みなさんは、遺品供養という言葉をご存知でしょうか?
遺品整理を行ったことがある方はご存知かもしれませんし、 全くご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。
今日は、遺品供養についていろいろお話させて頂きます。
1.遺品供養とは
生前故人が愛用していたものや、 思い出などがあり捨てるには少し戸惑ってしまうものなどを僧侶や 神主にお経や祝詞を唱えてもらい、 遺品に宿っている魂を抜いてから処分してもらうことを遺品供養と いいます。
いろいろな思い出を振り返りながら感謝の気持ちを込めて遺品を供 養することで、故人を偲びながら心の整理を行います。
遺品整理をしていると、 生前故人が愛用していたものや誰も使用しないけど、 思い出などがあり捨てるには少し戸惑ってしまう遺品がでてくるこ とは少なくありません。
遺品供養は必ずしもしなくてはいけないわけではありませんが、 故人が生前大切に使用してきたものを処分するとなると遺族は少な からず負担を感じます。遺品供養を行うことにより、 遺族の心の負担を少しでも軽くすることができるのではないでしょ うか。
2.遺品供養の方法
遺品供養の主な方法はお焚き上げです。 故人が大切にしていたものを焼却し浄化することで、 魂を天に送ります。
お寺や神社で行ってもらうことが多いですが、 故人が信仰している宗派などがあればそこで遺品供養を行うことも 可能なので、遺族の方が希望する形を選んで頂きたいです。
手紙や手帳、日記、写真、 寝具など焼却できるものであればお焚き上げの対象となっています が、 最近は環境への配慮から場所によってはできるものとできないもの が定められているところもあるようです。
お焚き上げには、 僧侶や神主が故人が住んでいた家に出向きそこで供養を行う現地供 養と供養したい品を預け、 他の方が預けた品とあわせて供養してもらう合同供養の2種類あり ます。合同供養の場合は、 供養してもらいたい遺品をお寺や神社に持っていかなければいけま せん。ですが、 中には箱に詰めて宅配で遺品を送る対応をしてくれる業者もいるの で、 自宅の近くに遺品供養やお焚き上げをお願いできるお寺や神社がな い方は、 宅配で遺品を送ることができる業者に依頼をするのも良いかもしれ ません。
3.遺品供養が必要なもの
遺品供養は故人の思い入れが強いものを供養するので、 生前故人が愛用していたメガネ、本、衣類、 寝具などが多いようです。手紙や手帳、日記、写真、 人形やおもちゃ、 ぬいぐるみなども思い入れや気持ちがこもっていてなかなか捨てる ことが難しいので供養をしたほうが良いかもしれません。
4.遺品供養を行う時期
遺品供養は、 遺品整理と同じタイミングで行われることが多いので四十九日など の法事後に始める方が多いようです。
しかし、故人が賃貸アパートや借家などに住んでいた場合は、 家を早く明け渡さないといけないこともあり葬儀が終わった後すぐ に遺品整理を行うこともあるので、 遺品供養のタイミングも早まるようです。
また、 中には集落や家の習慣など地域によって時期が異なる場合もありま す。
5.遺品供養、お焚き上げの風習
遺品供養、お焚き上げは日本の風習で、 日本では古くからものや自然に魂が宿るという信仰があるので、 ものであっても神仏化したものや擬人化したものは丁寧に扱うこと が多いです。人形やお札、お守り、神棚、仏壇などがその例です。
6.お焚き上げの費用
お焚き上げの費用は、現場供養と共同供養により異なりますし、 供養してもらうものや量、大きさ、 依頼する場所などさまざまな条件により違いがあります。
だいたいの目安として、共同供養の場合の相場は3,000~ 10,000円くらいのところが多いようです。 現場供養の場合は、安いところで10,000円、相場は20, 000~70,000円で場所により大きく異なります。また、 供養箱で供養する場合と供養袋で供養する場合でも費用はそれぞれ 異なるので供養する入れものや大きさなどでも違いがでてくると考 えておいたほうが良さそうです。
7.遺品整理の方法
遺品供養を行うには、まず遺品の整理を行う必要があります。 遺品整理といっても、何からやり始めれば良いのか、 ものが溢れている環境だとどこから手をつければ良いのか迷ってし まうことも少なくありません。
まずは、必要なものと不要なものに分別をして、 不要なものやゴミに関しては処分を行います。冷蔵庫や洗濯機、 ソファーやベットなどの大型家電や家具は自分たちで処分をするの かあるいは業者に買い取りや処分を依頼をするのか決めたり、 遺品整理が完了するまでにどのくらい日数が必要となるか計画をた てておくことが大切です。
8.遺品整理とお焚き上げが難しい場合
遺品整理とお焚き上げを自分たちで行うことが難しい場合は、 業者に依頼をするという方法があります。どんな業者が行うのか、 費用はどれくらい必要となるのか気になる方もいらっしゃると思う のでご紹介致します。
遺品整理を依頼できる業者には、遺品整理専門会社・便利屋・ 特殊清掃業務会社などがあり、 細かい特徴などは各会社により異なります。
業者に依頼をした場合は、原則として食品は処分、 家電製品は買い取りや引き取りをお願いし、貴重品や思い出の品、 また遺族が残しておいてほしいものなどはそのまま遺族にお渡しし ます。
遺品整理士の資格を持ったスタッフに依頼をすると、 遺族の気持ちに寄り添いながら遺品整理を行ってくれますし、 遺品整理に関する知識や廃棄物の処理の方法、 家電のリサイクル法、小型家電リサイクル法、 運送法など各法律もしっかり学んでいるので安心して依頼すること ができるでしょう。
9.遺品整理を業者に依頼した場合の費用
遺品整理を業者に依頼する場合は、まず見積りを依頼します。 それから、遺品の量や対応するスタッフの人数、現場状況、 供養する遺品、 買い取りできるものなどにより費用が異なってきますし、 また依頼する業者によっても費用は異なります。
費用の計算方法やだいたいの目安は、 各業者のホームページなどにも記載されているので気になる方はそ ちらをご参照ください。
まとめ
遺品供養についていろいろとお話させて頂きましたがいかがでした か?
生前整理をした際、故人が生前愛用されてきたものや、 思い出などがあり捨てるには少し戸惑ってしまうものなどがでてく ることがあると思います。
故人が使用してきたものには、 いろいろな思いが込められていたり、 思い出もあるのでなかなか名残惜しくて手放せないかもしれません 。
ですが遺品は故人が生きていた証そのものですし、 お焚き上げは故人の冥福を祈る儀式です。 遺品を供養することにより残された遺族の方と故人がお別れする一 つの儀式にもなるのでお焚き上げを行うことは大切です。
なかなか遺品を捨てられずにどんどんものが増えていくよりも、 大切なものだけ残しておき、あとは処分したり、 お焚き上げなどできちんと供養してあげるほうが故人も喜ぶのでは ないでしょうか。
今回は遺品整理にも関係する遺品供養についてお話させて頂きまし たが、 もし広島にお住まいの方で生前整理についてお困りの方がいらっし ゃいましたら、あぐりにご相談ください。
あぐりは、 お客様のニーズを第一に考え日々業務を行っております。
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