各業者の料金設定についての根拠は把握していませんが、当社における内容について御案内させて頂きます。
1 処分料金
処分料金は各業者で各々、異なります。これは地域性なども含みます。一般廃棄物業者によっては、移動距離もしくは移動時間を廃棄物搬送費用に負荷している業者もいます。
これは、それぞれの企業方針に基付く内容の物で残念ながら弊社が意見を申せ
る所ではございません。また、産業廃棄物の収集運搬とは異なり一般廃棄物は「不燃」「可燃」「生ごみ」等が混じる「混載ゴミ」契約となっています。これは弊社が分別を行い一般廃棄物業者に収集を行って頂いていますが、弊社の分別は「可燃」「液物」「ライター」「スプレー缶」「塗料」「陶器」「ガラス」「ガレキ」「蛍光灯」と分別を行っていますが、一般廃棄物業者は収集した物を自社工場で更に細かく分別する為によるもので産業廃棄物(産廃は単一の廃材など分別が不要な物が多い)より高額となっています。
また、弊社がお付き合いをさせて頂いている一般廃棄物収集業者は遺品整理業者の全てでは無いと申していましたが、分別を全く行わない業者も多い為、新規業者や分別(約束)を行わない業者とは新たな取引は行っていないとの事でした。
2 室内状況と物量
世間一般で呼ばれる「ゴミ屋敷」を例に取らせて頂きます。皆さん「ゴミ屋敷」の特徴を御存知ですか?ゴミ屋敷は文字通り床下が見えない状態で、弊社では足首以上をゴミ屋敷と位置付けています。ちなみに「物屋敷」は未封の箱や価値の有る物品が山の様になっている事を指します。ゴミ屋敷と一般的な家屋の比較をした場合、皆さんの想像通り、まず物量が異なります。また、ゴミ屋敷と言われる状態の室内では現金を含め貴重品が必ず床に散乱しています。貴重品で有れば、すぐにでも拾い取れるのですが、小銭の多くは床板に「くっついて」います。まず、その作業に一手間かかります。この様に作業効率(労務費)と廃棄する家財の処分量で費用も変わって参ります。
3 リサイクル券購入費用
リサイクル家電、いわゆる白物家電(冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコン)の処分を行うのには、リサイクル券の購入が必須です。家電は基本的に製造から5年内の物で有れば買取り対象として値引きさせて頂きますが、そうで無い場合はリサイクル券購入費用が発生します。リサイクル券は冷蔵庫を例に例えますとメーカーにより若干上下が有りますが冷蔵庫大(170L)以上で5000円前後致します。この様にリサイクル家電のリサクル兼購入費用等でも費用は大きく上下します。買取りで+5000円の物が逆にー5000円と成れば上下10000円が変わってきます。
4 年齢若い人・年配の人表題の様に若い人と高齢の方で物量が大きく変わってきます。また、物の年式を異なります。若い方の場合は流通を求められる様な「物」が沢山ございます。テレビ、冷蔵庫等の白物家電もリサイクル券を購入する必要ない高年式な場合が多いと感じています。一方、高齢者の多くの場合は、家財全てが「想いで」です。大切な想い出の山です。
ですが、そこには金銭的な対価に値する物は殆ど有りません。ただ、想い出が
一杯な室内です。高齢者の多くのケースでは「物屋敷」状態です。それをクライアントにアナウンスを行わず処分するのは大変に忍びない事となります。また、高齢者の整理の場合、稀に高値の骨董品が出る事も有ります。先日も広島県東武地区で見積りに伺った所、「それを」アナウンスしている業者(3社相見積もり)はいませんでした。この様にケース、ケースによるのが遺品整理や生前整理、空き家整理です。処分する物、買取り対象品が有る物により価格に大きな上限変更が有るのも一因です。
5 搬出経路環境
以前、一般廃物の処分には免許を保有している一般廃棄物収集業者への依頼が法的に必要な事を御案内させて頂いたと思うのですが、一般廃棄物収集業者が進入出来ない家屋環境に有った場合は弊社で「人力」による搬出作業が負荷されます。
また、エレベーターの有る5階建ての共同住宅とエレベーターの無い5階建て共同住宅では「要する人員量」が異なって参ります。「人員量」が増えれば必然的に労務費が重み比例して施工費用も高騰して参ります。
必要人員は、施工金額に大きな影響を与えます。
また、共有部の有る共同住宅では、多くの場合「養生」が求められます。正確にお伝えすると共同住宅に、おける「管理人」は、衛生的な管理を求められています。近隣住民もそうです。クライアントや、その親族と「懇意」にされている方は別ですが、多くの居住者、入居者様にとって「遺品整理」「特殊清掃」「生前整理」は迷惑、この上無いものと日々、感じています。
この様に、例え処分物量や施工スタッフ数が同じで有ったとしても「養生」等の作業が発生する場合は同じ料金の見積り書を提出する事は有りません。
また、養生に使用する「プラダン」や「養生シート」も高騰しており、1年半前の約1.7倍の部材費と、遺品整理業界にも物価高の波が押し寄せています。
以上の事からホームページ記載金額は参考として頂ければと思います。