、適正でない収集を行う業者には注意が必要と思っています。

6・労務費やその他経費

実際の施工では、そこに労務費・燃料代・高速道路通行料・養生費・駐車料が負荷されてゆきます。
燃料代も養生費用も距離計算や高速代、駐車料金もコイン駐車場で確認の上、算出いたします。
労務費においては、マンションの1階フロアと5階フロアでは必然的にスタッフの人数は異なって参ります。特にエレベーターが有るのか?無いのか?無い場合は「担ぎ出し」となり、より時間も人数も必要となります。
また、軽トラックでの中継が必要な道路環境の場合、軽トラック配送係1名と積み込み駐車係1名が通常搬出より必要となります。
地域によっては軽トラックすら入らない狭い道などの搬出では運搬用一輪車(ネコ)を使用する事になります。しかも地域によっては、過去270m以上もの坂道を搬出しなくてはならない現場も有りました。今年の夏の様に「沸騰化」「猛暑」となるとスタッフの健康管理も考慮(1時間毎の給水・休憩)しながらの施工となり生産性もさがります。
私自身も夏場は朝と夕方で3キロ~4キロ体重が減っている事が、多々ございます。
また、1階フロアの場合でバルコニーから家財搬出が可能な場合は共有部の養生も不要となり最小限のスタッフ数で施工が行える為、安価な見積り金額を御提示する事ができますが、マンションの高層階ではエレベーターが有ったとしても共有部の通路、エレベーター内の養生が必要となり経費と搬出時間が膨らんで参ります。

7・見積り

最近は少し現象傾向に有りますが、以前はコロナ渦と言う事も有りメールで画像(家屋)が送られて「見積り」をして欲しいとの依頼が多くございましたが、上記の情報確認ができない為、見積り自体を辞退させて頂いておりました。また、これからも、現地現認ができない限り、そのスタイルは変わらないとも考えています。

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