遺品整理はどこに頼めばよいか?

以前、お客様から「遺品整理を依頼したくてもいろんな業者があってどこに依頼すれば良いかわかりません」とのお声をいただいたことがあります。

確かに高齢化や核家族化が進んだ現代、それぞれの生活事情もあるためご遺族だけで遺品整理を行うのが難しく業者に依頼されるといったケースが増えているため、遺品整理を行う業者もどんどん増加傾向にあります。

率直に申し上げますと、依頼をされる方が何をご希望されているのかによって業者を決められると良いのかなと思います。

はてその希望されていることとは一体どういうことか?と疑念を抱かれるかと思います。今日は遺品整理を行う業者とその特徴などについてお話させていただきますので、お客様が依頼を検討される際に参考にしていただければ幸いです。

遺品整理事業者

遺品整理会社は、故人の自宅を片付けることを専門とした業者で遺品整理全般を依頼できることが多く、遺品整理士という専門の資格を持った人が在籍している会社もあるので、遺族の気持ちを尊重した丁寧な作業を行ってくれます。

(※遺品整理士とは、一般社団法人遺品整理認定協会が設立した民間資格で遺品整理業に関して正しい知識を身につけ一定のノウハウを取得している人のことです。)

遺品の中には、通帳や不動産権利証・印鑑・債務者からの督促状など相続手続きに必要なものや写真やアルバム、日記など故人や遺族にとって大切なものが眠っている可能性が高いです。

単に家財を撤去処分する残置物撤去業者に依頼をされると上記のような相続手続きに必要なものかどうかの判断はもちろん、故人やご遺族にとって大切なものを判断してくれるのは難しく一気に処分されるので取り返しのつかないことになりかねません。

遺品整理会社は、細部までサービスが行き届いているので大切なものがでてきた場合はきちんと別に残してくれますし、親族への形見分けの手配や家の処分方法についてなど親身に相談に乗ってくれる会社もあります。

遺品整理士が在籍している会社とそうでない会社がありますので、依頼をされる際には確認されると良いでしょう。

不用品回収事業者

不用品回収事業者は、民間のゴミ回収代行業者で家具や家電などリユース可能なものをまとめて回収してくれるので、手放したい家財が多い場合におすすめです。通常不用品を処分する際は自治体で粗大ごみとして処分されることが多いと思いますが、自治体の収集処分が間に合わない方、家からの運び出しが困難な方、引越しなどですぐに処分しなければいけない方、一度に大量に処分したいものがある方などは依頼を検討されると良いかもしれません。

まだ使える家電などを買取してもらうことで遺品整理にかかる費用を抑えることもできます。

不用品回収業を運営するためには、「古物商許可証」「産業廃棄物収集運搬業許可証」「一般廃棄物収集運搬業許可証」などの資格や許可証が必要です。

(※古物商許可証とは、法人・個人が古物を売買または交換する際に取得しなければならないと古物営業法で定められている許可証のことです。)

(※産業廃棄物収集運搬業許可証とは、産業廃棄物の収集・運搬を委託され事業として行う場合に必要となる許可証のことで、取得のためのいくつかの条件をすべて満たした業者のみが都道府県知事に許可申請を行うことで取得できます。)

(※一般廃棄物収集運搬業許可証とは、基本的に一般廃棄物は市区町村が収集運搬や処分をするのですが、市区町村が収集運搬や処分が困難な状況で許可申請者の取り組みが市区町村側の計画に適合すると判断された場合のみ許可されます。そのため、新規の取得は難しいと言われています。)

しかし、中には上記の資格や許可証をもたない業者や不法投棄や後から高額請求をしてくる悪徳業者も存在するので、依頼の際には事業者の見極めが大切です。

ハウスクリーニング事業者

ハウスクリーニング業者は、掃除に関する技術や専門的な知識をもつ作業スタッフが専用の掃除道具や洗剤を駆使して掃除が難しい場所や頑固な汚れなども徹底的に落としてくれるので、片付けだけでなくさらに部屋をきれいな状態にして明け渡したい方におすすめです。清掃作業の経験が豊富で効率の良い清掃方法や汚れを落とすコツなどを知り尽くしているので、自分で掃除するよりも短時間で作業を完了させてもらえるのも魅力の一つです。

中には、特殊清掃の技術がある会社もあるので、部屋の状態によってはサービスの比較を検討されてみても良いでしょう。

便利屋サービス

便利屋サービスは、日常の生活で起きるさまざまな困りごとの手助けや代行をしてくれるので、遺品整理をお願いできる場合もあります。依頼できる範囲は幅広く、例えば部屋や水回りの掃除・引越しの手伝い・不用品の回収・害虫の駆除や対策・行列を代わりに並ぶ・買い物の代行・場所取りなどで法律に触れるようなことでない限りジャンルを問いません。

しかし、依頼される便利屋ごとに請け負える内容や技術力は異なるため、依頼主の希望を伝えてどこまで対応してもらえるのか確認する必要があります。

デジタル遺品整理業者

デジタル遺品業者は、故人が残したデジタル機器(スマホやパソコン)やその内部に残っているデジタルデータの処分を専門に行う会社で、ネット口座の情報やsnsのアカウント、ネット上に残った故人の情報やメール・画像などのデータを仕分けして処分をしてくれます。

デジタル遺品は場合によって、相続漏れや情報漏えい、故人がサブスクリプションサービスや月額制のサービスを利用していた場合は、遺族が解約手続きを行わない限りずっと料金が発生し続けるなどさまざまなトラブルに巻き込まれる危険性があるのでそのまま残しておいたり処分するのは危険です。

上記のように遺品整理を依頼できる業者はさまざまですが、業者によって特徴は異なります。

例えば、遺品整理全般を依頼されたい場合は遺品整理業者へ、遺品整理に出てきた際の不用品や家具家電などの回収を依頼されたい場合は不用品回収業者へ、掃除を行うのが難しい場所や頑固な汚れなども徹底的に落としてさらに部屋をきれいな状態にして明け渡したい場合はハウスクリーニング業者へ、自分たちだけで解決するのが難しいスマホやパソコンなどのデジタル機器の内部のデータなどの処分をしたい場合はデジタル遺品整理業者へ依頼されるなど困っていることに応じて専門の業者を決めていくのも一つの手段かなと思います。

遺品整理は、故人を偲びながら遺品を整理していくとても大切な作業です。しかし、遺族の方にもそれぞれ生活があり、仕事や子育て介護などで忙しかったり遠方に住んでいるなどでなかなか遺品整理をしたくてもできないこともあるかもしれません。

そのような場合には、ぜひ専門の業者への依頼を検討されるなどして、遺族の方が負担にならない範囲で気持ちの整理と遺品整理を行っていただき、故人とのお別れをしていただければなと思います。

遺品整理や生前整理についてお悩みの方は、ぜひ一度弊社へあぐりへご相談ください。

弊社は、お客様のニーズを第一に考えて日々業務に取り組んでおります。

遺品整理だけでなく生前整理なども承っております。納得される料金で受注させていただくのはもちろん、お客様に寄り添いご要望にお応えできるよう、誠心誠意対応させていただきます。

ぜひ、お気軽にお問合せください。

 

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