遺品整理業者による営業

遺品整理に携わる業者の中には執拗に契約を求めてくる業者も存在します。それには様々な収益が存在している為です。

1 遺品整理による逸失損益

遺品整理や空き家屋整理には、業者から見た時に色々な利益の発生の始まりとなります。まず、遺品整理です。皆さんが遺品整理で処分を求められている家財の中には、有価物も存在します。

例えば「入れ歯」これも金で出来ている物であれば2024年1月末現在「g」10000円を超えています。また、万年筆や中には金のフレーム眼
鏡もございました。骨董品もそうです。一山が「いくら?」等は有りません。これは精度の高い鑑定を行えない業者の典型例です。もしくは故意による悪質のものでは無いかと疑問を抱く事も数多く有ります。古美術の鑑定は一般のリサイクル業者で行える様な物では有りません。テレビで○○鑑定団などの番組も有りますが、一つのバラエティー番組の情報として視聴された方が良いとも思います。あの番組の価格設定は、あくまで「想定」の話で有り実際に、あの番組の鑑定家が鑑定品を購入したと言う情報も聞いた事も有りません。古美術は歴史や作家等と知り尽くした、ある意味「芸術家」と「歴史家」の知識を兼ね備えた人物でない限り適正な鑑定は行えない物と考えています。よくテレビで「買取り」を番組で放映しえいますが実際に取引される金額とは大きく異なる場合も多い様です。やはり弊社も取材を受けた事(生前整理・中国放送RCC)が有りますが綺麗な部分や見栄えの良い部分だけにスポットを当てている様に思えます。実際はルーペを使い細かい「傷」を探し基本買い取り価格から「どれだけ安く買い取る」これを「どれだけ高く売りつけられるか?」が彼らの生業です。
私も知識を持たないリサイクル業者だったら?と考えると少し怖い心境になります。ただ、弊社は「遺品整理」「生前整理」「空き家整理」「特殊清掃」の専門業者です。クライアントから頂いた施工費用以外から収益を得ようと言う考えは有りません。
それをすれば「何でも屋」です。買取りは勿論、行っていますが適正価格のみでのお取引(買い取り)以外は行っていません。

2 買い取り対象品

クラインアントが認識している買取り品が業者で買取りが行える物品と必ず一致している訳では有りません。例えば婚礼箪笥は購入時には百万単位の品々がございますが、皆さんどうでしょう?現在、多くのマンション等はウォーキングクローゼットが設備されています。業者の中には「リリュースで海外へ輸出」もされている方々もいますが実際は僅かな物です。和箪笥等は海外での需要は無く廃棄されている物が多くございます。また、着物もそうです。遺品となる着物は高齢者が着用していた物が多く高齢者の方の平均身長は現代女性・男性より大きく下回っています。大きな着物を裾合わせする事はできますが、小さな着物を大きく引き伸ばす事は困難です。
この様な物を「高く買います」とCMしている業者も散見されますが、これ「訪問販売法」の基準が厳しくなった為、アポイントの無い訪問買取りが行えなくなった為、アポイント取得手段の一つとしている性質の営業方法と考えています。目的は勿論、着物等では無く貴金属・ブランド品です。中古品でも高額で取引される品々には執着し執拗な買取りを迫り、消費者庁へ相談をされるケースも多い様です。遺品整理においても「遺品整理の見積り」によるアポイント取得で執拗な営業を重ねている業者もいる様です。

3 リフォーム

遺品整理を行う上で「リフォーム」を前提にした依頼を頂く事が多くございます。リフォーム業者が兼業で遺品整理や生前整理、特殊清掃を行っている場合、リフォーム規模にも異なりますが遺品整理や特殊清掃よりも明らかな大きな利益が存在します。
その為遺品整理や特殊清掃を「キッカケ」にリフォーム施工を目的にした執拗な営業が多く存在するのも現実です。

4 家屋解体・家屋売却

家屋解体や家屋売却の場合も遺品整理が必須となります。家屋解体も家屋売却を遺品整理では比較にならない利益を生み出す事ができます。弊社では、解体業者や家屋売却での仲介は行っていません。あくまで「遺品整理」「生前整理」「空き家整理」「特殊清掃」の「専門業者」として生業を立てている為です。これに対しての仲介手数料を手にする事により「専門業者」から「何でも屋」となる為です。ただし「何でも屋」が悪いと言っている訳では無く「困った人」の手助けをする立派な業種とは思いますが「遺品整理」等の「専門業者」としては少し道が反れているとも考える事から弊社では「紹介」はしても「仲介手数料」は頂いていません。弊社の場合、各業者への紹介は行っても「見返り」は求めない事と決めており、各業者から遺品整理や生前整理、特殊清掃の紹介を頂いても「紹介手数料」を請求される事の無い、そんな関係で他業者とのお付き合いをしています。

5 総括

遺品整理や生前整理、特殊清掃等は各々の事業で利益が発生してくる最初の作業です。その為、不動産業者や解体業者、リフォーム会社とスキームを作っている事も多く、その為に必要な営業が繰り返されます。昨年も弊社と相見積もりの業者がいました。施工は弊社に依頼がきましたが、「家の売却だけでも任せてもらいたい」との何度も何度も執拗な電話連絡が繰り返されたとの事でクライアントは困り果てていました。
この様に遺品整理や生前整理後にリフォームや家屋売却を検討されている方々にお伝えしたい事は一気通貫・ワンストップ(遺品整理から家屋売却まで)をアピールする業者への依頼は要注意です。例えば遺品整理を誰もが分かる位の低価格を提示していたとしても「売却」や「解体」「リフォーム」等で十分な利益を賄われる事が有る事や紹介料等のキックバックが有る事も豆知識と知って頂ければと思います。

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