処分できないもの、してはいけないもの

「あぐり」への質問

遺品整理や生前整理、空き家整理で簡単に処分してはいけない物や処分できない物を御案案させて頂ければと思います

1 遺族への想い

まず、貨幣価値の「有無」に係わらず、故人様が親族の皆さまに伝えたかった事、伝えたかった「想い」をクラインアントへお伝えする事が遺品整理士として最も重要なミッションと考えています。皆さん、良く考えてみて下さい。ダイヤや宝石は「カラット」で示せます。金製品も「g」で金銭的貨幣価値を示す事が出来ます。では、故人様の「想い」を金銭的貨幣価値や数値で表す事ができるでしょうか?水準の高い遺品整理士程、出来ない物と考えます。クライアントが故人様に描いた「絵」「手紙」等、故人様の想いを伝える事、それが弊社で最も重点においている施工の一つです。現実的には最終的に処分対象に成る物の一つですが、その多くのクライアントが「涙される」シーンを幾度と無く見て参りました。その「想い」の品々に目を通して頂く事、故人様の想いを伝える事、それが遺品だと考えています。遺品整理業を営む弊社にとっても遺品整理士にとっても、とても大切な想いの「分別・品」の大切な「遺品」と考えています。

2 過去帳

大変に失礼な事を申し上げる事になるかも分かりませんが、皆さん、お仏壇にしまわれている「過去帳」の重要性を御存知無い様なので敢えて記事にさせて頂きました。過去帳は累代の御先祖様の歴史を刻まれた「その家」では大変に貴重な物です。言わば「ルーツ」が記載されている物です。皆さんが今、元気に「このブログ」を読んで頂いているのも皆様のご先祖様により家系が継がれているからです。私はお金で遺品を評価するのは好きでは有りませんが、「過去帳」に記載されている情報を再入手しようと思っても、一度「紛失すると」いくら費用を費やしても入手出来ない情報も多く含まれています。スピリチャルな話にも成りますが、2024年の世界人口は80億2000万人です。そのうち紛争や貧困、自然災害で約1億900万人(内4割は子供です)が命の危険を感じ「避難」「避難民」となっている事を御存知でしょうか?日本人口と、ほぼニアな人口の人達が生命の危機に直面しています。

もし、ウクライナで?ロシアで?イスラエルで?ガザ地区で?チベットで?「生まれていたらと」と想像してみて下さい。「日本で生まれ、貴方の子孫で」良かったと思われる事を期待しています。世界各地の紛争地域では「犯罪に巻き込まれる子供」や「犯罪に手を染める」事でしか生きる術の無い多くの子供達が必死に生きています。また、多くの未成年が犯罪などの性被害も受けています。こんな恵まれた文化や環境を残してくれた「先人達」を、もっと大切に感謝してみませんか!?

3 医療器具・機材

遺品整理や空き家整理では処分できない物が発見される場合が有ります。主題の医療器具や薬品です。代表的な物を上げますと、いわゆる「在宅医療廃棄物」です。これは糖尿病患者が使用される事の多い「注射器」などです。一般的に感染性廃棄物でない物は一般廃棄物として処分が可能の行政地区もございますが、感染性が有り、もしくは病原菌が含まれる恐れの有る物は「感染性廃棄物」とされています。注射器等はウィルスキャリアか?否か?一般廃棄物業者では知る術が有りません。よって弊社がお付き合いさせて頂いている一般廃棄物業者では受け入れを拒否されています。

感染リスクが有る物は病院で提供や借与されているものが多くございます。これは一般の薬局で販売されている物は含みませんので誤解の無い様にして頂ければと思います。また、「水銀等(蛍光灯は含みません)」の有害な化学物質も受け付けて頂けません。無害処理が求められる為です。この様な特殊な医療品や有毒性の高い化学薬品は購入先に返納して頂く事がベターな選択と御案内させて頂きます。

4 借用書や各保険証書、通帳、賃貸契約書や登記簿

借用書は故人様が多額な負債を抱えていた場合「相続放棄」に、おける選択お重要な判断材料となります。また、生命保険等も相続検討の対象となります。通帳は、その「根拠」を表す一つの指標となる重要な物です。相続とは、負債も財産も包括的に継承する性質のものです。相続順位は、基本的に子供、親、兄弟姉妹となっているそうですが、多額の負債が有る場合には相続放棄を選択される遺族も多くいる事もお見受け致しました。また、賃貸契約書は退去時の条項が記されており遺品整理後の退去費用の概算にも役立つ重要な物です。賃貸契約書には多くの記載事項が明記されています。例えば公営賃貸住宅と一般的な賃貸住宅と賃貸契約に関する記載事項が、まったく異なる場合も有ります。同じ公営賃貸住宅の同一行政管理で有っても、その「ルール」も異なる場合も有ります。ただ、公営住宅の場合は退去に関しての「しおり」的な冊子や用紙を準備されている事も多い為、比較的に「何をどうすれば?」が明確になっている為、対処も難しいものでは無いとも思います。

5 高圧ガス・科学物質など

これは、一般家庭には、まず無い物ですが、工業関係や学者をされていた故人様宅に稀に有ります。高圧ガスボンベは「高圧ガス保安法」と言う法律により「危険物」と指定されています。高圧ガスボンベはガス溶接等に使用される物が多く「アセチレン」等を含む物も有り「ガスボンベ」自体はガス業者が所有権を持っている事も有りボンベの「危険性」と「所有権」も有り処分する事はできません。

また、「特定化学物質」に指定されている物も一般廃棄物業者では処分は行えません。「特定化学物質」とは1類・2類と分類されております。あまりにも多くの種類と成分量により異なる為、厚生労働省の管理サイトを見て頂ければと思います。

URLはこちらです。https://chemiguide.mhlw.go.jp/

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