遺品の正しい処分の仕方

 故人のお葬式が終わると、次に遺品整理を行わなければなりません。遺品整理の作業の中には、処分で困るものや片付け方を迷ってしまうものがたくさんあります全員が遺品整理の専門業者に遺品整理を依頼するわけではありません。どうすればよいか分からない方もたくさんいらっしゃることでしょう。
今回はそういった疑問を解決するべく、正しい処分の仕方をたくさん紹介していこうと思います。

 1、楽器

ギターやピアノ、ヴァイオリンなどの楽器を趣味としている方はたくさんいらっしゃると思います。楽器は高価なものが多いので、生涯大切に保存される方が多くいます。しかし、ピアノなどは場所をとってしまいます。止むを得ず処分しなければならないという状況もあり得ます。そんな楽器の処分の仕方について紹介していきます。
まずは、粗大ゴミとして捨てる方法です。大型ゴミ受付センターへ連絡をし、予約をします。その後、納付券(シール)をコンビニエンスストアやスーパーなどで購入し、処分する楽器に貼り付けます。そして、予約時に申し合わせた場所へ排出しておけば後は業者が回収しに来てくれます。電話での予約は必須ですので注意するようにしてください。また、予約時に申し合わせた場所に排出されていない場合や、納付券(シール)が貼られていない場合も回収してもらえません。
次は、楽器店などで楽器を買い取ってもらう方法です。やはり楽器というものは高価なものが多いです。そのまま処分してしまうのはもったいないですよね。そういった方におすすめなのが楽器買い取りです。最近ではインターネットの普及により、インターネット上で買い取りをしてくれる業者も増えてきています以前のように楽器店まで重たい楽器を運んで買い取ってもらうということも無くなってきているので、より買い取りをしてもらう人が増えてきています。
他にも、近くの施設や学校などに寄付をするという方法もあります。楽器というものには深い思い入れのある人がたくさんいらっしゃると思います。そういったものはなかなか捨てづらいですよね。そんな時におすすめなのが寄付です。自分が大切にしてきたものをこれからも大切に使ってもらえるというのは嬉しいはずです。大切なものは処分するだけでなく、そういった選択肢もあるということを覚えておきましょう。

 2、フライパンや鍋

意外と処分に困るのがフライパンや鍋です。フライパンや鍋はサイズも大きく、処分方法に悩む方も多いようです。さらに、持ち手部分が木製で本体部分は金属というものもあり、分別を悩む方が多いです。フライパンや鍋自体の大きさが30センチ以内であれば不燃ゴミとして捨てることができますが、30センチを超えるものは粗大ゴミとして捨てなければならないので注意が必要です。

 3、写真やアルバムなどの思い出のもの

遺品整理の際に処分に困るという声を最も多く聞くのが写真やアルバムなどの思い出のものです。子供や孫の大切な写真を大事に残していた方も多くいらっしゃると思います。そんな写真やアルバムを処分してしまうのは心苦しいはずです。どうすればよいのかと頭わ悩ます人がほとんどでしょう。そんな時に最もよい方法が遺品供養です。その遺品供養の方法の一つとしてお焚き上げが適しているのではないでしょうか。お焚き上げとは、捨てるのをためらうものを感謝の気持ちを込めて天に返すための儀式です。写真やアルバムも感謝の気持ちを持って炎で浄化し、天へと返すのが1番です。

 4、仏壇

仏壇はとても重たく、場所も取ります。さらにどのように処分していいのか分からないという方も多いと思います。仏壇にはいくつかの処分方法がありますので、それらを紹介していきます。
1つ目は、仏壇店や業者に引き取ってもらうという方法です。仏壇店では、仏壇や仏具の販売だけでなく引き取りのサービスを行っているところもあります。最寄りのお店で引き取りのサービスを行っているのかどうかを確認してから引き取ってもらうようにしましょう。その仏壇店で閉眼供養(魂抜き)も行ってもらえます。
2つ目は、お寺に引き取ってもらう方法です。菩提寺で僧侶に閉眼供養を行ってもらい、その後仏壇を引き取ってもらいましょう。たまに、菩提寺ではなくても仏壇を引き取ってくれるとこもあります。事前に確認をしてから引き取ってもらうようにしましょう。
3つ目は、閉眼供養を行った後に自分で廃棄する方法です。閉眼供養を行えば、仏壇は家具などと同じように粗大ゴミとして捨てることができます。各自治体のルールを確認し、それに従い処分するようにしましょう。

 5、人形やぬいぐるみ、プラモデル

趣味で集めている人が多いのが人形やぬいぐるみ、プラモデルです。人形など人の形をしたものは昔から魂が入っていると言われています。そういったものはなかなか捨てられないですよね。そんな人形などの処分の仕方をいくつか紹介していこうと思います
1つ目は、人形供養やぬいぐるみ供養などをやっているお寺に供養をしてもらってから処分してもらう方法です。近年ではこういったサービスをしているお寺も増えてきているので、人形供養という単語を耳にしたことのある人もいるはずです。人形やぬいぐるみ、プラモデルなどを大切に集めていた人にとってはこの方法が1番おすすめです。
2つ目は、施設などに寄付をするという方法です。個人が大切にしてきたものをこれからも大切に使っていってほしいと願う人にはこの方法がおすすめです。
3つ目は、フリーマーケットやフリマアプリ、オークションで売るという方法です。捨てるにはもったいないから誰かに譲りたい。さらに、それがお金になれば言うことないですよね。そんな人におすすめなのがフリーマーケットなどで売るという方法です。最近ではフリマアプリやネットオークションが大流行し、以前よりも簡単にフリーマーケットで販売できるようになりました。そういった背景もあり、最近はこのやり方をする人が増えています。ただ、すぐに売れない可能性があるという点には注意が必要です。

6、食品や調味料

遺品整理の際に、遺族が最も引き取りにくいのが食品や調味料でしょう。食品や調味料は消費期限の切れているものや、生ものなどは悪臭の原因となってくるので基本的に全て廃棄するようにしましょう。遺品整理を始めるときは、まずは冷蔵庫をチェックし生ものからどんどん廃棄していくようにしましょう。調味料は処分方法に注意しなければなりません。液体の調味料は新聞紙やウエスなどに吸い込ませて可燃ゴミとして処分するようにしましょう。油も凝固剤などで固めて可燃ゴミとして処分しましょう。決して排水溝に流して捨ててはいけません。

 7、現金や商品券

遺品整理の際にトラブルになりやすいのが現金の振り分けです。故人がタンスなどにしまっておいた現金や商品券が出てくるというのはよくあることです。給与もほとんど銀行振込になったり、スマートフォンやパソコンの普及により電子マネー化が進んでいる現代ですが、高齢者には今でも現金を手元に残している方も多くいらっしゃいます。なので遺族の間でもしっかりと話し合い振り分けるようにしましょう。話し合いを怠るとトラブルの原因となります。また、お中元やお歳暮などでもらったビール券などの商品券が出てくるとこもあります。そういったものもしっかいと話し合いましょう。

今回は、遺品の正しい処分の仕方についていろいろと紹介させていただきました。
少しでもこのブログを参考にしてもらえると幸いです。

 

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