遺品整理の分別について

遺品整理などの見積り時に不要な物を袋に詰めて、搬出し安くするから「安く施工してもらえる?」と言う質問や要望を伺う事があります。

結論は「?」です。少し傲慢な言い方になるかも分かりませんが、これから申し上げる事を適格に行って頂けるのであれば勿論、検討させて頂きます。

ただ、実際クライアントの善意でパッキング(袋詰め)をされた場合、手間取る事の方が多いのも事実です。分別は各、市町村によって異なっている事は以前、お伝えしていたと思いますが、一般廃棄物処分業者によっても分別が大きく異なる事と弊社の分別方法も有るからです。弊社ではSDGsに基付いて再資源になる物、ならない物まで分けています。

1 「あぐり」の分別 衣類

皆さん衣類を沢山、お持ちです。特に高齢女性の遺品整理など多くの場合、大量の衣類がございます。皆さんにとって、着物・ジャンバー・コート・スーツ・セーター・Tシャツ・カッターシャツ・作業着・カッパ等の様々な素材で出来た衣類がございます。例えばコートはどうでしょう?コートも様々な素材の物がございます。一般的に言う「トレンチコート」と「毛皮のコート」を比較してみましょう。トレンチコートは再生できますが毛皮のコートは再生できません。ジャンバーもそうです。ジーンズ生地のジャンバーは再生できますが革製やナイロン製のジャンバーは再生できません。もう皆さんお分かりになられたと思いますが基本、布製品は再生できますが、それ以外の生地の物はリサイクルには適していません。カーテンは再生ができますが、レースのカーテンはリサクルする上においてナイロン、ポリエステル、アクリル等を含めた合成繊維が使われている事も有りリサイクルには、そぐわない素材です。

2 「あぐり」の分別 不燃ゴミ

遺品整理や空家整理、特殊清掃のクライアントは、広島市や広島県だけではなく、関東、

東海、関西、四国、九州地域にお住みの方からの依頼も多く承っています。当然、分別の基準も大きく異なって参ります。私も日本全国の分別を理解できている訳では有りませんが広島市の場合は、革製カバン・陶器・化粧品の瓶・ガラス・電球・ライター・カメラ・ポット・小型家電・ビニールシート・傘・ヘルメット・ハンガーと定められています。これを不燃ゴミとして一つの袋に入れて頂いた場合、弊社では再度、分別が必要となります。これは広島市における収集ゴミのケースです。行政によるゴミの収集は税金で賄われていますが、遺品整理業者の場合は一般廃棄物業者へ収集運搬から処分までを依頼していますので有料となります。また、例えば、陶器・ガラス・電球を同じ袋に入れられた場合ですが、電球がLED電球では無く古い物で有れば水銀があります。水銀を含有している蛍光灯などが割れた場合は一般廃棄物業者の分別も非常に困難になります。また、陶器やガラス等と一緒に小型家電を入れられた場合も同様です。陶器やガラスが割れ小型家電のプラスチック部分が破損し、プラスチックが混じった場合も同様の為です。

3「あぐり」の分別 可燃ゴミ

1 主に食品や再生できない紙、草や小さな棒、ペットの糞や薬や食用油などがそうです。全てのクライアントが決してそうでは無いのですが、ペットの糞と鯖缶やシーチキン等を一緒にされている方も現実、いらっしゃいます。弊社は一般廃棄物業者との約束で「分別」する約束事を履行しています。クライアントともそうですが、取引業者とも「約束」は守る事を「信条」にしています。これがagreeの由来です。よって遺品整理でも特殊清掃でも缶詰めの中身は「可燃ゴミ」空き缶は「資源ゴミ」として排出しています。余談ではございますが、古い缶詰めには「プルトップ」が付いていません。多くの若い方が缶切りの使い方を御存じ無いようでジェネレーションギャップを感じる事も多々あります。また、紙等も細かい精査が必要となります。例えばアルバムです。写真を保管しているアルバムや写真は再資源になりにくい物です。アルバムは簡単に申し上げればビニールや布が多くあります。また写真は再生する際に溶解しにくい為、紙を再生する工程において廃棄物が多くでる事も有り、再資源になりにくい物となります。以上の事からも封筒一つ一つを中身を確認しながら施工を行っている為、現金発見率が高い物と感じています。

以上の事から結論から申し上げますと弊社に遺品整理・空家整理・特殊清掃への御依頼の際は是非、家屋内は、そのままの状態でお任せ頂ければと思っています。

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