片付け費用はどれくらいかかる?

実家の片付け方法は大きく2つ

実家の片付け方法としては、『家族で掃除をする』『掃除専門の業者に依頼する』という2つの方法があります。ただし、どちらが良いかは家の状況によって異なるので、まずは自分の家のゴミレベルがどの程度なのかを見極めることが重要です。

家族で掃除する場合と、業者に依頼する場合、それぞれを詳しく紹介します。

家族で掃除をする

家族が協力すれば片付けできるのかどうかは、次の項目を確認してください。

  • 家の広さが3LDK以内
  • お風呂、キッチン、洗面所などは使える
  • とりあえず生活できている

これらの項目すべてが当てはまる場合、家族だけで掃除できるかもしれません。ただし、たとえ項目をクリアしていても、大量の虫が湧いて出る場合は、専門の業者にバトンタッチした方が無難です。手始めに燻煙式の殺虫剤や殺虫スプレーをまいて、様子を見ましょう。

害虫駆除が終わって、なんとか掃除できそうなら、いよいよ掃除開始です。まずは不要なゴミを処分し、続いて家中の物を『要るか、要らないか』で分別します。これらが一段落したら、最後は清掃です。

業者に依頼する

専門の業者に依頼した方が良いケースは、次のケースです。

  • 家の広さが3LDK以上
  • 家の外もゴミだらけ
  • 生活に支障がある

家の片付けを業者に任せる場合、依頼先は『自治体』『民間の清掃業者』の2つがあります。どちらが良いかは、状況や個人の考えにもよりますが、コストを抑えるなら自治体、スピードを求めるなら民間業者がおすすめです。

自治体の場合は、担当者や関連機関と協議しながら対応策を検討していきます。結果が出るには時間がかかり、すぐに片付けできるとは限りません。一方民間はサービス業ですから対応が早く、片付け内容も充実しています。ただしサービスが充実しているぶん、コスト面の負担は増えると考えましょう。

それぞれのメリット・デメリットを理解して、納得できる相手を選ぶのが重要です。

業者に依頼するメリット

物で溢れた家を片付けるのは精神的・肉体的な負担が大きいため、片付けに悩んだ場合は業者に依頼する方が安心です。業者に依頼すると、どんなメリットがあるのでしょうか。

力仕事が楽

不要なゴミを処分するのは重労働です。特に膨大なゴミを屋外へ搬出する作業は、体に大きな負担となるでしょう。ところが業者に依頼すれば、このような力仕事は、業者が代わりに行ってくれます。

どんな膨大なゴミが出たとしても、契約した以上はきちんと責任をもって片付けてくれるので、素人の掃除にありがちな「途中で挫折してしまい、終わらなかった」という心配はありません。

ゴミもまとめて処分してくれる

片付けを業者に依頼する大きなメリットの1つが、大量に出たゴミもまとめて処分してくれることです。自力でゴミを処分しようとすると、ゴミの種類に合わせて分別しなければならないうえ、指定日以外にゴミを出せません。簡単に捨てられない不燃物は持ち込みや手続きが必要になりますし、捨てるまでが面倒です。

しかし、業者に依頼した場合、こうした不便がありません。片付け業者は基本的に365日ゴミを回収してくれるため、ゴミの分別や重たいゴミの搬出に頭を悩ませる必要がないのです。

業者に依頼する場合かかる費用と相場は?

片付け業者に依頼した場合、気になるのは費用です。正確な金額については見積りを取らなければ分かりませんが、家の広さごとの片付け費用の相場は、次の表を確認してください。

間取り 料金
1LDK 7~20万円
2LDK 12~30万円
3LDK 17~50万円
4LDK 22万円~要見積

ただし、家やゴミ状況により料金は大幅に変わることもあるので注意が必要です。なぜ料金が変わるのかと疑問に思った人は、この料金にはどんな費用が含まれるのかを事前に確認するとわかりやすくなります。

ゴミの処分費

まず業者には、大量に出たゴミを処分してもらわなければなりません。ですから、料金にはゴミの処分費が含まれます。通常の回収では処分できない粗大ゴミ・家電の処理費用も入っているので、ゴミの量や種類によっては金額が上下するでしょう。

また、業者の中には搬出するゴミ袋の量に上限を設けている会社もあります。このような業者を利用した場合、超過したゴミには追加料金を支払わねばなりません。後でトラブルにならないよう、事前に契約内容を確認しておくことをおすすめします。

人件費

片付け料金には、清掃やゴミ運搬を行うスタッフにかかる費用も含まれます。部屋が広い、ゴミが多い、家が汚すぎるなど、人手が多く必要になりそうな場合は、さらに人件費がかさむでしょう。

その他の費用

ゴミの処分費、人件費のほか、多量のゴミを回収・運搬するトラック代は『車両費』として計上されます。

車両の種類には通常『軽トラ』『2トントラック』を使いますが、より料金が高いのはサイズの大きい2トントラックです。ゴミの量が多くなればトラックも1台では足りず、2台、3台と増えるかもしれません。見積の際は、トラック何台で来るのかを確認しておくとよいでしょう。

このほか、通常の清掃では落としきれない汚れや臭いがある場合、害虫駆除を依頼した場合も別料金で計上されます。

業者への依頼から当日までの流れ

片付けを業者に依頼する場合、まずは親が納得していることが前提です。お互いに片付けの方向性に納得できたら、業者選び・見積り・当日の立ち合いと続きます。

依頼から片付け当日までのポイントをみてみましょう。

片付けの計画を親と相談

実家の片付けを円滑に行うには、親が納得し、片付け計画に参加してくれるようでなければなりません。親が始めから乗り気ならよいですが、そうでない場合は親を説得する必要があります。そしてこの時に重要なのが、『親の気持ちを理解する』ことです。

親世代の人は現代の若者よりも物を大切にし、「勿体ない」という意識を強く持っています。そのため不要な物がたまりがちになるのですが、それを頭ごなしに否定してはいけません。

「物が多いと転倒するかもしれないよ」と親を労ったり、「片付けたら広いスペースを自由に使えるよ」と片付けにポジティブなイメージを与えてあげたりします。さらに、「親の物を捨てるのはつらいんだ」と親の不安に共感すれば、親も子供の気持ちを理解してくれるでしょう。

不要な物を仕分け

業者に依頼する前に、不要な物を仕分けるのと仕分けないのでは、かかる料金が異なります。できれば親子共に協力して、家の物を仕分けておくことをおすすめします。

ただし、何が不要で何が必要かは個人の考えにもよります。不要な物に親が執着している時は、片付け後の良い未来を提示したり優しい言葉をかけたりして、親の気持ちをほぐしてあげましょう。

目的と目標を共有する

頭ごなしに親の意見を否定しては、反発心をもつばかりです。片付けの目的・目標を親と共有できるよう、親に思いやりを持って接しましょう。家を片付けなければならない理由や、将来像をきちんと説明すれば、親も納得しやすく、片付けの意図や意義も理解してくれます。

業者を選び見積りを取る

親が片付けに納得したら、次は業者を決めなければなりません。前述の通り業者には『自治体』『民間』の2つがあるので、どちらが良いかは、親と相談しておきましょう。

もし民間の業者を利用すると決めたら、見積りは少なくとも3社を目安に依頼します。片付け料金は業者によってバラつきがあるため、1社だけで検討すると相場が見えにくいのです。

見積りをとった後は、それぞれの料金プランを細かく比較し、サービス・料金のバランスが良い会社を見つけましょう。

当日の立会い

見積を終え、細かい作業手順等をすり合わせたら、当日は片付け作業に立会います。基本的には業者がゴミを分別し搬出してくれますが、判断が必要な物は逐一依頼主に確認を取って仕分けてくれるため、安心です。

見積り外の費用がかからないか

見積りを取った後注意したいのが、見積り料金の内訳です。業者は以下のポイントをチェックして、見積りを出します。

  • 間取り
  • 年数
  • トラックを駐車するスペースの有無
  • 動線の距離

もしも依頼した業者がこれらのチェックを行っていない場合、見積りの正確性が疑われます。当日になって追加料金が発生しないよう、見積り中の業者が何をチェックしているのか、きちんと確認しておくことをおすすめします。

また、見積りで提示額が安いからと安易に業者を決めてはいけません。一見すると安い業者でも、オプションの追加が多ければ、結果的に高くつく場合があります。後で失敗した、とならないためにも、その料金には『何が、どこまで』含まれているのかをきちんと確認しておきましょう。

ゴミ屋敷は人体へ悪影響大。

片付けられない家庭が増加

そもそも、両親が共働きで片付ける余裕がない家庭や、物の増加で片付けが追いつかない家庭が増えています。ゴミ屋敷のような状態になってしまうと、さらに片付けられない悪循環です。

共働きで余裕がない

両親のどちらかが専業で家事をしていれば、掃除にまったく時間が取れないことはあまりないでしょう。しかし、共働きの場合は、家事に時間を割く余裕がなくなります。

小さい子供がいる家庭では、さらに掃除する時間が取れません。子供の面倒を見ながら毎日食事を作り、洗濯や雑用などをしていると片付ける時間がなくなってしまいます。

特に両親ともフルタイムで働いていると、必ずしなければいけないことに時間を取られ、掃除まで気が回らないこともあるでしょう。

家庭内の物の増加

生活に余裕がなく物をむやみに買えなかった時代とは違い、家の中には物が増えています。昔はなかったスマホやPC、ゲーム、空気清浄機など、次々に便利なアイテムが発売されていることも原因です。

ホテルなどの一室には、最低限の物が用意されていますが、その数は100~150点程度しかありません。対して、一般人の家にあるアイテム数は、整理整頓されている家でも1人1500点以上です。洋服や小物類、食器などホテルにはない物もたくさん保管されています。

散らかっている家にある物の数は、さらに大量です。物が増えると片付けにも時間がかかり、掃除する気をなくしてしまうこともあるでしょう。

ゴミ屋敷も増加中

隣近所や親類と交流が盛んだった時代には少なかった、『ゴミ屋敷』も増加しています。少子高齢化により、目の行き届かない空き家が増えたことも原因の1つです。

空き家ではなく、人が住んでいるにもかかわらず、ゴミを溜め込んでしまうケースも増えています。社会から孤立している人にも多いですが、忙しく掃除の時間が取れない家庭がゴミ屋敷化するケースも増加傾向です。

掃除しないでいると、家の中の空気もよどみ、さらに無気力になるなど悪い影響も出てきます。

ゴミ屋敷での生活は子供への影響も

ゴミ屋敷のような家で暮らしていると、子供にも大きな影響を与えます。家の中で害虫が発生すれば、健康にもよくありません。体や衣服の汚れや臭いが気になるなど、家の中だけでなく、外にも問題が現れます。

はっきり汚れや臭いがわかるほどになると、子供が友達から避けられることも考えられるでしょう。周囲に影響を与える前に、掃除してきれいな部屋を目指しましょう。

害虫等による健康被害

家の中がゴミ屋敷化すると、ゴミをエサにする害虫が集まります。目に見えて毒虫などが現れることもありますが、ゴミ屋敷にいる害虫は目に見えるものだけではありません。

アレルギー発症の原因となるダニやノミ、強いかゆみが発生するシラミなど、一見するだけではわからない虫もいます。

虫の多い環境は、アレルギーや喘息、皮膚病などのトラブルが起きる原因です。自分にはアレルギーがなくても、子供がアレルギーや喘息を起こしてしまうと、命の危険さえあります。

健康被害が深刻になる前に、掃除を始めましょう。

体や服も非衛生的に

ゴミから悪臭が漂うと、衣服にも臭いがつきます。汚れが体に付着すれば、体も不衛生です。

浴室にゴミがあふれてしまうと、入浴すらできないかもしれません。かゆみや臭いの原因にもなるため、安心して入浴できる環境を作ることが大切です。

衛生環境の悪い状態が続けば、体の不調も出てきます。衣服にゴミや虫がつくようになると、皮膚炎を引き起こす可能性もあるでしょう。

たまに洗濯していても、長期間放置された汚れた服は汚れが落ちにくくなり、薄汚れてしまうこともあります。

子供は、親から与えられた物を着るしかありません。最低限、衛生的な状態の服を用意して、入浴できるよう心がけましょう。

不潔を理由に友達ができないことも

臭いがひどい、服・体が汚れているなどの理由で、友達に嫌がられることもあります。ゴミ屋敷に住んでいる当人からすると、それほどひどい状態に感じなくても、周りから見ると異常に見えるかもしれません。

衣服や体はそれほど汚れていなくても、家に友達を読んだら驚かれてしまうケースもあります。あまりにも不潔な家の場合、友達も遊びにこなくなってしまい、子供が孤立してしまうことにもつながるのではないでしょうか。

そうなる前に掃除をして、誰にとっても清潔な家を心がけましょう。

注意散漫になり学力低下にも繋がる

普段から散らかった部屋にいると、視界に余計な物が映ることになり集中力が落ちます。勉強中も集中できないことが増えるでしょう。

学習アイテムも部屋の中に散乱し、忘れ物につながります。自分の家で集中できないことから、勉強する気自体が失われてしまうかもしれません。

すっきり片付いた部屋になれば、学用品もきちんとそろい、学習する時間を作るきっかけになるでしょう。

過剰に汚い環境は虐待

忙しく掃除に時間がかけられないとしても、あまりにも汚い環境に子供を置いておくと虐待の一種とみなされます。叩く、怒るなどの直接的な攻撃以外にも、子供の世話をしない『ネグレクト』も虐待と認定されるでしょう。

掃除をしないのはネグレクトの一種

『ネグレクト』は、英語で『無視する』という意味を持ちます。片付けられない人は、掃除をしていないだけで、子供を無視したり、放置したりはしていないと考えるかもしれません。

しかし、子供に必要な衣食住を与えないことは、ネグレクトの一種です。周囲から、不潔な状態のまま子供を放置していると思われてもしかたないでしょう。

ゴミや虫だらけのゴミ屋敷に子供を置いておくと、虐待扱いされてもおかしくありません。放置がひどく、子供の心身に問題があると判断されれば、親子が引き離されてしまうケースもあります。

子供時代が大人になっても影響する

子供時代に汚い部屋で過ごすと、それが当たり前になってしまいます。掃除しなくても構わないと思い込んでしまう可能性もあり、新たな汚部屋を作り出す可能性も高いかもしれません。

当たり前と思ってしまうだけならまだしも、幼い頃にゴミや虫に囲まれて生活した経験から、精神的なトラブルに発展するケースもあります。健康面でも、アレルギーや皮膚炎が治らなくなるなど、問題は山積みです。

児童相談所への通報も

子供が放置されていると周囲が感じた場合、児童相談所へ通報されることもあります。なかなか他人の家がどうなっているのか判断はできませんが、外までゴミがあふれている家や、悪臭が漂っている場合は家の中を見なくても通報されてしまうでしょう。

また、子供の服装や体が不潔であれば、周囲が心配して相談する可能性もあります。自分では掃除をしていないだけと思っていても、虐待と判断されることがあるのです。

なぜゴミ屋敷化してしまう?

ゴミ屋敷化する原因には、時間的な余裕や精神的なゆとりがないことが挙げられます。変わった人だけがゴミ屋敷になってしまうのではなく、普通の人でも時間や心に余裕がないと、家の中にどんどんゴミが溜まってしまうことがあるのです。

また、うつ病や、『ADHD(注意欠陥・多動性障害)』などの精神的疾患によることもあります。

時間や心のゆとりがない

物理的に時間が取れないことも、ゴミ屋敷化する原因です。たとえば、両親ともフルタイムで働き、休みがほとんどない状況ではゴミ出しや洗濯、部屋の片付けの時間が取れないことがあります。

毎朝仕事に行く準備をして、子供を保育園に送り届けるだけで精一杯なことも多いのではないでしょうか。余計なゴミ出しや洗濯に、手をつける時間の余裕がない家庭はあります。

休みの日にまとめてやろうと思っていても、つい面倒になってサボってしまうことも、ゴミ屋敷が作られるきっかけです。

ストレスなどで心のゆとりがないときも、ゴミが溜まります。掃除する気力自体がわかず、部屋が散らかっていても放置してしまうためです。

うつ病やADHDなどの病気

単に面倒くさいのではなく、掃除できない病気になってしまっていることも考えられます。ストレスによるうつ病では、掃除だけでなく全てのことにやる気が起きません。

脳の発達障害の一種であるADHD(注意欠陥・多動性障害)は、脳の処理能力に問題があります。掃除しようとしても集中力が持たない人や、棚や引き出しの中をぐちゃぐちゃにしてしまう人は、一度ADHDについて専門医に相談してみましょう。

ゴミ屋敷を脱出する方法

ゴミ屋敷を脱出するには、単に片付けるだけでなく原因の特定が大切です。なぜゴミ屋敷になってしまったのかがわかれば、片付けた後に対策できます。

何が原因になっているのか特定できれば、実際に片付けを始めましょう。自分だけで掃除できないほどの状態になっていても、プロの助けを借りることもできます。

片付けられない原因を特定

片付けられない原因には、いくつかの種類があります。たとえば、『忙しすぎて掃除をしている余裕がない』のも、原因の1つです。本当にまったく時間が取れない場合は、仕事について考えてみましょう。また、他の家事を時短にするなどして、1日10分でも掃除の時間を作るようにしましょう。

精神的な問題でゴミを溜めてしまっている場合は、カウンセリングなどで心の余裕を取り戻すことも必要になるかもしれません。うつ病やADHDが原因の場合は、精神科に相談しましょう。

物を集めてしまう癖がある人でも、整理ができればゴミ屋敷にはなりません。自分の何が問題なのか、まずは自分を見つめなおしてみましょう。

部屋の片付け

自分の家がなぜゴミ屋敷になってしまったのか、原因がはっきりしたら、実際に掃除を始めましょう。とにかく片付けてしまえば、ゴミ屋敷の状態から脱却できます。

原因が解決できないままだと同じことになる可能性が高いですが、ゴミ屋敷をそのままにしておくのはさらに問題です。部屋を片付けてすっきりさせ、きれいな部屋のメリットを実感しましょう。

掃除の手順は簡単です。すべての物を、『必要な物』と『不要な物』に分けて収納するだけで部屋は片付きます。

不要な物がなくなったら、床や壁、窓などを清掃しましょう。

自力で難しい規模ならプロの手を借りる

1日がかりで掃除しても終わらないような規模なら、プロの手を借りることも考えましょう。掃除しようと思い立ったとしても、終わりが見えなければ余計に気が滅入ってしまいます。

その場合はプロのハウスクリーニングや、掃除を手伝ってくれる業者に依頼しましょう。自分でやるよりも早く、きれいな部屋が戻ってきます。

散らかりにくい収納に変える

とりあえず床に置いてしまう癖がある人は、散らかりにくい収納を作りましょう。出した物を片付けるとき、収納がすぐ近くにあれば面倒がありません。

普段帰宅したとき、無意識に床へ上着とカバンを置いてしまうなら、その場所にハンガーラックを移動してみましょう。本を読む場所が寝室だけなら、本棚は寝室に置けば出しっぱなしを防げます。

使う場所と収納の位置が合っていないときは、家具の移動で使いやすい収納を目指せます。

ゴミ屋敷へのリバウンドを防ぐ

一度きれいに片付けても、すぐに散らかった部屋に戻ってしまう経験がある人も多いのではないでしょうか。リバウンドを防ぐには、普段の心がけが大切です。

必要以上に物を増やさず、定期的に片付けるように予定を決めておきましょう。1週間に1度は掃除するなど、無理のないスケジュールを組むことがポイントです。

整理整頓を心がけ、物を増やさない

一度収納場所を決めたら、定位置を崩さないようにしましょう。床や机などに、収納されているはずの物が散乱し始めたら要注意です。

また、物が増えないように自制しましょう。必要のない試供品やサンプルをもらう、大して欲しくないセール品などを買う必要はありません。本当に必要なのか、購入前に一度考えるようにましょう。

片付いたからと物を増やしてしまうと、リバウンドの原因です。

定期的に物を処分する

ほとんど何かを買っている意識がなくても、定期的に不要品を処分しましょう。生活しているだけで少しずつ物は増えていきます。

請求書などの郵便物、お店でもらったレシートなど、気がつかない間に不要品が溜まることもあるでしょう。月に1回は増えてきた不要品を処分する機会を作れば、必要以上に増えてしまうことを防げます。

片付けの予定を決める

『休みの日は必ず片付け時間を作る』『毎日10分は掃除する』など、自分なりの予定を決めましょう。無理な予定を組む必要はありません。

短時間でも片付けに割く時間を作れば、部屋をきれいにしようとする心理が働きます。普段からちょっとしたすき間時間にゴミを捨てるだけでも、効果はあるでししょう。

子供と一緒に片付ける

子供と一緒に片付ける時間を作るのも、効果的です。ちょっとした掃除を子供にしてもらうようにすれば、時間のない家庭でも清潔な部屋が保てます。

子供部屋を自分で掃除できるように工夫するなど、子供も片付けに参加できるよう考えて生きましょう。

キレイな部屋は気持ちがいいことを知る

子供と一緒に片付けをするには、まず『掃除は楽しい』と思ってもらうことが大切です。嫌なことだと続きませんが、掃除すると部屋がきれいになって気持ちがいいと知れば、子供も積極的に片付けをしてくれます。

幼い頃からゴミ屋敷に住んでいると、綺麗な状態がどんなものか想像がつきません。まずは片付けた部屋の居心地がよいことを、子供にも知ってもらいましょう。

やり方が面倒だと、子供は飽きてしまうため注意が必要です。また、無理に複雑な収納を任せて失敗してしまうと、苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。

簡単にきれいな部屋が作れるよう、家族がサポートしてあげましょう。

自分で片付けられる子供部屋にする

子供が片付けやすい収納は、『1つの動作だけで片付けられるもの』です。大人なら簡単なことでも、子供にとっては労力を使います。

たとえば、見えない収納を作ろうとして、引き出しの中に箱を入れるとどうなるでしょうか。手が器用に動かせない子供が、箱の中におもちゃを片付けるのは大変です。

おもちゃを1つ取り出すだけでも、引き出しを開け、箱のフタを取り、フタと引き出しを閉める作業が生まれます。途中で面倒になってしまい、フタが床に散乱し、引き出しは開けっ放しになりかねません。

子供がすぐ取り出せて片付けられるように、全体が見える収納を目指しましょう。収納も、ボックスにおもちゃを入れるだけにするなど、工夫が必要です。

まとめ

子供がいる家庭では、忙しく掃除に時間がかけられないこともあるかもしれません。しかし、あまりにも汚い部屋になってしまうと、子どもへの虐待も疑われます。

子供の健康や精神に問題が出る前に、部屋をすっきりと片付けましょう。ゴミ屋敷のような状態になっていても、プロの手を借りることで短時間で片付けられるでしょう。

片付けた後は整理整頓を心がけ、子供と一緒に掃除することも大切です。

遺品整理業者に依頼する5つのメリット

一人暮らしのご家族が急に亡くなり、さらに賃貸住まいの場合だと、退去日までに遺品整理をしないといけない状況に迫られて大変ですよね。

特に、物量が多かったり、掃除されていないゴミ屋敷状態だったりすると、いくら大切な故人だったとしても、なかなか気が進まないのではないでしょうか…

なので、そんな時こそ、遺品整理業者の存在が光ってくるのです。

今回は、遺品整理業者に依頼するとどんなメリットデメリットがあるのかを紹介していきます。

遺品整理業者に依頼する5つのメリット

遺族にとっては、遺品整理が故人を見送るための最後の仕事。なので、後日「やっぱり、あれを残しておけば良かった…」と、後悔したくないですよね。そういった不安なことも、業者の方に相談して進めていけば、きっと満足できる結果になるはずです。

主に、遺品整理業者に依頼した場合、大きく5つのメリットがあります。

①短時間でスムーズに済ませられる

「孤独死」などで異臭などの苦情が出ている場合は、すぐにでも対応してもらいてたいですよね。さすがに「明日やってほしい!」と言われると業者側のスケジュール的に難しくなりますが、状況を説明して可能な限り依頼日を合わせてもらうことができるでしょう。

また、特殊清掃が必要でない、通常の遺品整理の場合でも、ご自身の状況に合わせて適切な段取りを組んでくれます。

遺族だけでは、何から手を付けたらいいのか分からず困ってしまいますよね。そんな時こそ、何百件・何千件の現場経験のあるプロの業者に「こうしてほしい」という要望を言えば、丁寧かつスムーズに進めてくれるので安心です。

②遠くに住んでいても大丈夫

故人が遠く離れて暮らしていた場合、行ったり来たりの移動を繰り返すのは大変ですよね。移動時間や交通費を捻出するだけでも、ストレスは多大なものになるはず。

そんな状況でも業者に相談すれば、当日は立会い不要でも大丈夫です。もし、不明点などがあっても電話で確認できますし、事前確認できなかった遺品が出てきても写真を送ってもらえる為、双方でトラブル防止もしっかり行うことができます。

③スマホやパソコンのパスワード解析をしてくれる

現在はLINEなどのSNSの普及もあり、高齢者でも手軽にスマホ操作ができる時代になりましたね。なので、遺品からパソコンやスマホが出てきても不思議ではありません。

それに、遺言メッセージや思い出の写真をデータで残している可能性もあるので、念のため中身をチェックしておきましょう。

とはいえ、もしパスワード設定されてロック解除ができなかったら困りますよね。その場合も、デジタル遺品専門に取り扱っている遺品整理業者なら、パスワードを解析するチームがあります。

下手にいじると自動的に初期化されてしまうリスクもあり、そうなってからでは遅いので、もしパスワードが分からなければ早めに相談することをおすすめします。

④依頼者が女性でも安心

耳慣れない方は、遺品整理業者と聞くと、屈強な男性が冷蔵庫などの大きな物をせっせと運びだす「不用品回収業者」のイメージと重なってしまうかと思います。

ただ、それ以上に遺品の仕分けをしながら、遺族の気持ちに寄り添って話をしたり、少しでも安心してもらえるようにとの気遣いが求めれます。なので、そのような配慮が自然にできる、女性が在籍している業者も最近は多く見受けられます。

故人が女性の場合は、遺品にも女性特有のデリケートな物がある為、担当者の中に女性スタッフがいるだけで安心しますね。また、依頼者が女性の場合も、同性であった方が色々と話しやすいこともあります。

問い合わせの段階で、女性スタッフを担当にしてもらうよう希望を出しておきましょう。

⑤不用品買取や供養をしてくれる

整理された遺品を、廃棄処分または遺族が引き取る以外にも、買取供養という選択肢もあります。

不用品買取の場合

不用品にも使用可能なものは買取査定してもらうことができます。特に、使用感の少ないキレイな電化製品などは、捨ててしまうのは勿体無いですし、粗大ゴミに出すと費用が加算されることもあります。

また、見た目は古くても希少価値がありそうな掘り出し物も、しっかり鑑定してもらいましょう。もし、買取してもらうことができれば、その分の費用を浮かすことができますので、依頼者側も何を買取対象にできるか、事前チェックしておきましょう。

供養をしてもらう場合

遺品の中には、故人が大切にしていた愛用品思い出が詰まった物も出てくることがあります。それらを、他の雑多なものと一緒に処分するのは少し抵抗がありますよね。

やはり、故人に喜んでもらえるような処理方法をしてもらうのが一番。なので、そのような要望があれば、業者が神社やお寺に供養する遺品を搬送し、供養の手配もしてもらえます。

読経をあげてもらうことや、天に返すお焚き上げをしてもらう方法もあります。故人に宗旨・宗派があれば、それに沿ったやり方もありますので、事前に相談しておけば大丈夫です。

不用品回収車に要注意!無料といってもお金がかかることも…

「ご家庭で不用になった家具や家電を、無料で不用品を回収します。お気軽にお声かけください」とスピーカーから聞こえてくる廃品回収者の声を、一度は聞いたことがある人も多いのでは? 思わず「無料で引き取ってくれる?」と喜んでしまいますが、実はそうではないことも多いのです。

軽トラにスピーカーを積んで、「地域の皆様、ただいまご家庭で不要になった家具や家電を、無料で回収に伺っております。お気軽にお声をかけてください」と大声で叫ぶ廃品回収車の声を、一度は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

実はこの回収車、「無料で回収してくれるなら便利!」と思いがちですが、その多くが違法営業の業者なのです。しかも「無料回収」などというと聞こえはいいのですが、実際は料金を取られることがほとんどです。

  • スピーカーを積んだ廃品回収車の多くは違法
  • こんな不用品回収のトラブルの事例もある!
  • 不法な不用品回収業者の片棒をかつがないよう、十分注意を

スピーカーを積んだ廃品回収車の多くは違法

廃品回収車と取引をすると、自分自身も危ない!?

そもそも客から処分料をとって廃棄物を回収するためには、役所から「一般廃棄物処理業(収集運搬業)」の許可をもらう必要があります。しかし、軽トラでスピーカー営業をしている業者に廃棄物処理業の許可が下りることは、まずありません

つまり、そうした業者の多くが違法営業なのです。もし、それを知っていて引き取ってもらった場合には、自分自身にも罪が課せられる可能性があるということを、肝に銘じておきましょう。廃品回収車の違反行為は、こんなにあった

廃品回収車の多くは、一般廃棄物処理業の許可を持っていないという点で「廃棄物処理法違反」になるだけでなく、さまざまな違反行為をしています。

たとえば、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル品を引き取った場合は、「家電リサイクル法違反」になります。家電リサイクル品は、許可を得た業者が適正な手段で分解やリサイクルを行うよう、法律で定められているからです。

また、スピーカーから大音量で宣伝して回るのも、「拡声器使用違反」に問われます。拡声器を使う場合は、55デシベルもしくは65デシベル以下に抑えるという規制があるのです。

引き取ってもらった後も、問題があった!

廃品回収車が不用品を無料で引き取るケースも、まったくないわけではありません。しかし多くの場合は、「2,000円かかります」などと言われる場合がほとんどです。

「でも、2,000円で引き取ってもらえるなら手間が省ける」と思って品物を渡してしまうと、実はその後にも問題が潜んでいます。

業者は引き取った品物を再利用できる物は再利用し、できない物は分解するなどして、お金になる部品以外を処分します。この時、問題なのは「いったいどこにそれを捨てているか?」です。業者の中には山中に不法投棄したり、海外に不法輸出しているケースもあります。

万が一、不法投棄されているゴミが自分の所有物だったと判明した場合は、たとえ業者に任せたとしても持ち主が責任を問われることがあります。「そんなつもりはまったくなかった」と言っても、不法業者に託した時点で責任は発生してしまうのです。

不用品を業者に出す時は、「再利用や処分まで、安心して任せられる業者に頼むこと」が、とても重要です

こんな不用品回収のトラブルの事例もある!

国民生活センターに寄せられる廃品回収車のトラブルには、こんなものもあります。くれぐれも注意しましょう。

無料と言われたのに、車に積んだ後で料金を請求されたAさんの例

不用品を回収してほしいと思いつつ、そのままになっていたAさん。近所を回っていた廃品回収車が「不用品を無料で回収します」と言っていたので呼び止め、引き取ってもらうことにしました。パソコンからテーブル、庭石まで、たくさん車に積んでもらって無事回収完了。「やれやれ」と思っていたら、「全部で3万円かかります」と言われ、Aさんはビックリ仰天しました!

「無料って言ったでしょう?」と詰め寄っても、その時点で書面では何も交わしていないため、まったく相手にしてもらえません。大変な思いをして庭石まで積んでしまったので、もう面倒くさくなってしまったAさんは、泣く泣く料金を払うハメになりました。

引越し前の足元を見られ、法外な値段を請求されたBさんの例

引越しの準備で忙しいBさんは、不用品をどうしようか迷っていたところ、「ご家庭でいらない物を無料で回収します」というスピーカーの声を聞き「これだ!」と思いました。

品物を見せたところ、無料と言っていたのに「5万円かかります」と言われ、まあ仕方がないかと了承。デスクから自転車、食器、パソコンといろいろ積み込み、5万円を払おうと思ったところで、なんと業者から「20万円ですよ」と吹っかけられたのです!

あらかじめ金額を言われたため、安心しきって書面での契約をしなかったBさん。今さら積んだものを元に戻す元気もなく、業者の言いなりになってしまいました。

不法な不用品回収業者の片棒をかつがないよう、十分注意を

このような不法な業者による不用品回収のトラブルに対して、行政はいま積極的に注意を促しています。環境省では、法に則った不用品回収業者に依頼し、適正に不用品を処分するよう、注意を喚起しています。

一般廃棄物処理業の許可を持たない業者に品物を渡すことは、たとえ自分が知らなかったとしても、犯罪の片棒をかつぐことになってしまいます。たとえ引越しや転勤前の忙しい時期だったとしても、自らが使っていた品物を廃棄する責任を有するのは、ほかでもない自分自身。「無料」という甘い汁に惑わされたり、近所を回る廃品回収車に安易に任せることなく、責任を持って処分するように心がけましょう。

ゴミ屋敷片付けに悩んでいるあなたへ

ゴミ屋敷が増えている?

日本では少子高齢化が進み、核家族も増えています。実家で2世代、3世代が住むケースも少なくなり、気がつくとゴミ屋敷化していることもあります。

一人っ子の場合、実家の片付けはいつか必ず直面します。兄弟姉妹がいても、協力して片付けを終わらせる必要があります。

気づいたらゴミ屋敷化する実家

結婚や一人暮らしなどで実家を離れ、久しぶりに帰ったらゴミ屋敷のようになっていたという例も少なくありません。若いうちは積極的に掃除をしていた両親でも、高齢になるにつれ片付ける気力が失われるためです。

長く住むと、年数に比例して物が増え、汚れも蓄積していきます。ある程度設備が古くなってしまうことは仕方ないですが、ゴミ屋敷化する前に手を打っておきましょう。

最終的に片付けをするのは、子供などの身内です。綺麗な実家で過ごしてもらえば、何かあったときでも負担が軽減します。

実際にゴミ屋敷を片付けたブログも

実際に、汚実家を片付けた内容を紹介しているブログも豊富です。多くのブログでは、親が元気でいるうちに、掃除が始まっています。

親が判断できるうちであれば、何が必要なのか判断してもらえます。自分1人で片付けることになれば、親が大切にしていた物がわからず、ストレスが溜まってしまうでしょう。

親が協力してくれるなら、早めに実家の片付けに取り掛かることです。あまり乗り気でない場合も、片付けにメリットがあることを伝えて、掃除する方向に誘導しましょう。

親世代が片付け下手な理由

親世代の考え方は、今の若い世代とは違います。物がない時代に育っている人も多く、捨てるのはもったいないという考えもあります。

物が減らなければ掃除は難しく、なかなか進みません。さらに、高齢になってくると、気力や体力も失われてしまいます。

急に片付けに対する意欲がなくなる場合は、認知症などの病気も疑われるでしょう。

物を捨てられない、溜め込みがち

ミニマリストや断捨離が流行している現代とは違い、親世代が育った時代は高度経済成長期です。物を持たないことは、貧困を意味します。

たくさんの物を持ち、豊かさをアピールする時代を経験した世代は、物を持たない方がいいとされる考え方についていけません。どちらが悪いということはありませんが、無理に物を処分してしまうと、ストレスやトラブルの原因になります。

親世代に物の処分を打診するなら、『捨てる』ではなく、『リサイクル』をすすめてみましょう。もったいないからと捨てることを嫌がっている場合は、すんなり解決するかもしれません。

掃除で関係を悪化させてしまっては意味がないため、なるべく親の意見を尊重しながら汚実家の片付けを進めていきましょう。

老化により掃除をする気力体力が低下

30代、40代でも、若い頃に比べて疲れやすくなったと実感する人は多いのではないでしょうか。高齢になると、さらに気力や体力は失われます。

親はいつまでも元気でいる訳でははありません。昔はきれい好きで掃除をしていた家庭でも、老化によって気力や体力がなくなると、急に汚れが目立つようになってしまいます。

体力的に掃除が難しくなっていれば、親をサポートして片付けを進めていきましょう。簡単に掃除できるよう、レイアウトを見直すこともおすすめです。

認知症の可能性も

しばらく実家に帰らない間に、とんでもなく家が散らかっていた場合、認知症の可能性もあります。認知症の症状は、記憶を失ってしまうだけではありません。

脳の機能が低下し、気力が失われる他、片付ける能力もなくなってしまいます。症状の強さによっては、冷蔵庫に洋服を片付けてしまうなど、正常な判断ができなくなってしまいます。

今まできちんと片付けできていた親が、突然片付けられなくなったときは、病気の可能性も考えて、早めに専門医に相談してみましょう。

実家の片付けを手伝う方法

まずは、片付けを手伝うときに、親ともめないように進めることが大切です。実家は、親の家だということを忘れないようにしましょう。

自分なりのルールで片付けているのに、子供に口を出されるとやる気がなくなって、さらに意固地になってしまいます。自分が片付けたいからではなく、親が過ごしやすくなるよう提案していることを伝えましょう。

現在の問題点を親と話し合う

最初に、汚実家の問題点は何なのか、どんな家を目指したいのかを親と話し合いましょう。トイレや浴室が汚れていて、孫が来るのを嫌がっているなら、問題点は水周りです。

ゴミやホコリが多く人を呼べる状態でない場合は、ゴミを捨てて清掃しましょう。衛生的にも問題があり、実家に住んでいる親の健康も気になります。

問題点と目指すゴールを話し合い、明確にしましょう。

掃除のゴールを共有する

実家に住んでいる親はこのままで問題ないと考えているのに、子供だけがはりきっても掃除は進みません。どこをゴールにするのか、掃除にかかわる全員が共有しておきましょう。

両親が掃除に乗り気でないときは、説得から始めます。全員が納得のいくゴールを決めましょう。

全員が家を片付けようと思っていても、考えているゴールが違うとトラブルのもとです。たとえばモデルルームのように美しい家にしたい人と、不要品を捨てたいだけの人では想像するゴールが違います。

ただ『きれいな家にしよう』というだけでは、ゴールが想像できません。誰でも明白にわかるゴールを設定すれば、途中でトラブルにより中断してしまうことはないでしょう。

『孫が怖がらない綺麗なトイレと浴室にする』『収納に入りきらない物は処分して、ホコリやゴミのない家にする』など、具体的な目標設定が必要です。

片付けられない原因を解決する

なぜ親が片付けられないのか、原因を取り除けばゴミ屋敷化を防げます。実家のレイアウトは、親が若い頃に設定したままかもしれません。

高い棚や細かい収納が多く、高齢になった親には使いにくくなっているかもしれません。収納によって片付けが面倒になってしまっている場合は、使いやすい収納に買い換えるなど工夫をしましょう。

細かい収納はやめて、大まかに片付けられるように仕切り板を外すのもおすすめです。

片付けた後の対応も重要

汚実家を片付けた後は、定期的に様子を見ることも重要です。すぐに同じように戻ってしまうなら、片付けの意味がありません。

部屋を美しく保つために、掃除の習慣を作るなどサポートが必要です。無理に掃除を強要してはいけませんが、できるだけ定期的に掃除の機会を作りましょう。

定期的に様子を見る

実家の片付けが終わったからと安心して、そのまま放置してはいけません。半年、1年と放置している間に、以前と同じようになってしまう可能性があります。

掃除できない原因を取り除き、親もやる気になっているのであれば大きな問題はありませんが、すぐに飽きてしまうかもしれません。

なるべく掃除後は、定期的に様子を見に行きましょう。散らかってきているとしても、早い段階で気が付けば、修正も容易です。

綺麗な家を維持する習慣作りをサポート

掃除した状態の家を保つには、掃除を習慣化してしまいましょう。短時間、狭い範囲の掃除を定期的にしておけば、きれいな状態をキープできます。

親の体力や状態も考えて、できることはなるべくやってもらい、サポートに入りましょう。

曜日によって掃除する範囲を変えるなど、スケジュールを組んでおくこともおすすめです。

まとめ

実家を出てしまうと気づきにくいことですが、実家が汚実家になっていることはよくあります。いつか片付けをしなければならない子供世代にとっては、大きな問題です。親が元気なうちに、汚実家を脱却しましょう。

あくまでも実家に住んでいるのは親です。押し付けにならないよう、綺麗な家の良さをアピールし、根気よく話し合いを進めることが大切です。

一人暮らしで死後の遺品整理が不安。家族に迷惑をかけない対処法

孤独死は高齢の一人暮らしの大きな悩み

孤独死とは、誰にも看取られずにたった一人でひっそりと亡くなることです。多くの場合、自室内で孤独に亡くなるため看取る人がおらず、遺体の発見までに時間がかかります。

「人生の終わりの時をこのように淋しく迎えるのは不安」と感じている高齢者は多く、孤独死は近年注目を集める社会問題の1つです。

高齢化の進行と独居老人の増加

孤独死が増える原因として、日本社会の超高齢化が挙げられます。2025年には日本国民の1/3が65歳以上の高齢者になるといわれており、現在も高齢者だけの世帯が増加中です。さらに、高齢者ほど配偶者と死別して一人で暮らす割合が高くなり、老人の単身世帯も増える傾向にあります。

一人で暮らす高齢者が増えている以上、今後も孤独死が増加することは避けられないでしょう。

遺品の整理や処分への不安を持つ人も

他に頼る者のない高齢者の中には、『自分が死んだ後』を心配する人が多くみられます。子供はいるけれど別世帯で暮らしている場合、多くの人は「迷惑をかけたくない」「経済的な負担をかけたくない」と考えます。

また、身寄りがない人なら、自分が死んだ後に大切な家や物がどうなるのか不安に感じているでしょう。高齢者世帯では現在の生活に加え、自分が死んだ後のことも大きな不安の種となっているのです。

元気なうちに生前整理がおすすめ

配偶者のない一人世帯の高齢者なら、元気なうちに生前整理を行うことをおすすめします。生前整理とは、自分が生きているうちに『死後』を想定して、整理整頓を行うことです。物だけではなく動産・不動産、証券など財産管理も含まれるため、全てを整えるにはそれなりに時間がかかるでしょう。

早めに生前整理を行うと、どんなメリットがあるのでしょうか。

遺族の負担が軽くなる

生前整理のメリットは、自分の死後、遺族にかかる負担を軽減できることです。

人が亡くなった後は、残された遺族が遺品や財産の整理をします。故人が何の準備もせずに亡くなると、残された遺族が全ての物を管理・処分しなければなりません。当事者でなければ難しい『要・不要』の判断を強いられるため、肉体的・精神的にかかる負担はかなり大きくなるでしょう。

事前に物を減らし、処分の仕方を明確にしておけば、遺族も迷わず遺品整理に取り掛かれるのではないでしょうか。

その後の生活が身軽になる

生前整理のメリットのひとつに、不要な物を減らし、必要な物だけが残るという点があります。長く生きていれば不要な物が増え、シンプルに暮らしにくくなります。元気なうちに思い切って生前整理することで、不要な物を処分し、本当に大切な物だけを手元に残せるようになるのです。

必要な物だけを持ち不要な物がない暮らしは、身軽で快適です。余計な物に惑わされずに生きられるため、生活が充実し、自分らしい生活を送れるでしょう。

プライバシーを守ることができる

長い人生、人に見られたくない日記や写真はありませんか?準備もなく死んでしまった場合、隠しておきたいプライバシーも遺族に見られてしまうことになります。

生前整理のメリットの1つが、見られたくないもの・知られたくないものを自分で処分できるということです。自分の目で確認しながら物の処分を決められるため、必要な物だけを残しておけます。

勿論なかには、「すぐに処分はしたくないけれど、死後見られたくない」という物もあるでしょう。このような場合はデータ化したり鍵の閉まる箱等に収めておく方法があります。事前に「死後はデータを見ずに破棄してくれ」「箱を開けずに破棄してくれ」と頼んでおけば、内容を他の人に知られることもないでしょう。

ついでに住み替えもアリ

大勢の家族と住んでいた家にそのまま暮らしている場合、現在の暮らしに合った間取りに引っ越すのもよいかもしれません。

生前整理と引っ越しを合わせて行うメリットはあるのでしょうか。

最適なサイズの部屋で暮らす

「家が広すぎる」と感じた時は、暮らしに合った大きさの部屋に引っ越してみてはいかがでしょうか。部屋数の多い家は住む人が多ければよいですが、一人世帯では不便に感じることの方が多くなります。間取りが少なくコンパクトな部屋に住み替えて、物の管理や掃除を容易にしましょう。

また、世帯サイズにあった部屋に移ることで、固定資産税も安くなります。節税できたぶんは生活費や趣味などに回せるので、生活にも余裕が生まれるのではないでしょうか。

老後の生活が便利な土地に引越す

年を取ると、病院や買い物の場所が近いほど便利です。高齢になると歩くのが困難になったり、疲れやすくなったりするでしょう。そんな時、行きたい場所や買い物する場所が近くにあれば、困ることはありません。特に病院が近ければ、何かあっても安心できるでしょう。

また、近くに「行ける場所」が多いほど、外に出るチャンスが増え、気楽に外出できます。高齢者の一人暮らしは家にこもりがちになり、社会との関わりが薄くなる傾向が顕著です。外出する気持ちやチャンスがあれば、老いても生き生きとした暮らしを送れるでしょう。

遺品整理の事前予約も可能

遺品整理の事前予約とは、孤独死を心配する本人が、業者と契約をして遺品整理に関する細かな項目を取りまとめておくことです。孤独死が心配される昨今では、このようなサービスを利用して、事前に死後の準備を行う人が増えています。

遺品整理の事前予約にはどんなメリットがあるのでしょうか。

子供に迷惑をかけずにすむ

遺品整理の事前予約をしておけば、死後の遺品の分別や処分について、迷うことなく進めていけます。残された子供が遺品について悩むまなくてすむので、その後の整理は淡々と進められるでしょう。

遺品整理とひとくちに行っても内容は多岐にわたり、身の回り品の分類から、動産・不動産の整理までと、かかる手間は想像以上に大きなものです。遺産を引き継ぐ子供はこれら全てを行わねばならず、経済的・精神的負担を強いられることになるでしょう。

ところが、こうした遺品整理を事前に予約しておけば、子供が負担を背負う必要はありません。自分が死んだ後、「誰も困ることはない」と思えれば、不安を感じずに暮らしていけるでしょう。

身寄りがない場合でも安心

高齢者の一人世帯には、全く身寄りがない人もいます。このような人にとっては、「突然死んでしまったら遺品や財産はどうなるのか」「誰が処分してくれるのか」ということは、気がかりな問題です。

ところが遺品整理の事前予約では、遺品に関することを細かく指定できます。残された家財道具の処分方法や決済方法まで決められるので、突然『その時』が来ても安心です。

自分の死後のことを全て段取りできるのは、「誰にも迷惑をかけたくない」と思っている人には、頼れるサービスとなるでしょう。

不要物から貴重品までの処分も対応

遺品整理の事前予約では、不用品や貴重品の取り扱いについても、業者ときちんと相談できます。不要な品物はその業者が引き取り・処分してくれるので、他の業者を介する必要がなく、手間もかかりません。

手間がかからないとはいえ、「遺品を適当に処理されてしまうのでは」と不安に思う人もいるでしょう。しかし、こうした遺品整理専門の業者には、『遺品整理士』が在籍しているはずです。遺品整理士はいわば遺品整理のプロなので、大切な品を適当に処分される心配はないでしょう。

貴重品・不要品は正しく選別され、必要があれば買取にも応じてくれます。処分について希望がある場合はその旨を伝えておくこともできるので、「遺品がどうなるか」という心配は軽減されるでしょう。

まとめ

高齢者の一人世帯では、誰もが孤独死してしまう恐れがあります。自分の死後に負担をかけたくない、身の回り品がどうなるか心配という人は、元気なうちに生前整理を行って、自分や残される家族の負担を軽くしておくことをおすすめします。

また、生前整理が間に合わない等の心配がある人は、あらかじめ業者に遺品整理の事前予約をしておくと安心です。

生前整理にせよ遺品整理の事前予約にせよ、自分が生きているうちに死後のことを段取りできるというメリットがあります。できれば早めにとりかかり、身辺をすっきりさせておきましょう。そうすれば、その後の不安が軽減し、快適な生活を送れるのではないでしょうか。

特殊清掃が必要なケースとは

特殊清掃が必要になるケース

まずは、特殊清掃が必要となるケースについて、具体的に説明していきます。

特殊清掃とは

『特殊清掃』とは、孤独死や孤立死または事件や事故、自殺などが発生した現場において、居室に残る遺体の痕跡を取り除き、原状回復を図る清掃サービスです。

孤独死や事故が発生した現場では遺体の発見が遅れることが多く、腐敗または外傷などによって漏出した体液や血液が、居室に染み込み異臭が充満した状態になりがちです。そのような状態から居室の原状回復を図る清掃サービスが、特殊清掃です。

孤独死で遺体発見まで時間が経過している

具体的に特殊清掃が必要なケースを見ていきましょう。まず、孤独死で遺体発見まで時間が経過している場合には特殊清掃が必要になります。夏では約3日間、冬では約1週間経過すると遺体の腐敗が進み悪臭が発生します。

費用などの面から、遺族が独力で清掃を行おうとする場面が見受けられますが、遺体から漏出した体液や悪臭の処理には特殊な技術と大変な労力が必要になるので、無理をせずなるべく特殊清掃業者に依頼するようにしましょう。

自殺や事故、火災で亡くなった場合

また、自殺や事故の際にも特殊清掃を依頼しましょう。この場合、腐敗が始まる前に遺体を発見できたとしても、遺族が清掃を行うにはとても大きな精神的負担がかかることになります。心労から精神疾患などを患わないためにも、特殊清掃を依頼して精神的負担を軽減することが懸命だと考えられます。

加えて、死亡者が出た火災現場にも特殊清掃を依頼するべきでしょう。火災のあった場所は、独特の『火災臭』がなかなか消えません。近隣への悪臭被害が広まってしまう可能性も考えられるので、火災現場に対応した特殊清掃業者に依頼して徹底的に煤の除去や脱臭を行ってもらいましょう。

特殊清掃の作業内容

次に、特殊清掃の具体的な作業内容について見ていきましょう。

汚物の除去と汚れた家具などの処分

遺体が腐敗した現場では、居室に汚物や体液が広がり、いたるところに汚物が染み付いています。このような汚物を特殊な洗浄液や工具などを駆使して除去するのが特殊清掃です。

また、汚れが付着し悪臭が漂うようになってしまった家具などの処分も、特殊清掃で引き受けてもらえます。このような家具は一般の廃棄物とは異なり、体液や悪臭が広がるのを防ぎながら搬出する必要があります。

加えて、汚れや臭いの付着がなかった家具を買い取り、リサイクルを行う業者もあります。

消臭と消毒、害虫の駆除

汚れの除去にとどまらず、消臭や消毒を行うのも特殊清掃の業務の一つです。遺体から発生する悪臭は、亡くなった人の体型や体質によって大きく異なります。

たとえば、肥満体型の方が亡くなった際には漏出した脂肪の油から強烈な悪臭が発生したり、病気を患った方が亡くなった際には病原菌などが原因で異様な臭いを発生させたりします。さまざまな臭いを対処してきた経験のある特殊清掃業者だからこそ、これらの悪臭を除去することが可能になるのです。

加えて、害虫の駆除も行ってくれます。遺体発見が早くとも、蛆虫やハエなどが大量発生し室内が黒一色になることも稀ではありません。感染症の伝染や近隣への影響を抑えるためにも、徹底的に害虫の駆除を行う必要があります。

特殊清掃の料金の目安

ここからは実際に特殊清掃を依頼するとなった場合、どの程度の料金がかかるのかを見ていきましょう。

特殊清掃の相場と料金表

作業内容 料金
床上の特殊清掃 3万円~
浴室清掃 3万円~
消臭剤・除菌剤の散布 1万円~
汚れた畳の撤去 1枚:3000円~
オゾン脱臭 1日:3万円~
作業員の人件費 2万円~

特殊清掃は、部屋の広さや間取り、荷物の量や遺体発見までの日数など料金の変動要因が多く、一概に料金相場を出すのが難しいサービスです。

中でも、最も料金が変動する要因の一つが、体液がフローリングやコンクリートまで染み込んでいるか否かです。染み込んでしまっている場合には、基礎部分やフローリングの張り替えなどの作業が必要になってくる場合があり、料金が跳ね上がってしまいます。

遺体発見までの日数や体型の違いで差がある

遺体発見までの日数や亡くなった方の体型の違いでも料金が変動します。早期に発見することができれば、体液の漏出や悪臭の発生も小規模になり費用を抑えることが可能でしょう。また、上記のように体型によって体液や悪臭の度合いも変わってくるため処理の内容もそれぞれ異なり、その分料金も変動します。

遺品整理をする場合の料金

また、遺品整理を依頼するか否かでも料金が変動します。特殊清掃のみでは悪臭を完全に除去することができません。臭いの染み込んだ家具を処理してやっとほぼ完全に除去することができます。遺品整理まで業者に依頼する場合大きく料金は変動しますが、下記を参考に検討してみてください。

項目 料金
死臭消臭(特殊清掃+遺品整理) 8万5000円~130万円(消費税別)

特殊清掃業者選びのポイント

実際に特殊清掃業者を依頼する際に、どのような業者を選べば良いでしょうか?以下ではそのポイントを説明します。

経験と実績がある業者を選ぶ

これまで述べてきたように、遺体が発見されるまでの時間や季節、亡くなった方の体型や体質などによって現場の状況は大きく異なるため、業者がどれだけ多くの現場を経験してきたのかが仕事の質に直結します。経験の浅い業者では対応できない現場でも、多くの現場をこなしてきた業者だからこそ処理できる場合が確実に存在します。

実績のある業者は、ホームページなどで過去の事例を紹介し、具体的な料金の金額を記載している場合もあります。そういった情報を確認して、確かな実績と経験を持つ業者を選ぶようにしましょう。

消臭に注力している業者

また、業者が消臭に注力しているかどうかも確認しましょう。遺族が最後まで最も悩まされる問題の1つが、臭いです。遺体から発生した強烈な臭いは1度染み付いてしまうとなかなか除去することができないのです。上記のようにホームページなどで業者が大切にしている考えや具体的な処理過程の情報を見ることができることもありますので、確認してみましょう。

自治体で必要な許可を取得している業者

家具など一般廃棄物(※)にあたる家庭ゴミを回収するには、『一般廃棄物収集運搬業許可』が必要となります。しかし、この許可を得ている業者は限られています。もし、許可を得ていない業者に廃棄物処理を依頼してしまうと不法投棄になるケースも考えられますので、業者が許可を取得しているかどうかをあらかじめ確認しましょう。

また、遺品の買取・リサイクルを行うには『古物商許可』を取得する必要があります。遺品の買取までお願いする場合には、ホームページであらかじめ古物商許可番号が記載されているかどうかを確認するようにしましょう。

(※一般廃棄物とは、慈善事業に伴って生じた廃棄物(=産業廃棄物)以外の廃棄物のことを指す法律で定められた言葉です)

まとめ

万が一の時に備えてあらかじめ準備しておくことは、いざという時に慌てないためにも大切なことです。確かな実績と経験を持ち、資格を保有している特殊清掃業者を探し、あらかじめ万全な体制を整えておきましょう。

ゴミ屋敷は子供への悪影響大。

片付けられない家庭が増加

そもそも、両親が共働きで片付ける余裕がない家庭や、物の増加で片付けが追いつかない家庭が増えています。ゴミ屋敷のような状態になってしまうと、さらに片付けられない悪循環です。

共働きで余裕がない

両親のどちらかが専業で家事をしていれば、掃除にまったく時間が取れないことはあまりないでしょう。しかし、共働きの場合は、家事に時間を割く余裕がなくなります。

小さい子供がいる家庭では、さらに掃除する時間が取れません。子供の面倒を見ながら毎日食事を作り、洗濯や雑用などをしていると片付ける時間がなくなってしまいます。

特に両親ともフルタイムで働いていると、必ずしなければいけないことに時間を取られ、掃除まで気が回らないこともあるでしょう。

家庭内の物の増加

生活に余裕がなく物をむやみに買えなかった時代とは違い、家の中には物が増えています。昔はなかったスマホやPC、ゲーム、空気清浄機など、次々に便利なアイテムが発売されていることも原因です。

ホテルなどの一室には、最低限の物が用意されていますが、その数は100~150点程度しかありません。対して、一般人の家にあるアイテム数は、整理整頓されている家でも1人1500点以上です。洋服や小物類、食器などホテルにはない物もたくさん保管されています。

散らかっている家にある物の数は、さらに大量です。物が増えると片付けにも時間がかかり、掃除する気をなくしてしまうこともあるでしょう。

ゴミ屋敷も増加中

隣近所や親類と交流が盛んだった時代には少なかった、『ゴミ屋敷』も増加しています。少子高齢化により、目の行き届かない空き家が増えたことも原因の1つです。

空き家ではなく、人が住んでいるにもかかわらず、ゴミを溜め込んでしまうケースも増えています。社会から孤立している人にも多いですが、忙しく掃除の時間が取れない家庭がゴミ屋敷化するケースも増加傾向です。

掃除しないでいると、家の中の空気もよどみ、さらに無気力になるなど悪い影響も出てきます。

ゴミ屋敷での生活は子供への影響も

ゴミ屋敷のような家で暮らしていると、子供にも大きな影響を与えます。家の中で害虫が発生すれば、健康にもよくありません。体や衣服の汚れや臭いが気になるなど、家の中だけでなく、外にも問題が現れます。

はっきり汚れや臭いがわかるほどになると、子供が友達から避けられることも考えられるでしょう。周囲に影響を与える前に、掃除してきれいな部屋を目指しましょう。

害虫等による健康被害

家の中がゴミ屋敷化すると、ゴミをエサにする害虫が集まります。目に見えて毒虫などが現れることもありますが、ゴミ屋敷にいる害虫は目に見えるものだけではありません。

アレルギー発症の原因となるダニやノミ、強いかゆみが発生するシラミなど、一見するだけではわからない虫もいます。

虫の多い環境は、アレルギーや喘息、皮膚病などのトラブルが起きる原因です。自分にはアレルギーがなくても、子供がアレルギーや喘息を起こしてしまうと、命の危険さえあります。

健康被害が深刻になる前に、掃除を始めましょう。

体や服も非衛生的に

ゴミから悪臭が漂うと、衣服にも臭いがつきます。汚れが体に付着すれば、体も不衛生です。

浴室にゴミがあふれてしまうと、入浴すらできないかもしれません。かゆみや臭いの原因にもなるため、安心して入浴できる環境を作ることが大切です。

衛生環境の悪い状態が続けば、体の不調も出てきます。衣服にゴミや虫がつくようになると、皮膚炎を引き起こす可能性もあるでしょう。

たまに洗濯していても、長期間放置された汚れた服は汚れが落ちにくくなり、薄汚れてしまうこともあります。

子供は、親から与えられた物を着るしかありません。最低限、衛生的な状態の服を用意して、入浴できるよう心がけましょう。

不潔を理由に友達ができないことも

臭いがひどい、服・体が汚れているなどの理由で、友達に嫌がられることもあります。ゴミ屋敷に住んでいる当人からすると、それほどひどい状態に感じなくても、周りから見ると異常に見えるかもしれません。

衣服や体はそれほど汚れていなくても、家に友達を読んだら驚かれてしまうケースもあります。あまりにも不潔な家の場合、友達も遊びにこなくなってしまい、子供が孤立してしまうことにもつながるのではないでしょうか。

そうなる前に掃除をして、誰にとっても清潔な家を心がけましょう。

注意散漫になり学力低下にも繋がる

普段から散らかった部屋にいると、視界に余計な物が映ることになり集中力が落ちます。勉強中も集中できないことが増えるでしょう。

学習アイテムも部屋の中に散乱し、忘れ物につながります。自分の家で集中できないことから、勉強する気自体が失われてしまうかもしれません。

すっきり片付いた部屋になれば、学用品もきちんとそろい、学習する時間を作るきっかけになるでしょう。

過剰に汚い環境は虐待

忙しく掃除に時間がかけられないとしても、あまりにも汚い環境に子供を置いておくと虐待の一種とみなされます。叩く、怒るなどの直接的な攻撃以外にも、子供の世話をしない『ネグレクト』も虐待と認定されるでしょう。

掃除をしないのはネグレクトの一種

『ネグレクト』は、英語で『無視する』という意味を持ちます。片付けられない人は、掃除をしていないだけで、子供を無視したり、放置したりはしていないと考えるかもしれません。

しかし、子供に必要な衣食住を与えないことは、ネグレクトの一種です。周囲から、不潔な状態のまま子供を放置していると思われてもしかたないでしょう。

ゴミや虫だらけのゴミ屋敷に子供を置いておくと、虐待扱いされてもおかしくありません。放置がひどく、子供の心身に問題があると判断されれば、親子が引き離されてしまうケースもあります。

子供時代が大人になっても影響する

子供時代に汚い部屋で過ごすと、それが当たり前になってしまいます。掃除しなくても構わないと思い込んでしまう可能性もあり、新たな汚部屋を作り出す可能性も高いかもしれません。

当たり前と思ってしまうだけならまだしも、幼い頃にゴミや虫に囲まれて生活した経験から、精神的なトラブルに発展するケースもあります。健康面でも、アレルギーや皮膚炎が治らなくなるなど、問題は山積みです。

児童相談所への通報も

子供が放置されていると周囲が感じた場合、児童相談所へ通報されることもあります。なかなか他人の家がどうなっているのか判断はできませんが、外までゴミがあふれている家や、悪臭が漂っている場合は家の中を見なくても通報されてしまうでしょう。

また、子供の服装や体が不潔であれば、周囲が心配して相談する可能性もあります。自分では掃除をしていないだけと思っていても、虐待と判断されることがあるのです。

なぜゴミ屋敷化してしまう?

ゴミ屋敷化する原因には、時間的な余裕や精神的なゆとりがないことが挙げられます。変わった人だけがゴミ屋敷になってしまうのではなく、普通の人でも時間や心に余裕がないと、家の中にどんどんゴミが溜まってしまうことがあるのです。

また、うつ病や、『ADHD(注意欠陥・多動性障害)』などの精神的疾患によることもあります。

時間や心のゆとりがない

物理的に時間が取れないことも、ゴミ屋敷化する原因です。たとえば、両親ともフルタイムで働き、休みがほとんどない状況ではゴミ出しや洗濯、部屋の片付けの時間が取れないことがあります。

毎朝仕事に行く準備をして、子供を保育園に送り届けるだけで精一杯なことも多いのではないでしょうか。余計なゴミ出しや洗濯に、手をつける時間の余裕がない家庭はあります。

休みの日にまとめてやろうと思っていても、つい面倒になってサボってしまうことも、ゴミ屋敷が作られるきっかけです。

ストレスなどで心のゆとりがないときも、ゴミが溜まります。掃除する気力自体がわかず、部屋が散らかっていても放置してしまうためです。

うつ病やADHDなどの病気

単に面倒くさいのではなく、掃除できない病気になってしまっていることも考えられます。ストレスによるうつ病では、掃除だけでなく全てのことにやる気が起きません。

脳の発達障害の一種であるADHD(注意欠陥・多動性障害)は、脳の処理能力に問題があります。掃除しようとしても集中力が持たない人や、棚や引き出しの中をぐちゃぐちゃにしてしまう人は、一度ADHDについて専門医に相談してみましょう。

ゴミ屋敷を脱出する方法

ゴミ屋敷を脱出するには、単に片付けるだけでなく原因の特定が大切です。なぜゴミ屋敷になってしまったのかがわかれば、片付けた後に対策できます。

何が原因になっているのか特定できれば、実際に片付けを始めましょう。自分だけで掃除できないほどの状態になっていても、プロの助けを借りることもできます。

片付けられない原因を特定

片付けられない原因には、いくつかの種類があります。たとえば、『忙しすぎて掃除をしている余裕がない』のも、原因の1つです。本当にまったく時間が取れない場合は、仕事について考えてみましょう。また、他の家事を時短にするなどして、1日10分でも掃除の時間を作るようにしましょう。

精神的な問題でゴミを溜めてしまっている場合は、カウンセリングなどで心の余裕を取り戻すことも必要になるかもしれません。うつ病やADHDが原因の場合は、精神科に相談しましょう。

物を集めてしまう癖がある人でも、整理ができればゴミ屋敷にはなりません。自分の何が問題なのか、まずは自分を見つめなおしてみましょう。

部屋の片付け

自分の家がなぜゴミ屋敷になってしまったのか、原因がはっきりしたら、実際に掃除を始めましょう。とにかく片付けてしまえば、ゴミ屋敷の状態から脱却できます。

原因が解決できないままだと同じことになる可能性が高いですが、ゴミ屋敷をそのままにしておくのはさらに問題です。部屋を片付けてすっきりさせ、きれいな部屋のメリットを実感しましょう。

掃除の手順は簡単です。すべての物を、『必要な物』と『不要な物』に分けて収納するだけで部屋は片付きます。

不要な物がなくなったら、床や壁、窓などを清掃しましょう。

自力で難しい規模ならプロの手を借りる

1日がかりで掃除しても終わらないような規模なら、プロの手を借りることも考えましょう。掃除しようと思い立ったとしても、終わりが見えなければ余計に気が滅入ってしまいます。

その場合はプロのハウスクリーニングや、掃除を手伝ってくれる業者に依頼しましょう。自分でやるよりも早く、きれいな部屋が戻ってきます。

散らかりにくい収納に変える

とりあえず床に置いてしまう癖がある人は、散らかりにくい収納を作りましょう。出した物を片付けるとき、収納がすぐ近くにあれば面倒がありません。

普段帰宅したとき、無意識に床へ上着とカバンを置いてしまうなら、その場所にハンガーラックを移動してみましょう。本を読む場所が寝室だけなら、本棚は寝室に置けば出しっぱなしを防げます。

使う場所と収納の位置が合っていないときは、家具の移動で使いやすい収納を目指せます。

ゴミ屋敷へのリバウンドを防ぐ

一度きれいに片付けても、すぐに散らかった部屋に戻ってしまう経験がある人も多いのではないでしょうか。リバウンドを防ぐには、普段の心がけが大切です。

必要以上に物を増やさず、定期的に片付けるように予定を決めておきましょう。1週間に1度は掃除するなど、無理のないスケジュールを組むことがポイントです。

整理整頓を心がけ、物を増やさない

一度収納場所を決めたら、定位置を崩さないようにしましょう。床や机などに、収納されているはずの物が散乱し始めたら要注意です。

また、物が増えないように自制しましょう。必要のない試供品やサンプルをもらう、大して欲しくないセール品などを買う必要はありません。本当に必要なのか、購入前に一度考えるようにましょう。

片付いたからと物を増やしてしまうと、リバウンドの原因です。

定期的に物を処分する

ほとんど何かを買っている意識がなくても、定期的に不要品を処分しましょう。生活しているだけで少しずつ物は増えていきます。

請求書などの郵便物、お店でもらったレシートなど、気がつかない間に不要品が溜まることもあるでしょう。月に1回は増えてきた不要品を処分する機会を作れば、必要以上に増えてしまうことを防げます。

片付けの予定を決める

『休みの日は必ず片付け時間を作る』『毎日10分は掃除する』など、自分なりの予定を決めましょう。無理な予定を組む必要はありません。

短時間でも片付けに割く時間を作れば、部屋をきれいにしようとする心理が働きます。普段からちょっとしたすき間時間にゴミを捨てるだけでも、効果はあるでししょう。

子供と一緒に片付ける

子供と一緒に片付ける時間を作るのも、効果的です。ちょっとした掃除を子供にしてもらうようにすれば、時間のない家庭でも清潔な部屋が保てます。

子供部屋を自分で掃除できるように工夫するなど、子供も片付けに参加できるよう考えて生きましょう。

キレイな部屋は気持ちがいいことを知る

子供と一緒に片付けをするには、まず『掃除は楽しい』と思ってもらうことが大切です。嫌なことだと続きませんが、掃除すると部屋がきれいになって気持ちがいいと知れば、子供も積極的に片付けをしてくれます。

幼い頃からゴミ屋敷に住んでいると、綺麗な状態がどんなものか想像がつきません。まずは片付けた部屋の居心地がよいことを、子供にも知ってもらいましょう。

やり方が面倒だと、子供は飽きてしまうため注意が必要です。また、無理に複雑な収納を任せて失敗してしまうと、苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。

簡単にきれいな部屋が作れるよう、家族がサポートしてあげましょう。

自分で片付けられる子供部屋にする

子供が片付けやすい収納は、『1つの動作だけで片付けられるもの』です。大人なら簡単なことでも、子供にとっては労力を使います。

たとえば、見えない収納を作ろうとして、引き出しの中に箱を入れるとどうなるでしょうか。手が器用に動かせない子供が、箱の中におもちゃを片付けるのは大変です。

おもちゃを1つ取り出すだけでも、引き出しを開け、箱のフタを取り、フタと引き出しを閉める作業が生まれます。途中で面倒になってしまい、フタが床に散乱し、引き出しは開けっ放しになりかねません。

子供がすぐ取り出せて片付けられるように、全体が見える収納を目指しましょう。収納も、ボックスにおもちゃを入れるだけにするなど、工夫が必要です。

まとめ

子供がいる家庭では、忙しく掃除に時間がかけられないこともあるかもしれません。しかし、あまりにも汚い部屋になってしまうと、子どもへの虐待も疑われます。

子供の健康や精神に問題が出る前に、部屋をすっきりと片付けましょう。ゴミ屋敷のような状態になっていても、プロの手を借りることで短時間で片付けられるでしょう。

片付けた後は整理整頓を心がけ、子供と一緒に掃除することも大切です。

汚実家の片付けに悩む人が増加中。

汚実家が増えている?

日本では少子高齢化が進み、核家族も増えています。実家で2世代、3世代が住むケースも少なくなり、気がつくとゴミ屋敷化していることもあります。

一人っ子の場合、実家の片付けはいつか必ず直面します。兄弟姉妹がいても、協力して片付けを終わらせる必要があります。

気づいたらゴミ屋敷化する実家

結婚や一人暮らしなどで実家を離れ、久しぶりに帰ったらゴミ屋敷のようになっていたという例も少なくありません。若いうちは積極的に掃除をしていた両親でも、高齢になるにつれ片付ける気力が失われるためです。

長く住むと、年数に比例して物が増え、汚れも蓄積していきます。ある程度設備が古くなってしまうことは仕方ないですが、ゴミ屋敷化する前に手を打っておきましょう。

最終的に片付けをするのは、子供などの身内です。綺麗な実家で過ごしてもらえば、何かあったときでも負担が軽減します。

実際に汚実家を片付けたブログも

実際に、汚実家を片付けた内容を紹介しているブログも豊富です。多くのブログでは、親が元気でいるうちに、掃除が始まっています。

親が判断できるうちであれば、何が必要なのか判断してもらえます。自分1人で片付けることになれば、親が大切にしていた物がわからず、ストレスが溜まってしまうでしょう。

親が協力してくれるなら、早めに実家の片付けに取り掛かることです。あまり乗り気でない場合も、片付けにメリットがあることを伝えて、掃除する方向に誘導しましょう。

親世代が片付け下手な理由

親世代の考え方は、今の若い世代とは違います。物がない時代に育っている人も多く、捨てるのはもったいないという考えもあります。

物が減らなければ掃除は難しく、なかなか進みません。さらに、高齢になってくると、気力や体力も失われてしまいます。

急に片付けに対する意欲がなくなる場合は、認知症などの病気も疑われるでしょう。

物を捨てられない、溜め込みがち

ミニマリストや断捨離が流行している現代とは違い、親世代が育った時代は高度経済成長期です。物を持たないことは、貧困を意味します。

たくさんの物を持ち、豊かさをアピールする時代を経験した世代は、物を持たない方がいいとされる考え方についていけません。どちらが悪いということはありませんが、無理に物を処分してしまうと、ストレスやトラブルの原因になります。

親世代に物の処分を打診するなら、『捨てる』ではなく、『リサイクル』をすすめてみましょう。もったいないからと捨てることを嫌がっている場合は、すんなり解決するかもしれません。

掃除で関係を悪化させてしまっては意味がないため、なるべく親の意見を尊重しながら汚実家の片付けを進めていきましょう。

老化により掃除をする気力体力が低下

30代、40代でも、若い頃に比べて疲れやすくなったと実感する人は多いのではないでしょうか。高齢になると、さらに気力や体力は失われます。

親はいつまでも元気でいる訳でははありません。昔はきれい好きで掃除をしていた家庭でも、老化によって気力や体力がなくなると、急に汚れが目立つようになってしまいます。

体力的に掃除が難しくなっていれば、親をサポートして片付けを進めていきましょう。簡単に掃除できるよう、レイアウトを見直すこともおすすめです。

認知症の可能性も

しばらく実家に帰らない間に、とんでもなく家が散らかっていた場合、認知症の可能性もあります。認知症の症状は、記憶を失ってしまうだけではありません。

脳の機能が低下し、気力が失われる他、片付ける能力もなくなってしまいます。症状の強さによっては、冷蔵庫に洋服を片付けてしまうなど、正常な判断ができなくなってしまいます。

今まできちんと片付けできていた親が、突然片付けられなくなったときは、病気の可能性も考えて、早めに専門医に相談してみましょう。

実家の片付けを手伝う方法

まずは、片付けを手伝うときに、親ともめないように進めることが大切です。実家は、親の家だということを忘れないようにしましょう。

自分なりのルールで片付けているのに、子供に口を出されるとやる気がなくなって、さらに意固地になってしまいます。自分が片付けたいからではなく、親が過ごしやすくなるよう提案していることを伝えましょう。

現在の問題点を親と話し合う

最初に、汚実家の問題点は何なのか、どんな家を目指したいのかを親と話し合いましょう。トイレや浴室が汚れていて、孫が来るのを嫌がっているなら、問題点は水周りです。

ゴミやホコリが多く人を呼べる状態でない場合は、ゴミを捨てて清掃しましょう。衛生的にも問題があり、実家に住んでいる親の健康も気になります。

問題点と目指すゴールを話し合い、明確にしましょう。

掃除のゴールを共有する

実家に住んでいる親はこのままで問題ないと考えているのに、子供だけがはりきっても掃除は進みません。どこをゴールにするのか、掃除にかかわる全員が共有しておきましょう。

両親が掃除に乗り気でないときは、説得から始めます。全員が納得のいくゴールを決めましょう。

全員が家を片付けようと思っていても、考えているゴールが違うとトラブルのもとです。たとえばモデルルームのように美しい家にしたい人と、不要品を捨てたいだけの人では想像するゴールが違います。

ただ『きれいな家にしよう』というだけでは、ゴールが想像できません。誰でも明白にわかるゴールを設定すれば、途中でトラブルにより中断してしまうことはないでしょう。

『孫が怖がらない綺麗なトイレと浴室にする』『収納に入りきらない物は処分して、ホコリやゴミのない家にする』など、具体的な目標設定が必要です。

片付けられない原因を解決する

なぜ親が片付けられないのか、原因を取り除けばゴミ屋敷化を防げます。実家のレイアウトは、親が若い頃に設定したままかもしれません。

高い棚や細かい収納が多く、高齢になった親には使いにくくなっているかもしれません。収納によって片付けが面倒になってしまっている場合は、使いやすい収納に買い換えるなど工夫をしましょう。

細かい収納はやめて、大まかに片付けられるように仕切り板を外すのもおすすめです。

片付けた後の対応も重要

汚実家を片付けた後は、定期的に様子を見ることも重要です。すぐに同じように戻ってしまうなら、片付けの意味がありません。

部屋を美しく保つために、掃除の習慣を作るなどサポートが必要です。無理に掃除を強要してはいけませんが、できるだけ定期的に掃除の機会を作りましょう。

定期的に様子を見る

実家の片付けが終わったからと安心して、そのまま放置してはいけません。半年、1年と放置している間に、以前と同じようになってしまう可能性があります。

掃除できない原因を取り除き、親もやる気になっているのであれば大きな問題はありませんが、すぐに飽きてしまうかもしれません。

なるべく掃除後は、定期的に様子を見に行きましょう。散らかってきているとしても、早い段階で気が付けば、修正も容易です。

綺麗な家を維持する習慣作りをサポート

掃除した状態の家を保つには、掃除を習慣化してしまいましょう。短時間、狭い範囲の掃除を定期的にしておけば、きれいな状態をキープできます。

親の体力や状態も考えて、できることはなるべくやってもらい、サポートに入りましょう。

曜日によって掃除する範囲を変えるなど、スケジュールを組んでおくこともおすすめです。

まとめ

実家を出てしまうと気づきにくいことですが、実家が汚実家になっていることはよくあります。いつか片付けをしなければならない子供世代にとっては、大きな問題です。親が元気なうちに、汚実家を脱却しましょう。

あくまでも実家に住んでいるのは親です。押し付けにならないよう、綺麗な家の良さをアピールし、根気よく話し合いを進めることが大切です。

身辺整理について

身辺整理とは具体的に何をするのか

身辺整理とは具体的にどのようなことをするのか、具体的な方法や行うのに適した時期などについてみていきましょう。

身の回りの物を整理する

毎日の生活の忙しさの中で、気づけば多くの物に囲まれて人間は生きています。

長く生きているとそれだけ物は増え、片付けようと思ってもなかなか行動に移せないでいる人や、片付けに疲れてしまったという人も多いでしょう。

まずは身の回りにある物の整理から始めていきましょう。シンプルに言うと『必要な物だけを残して、いらない物を処分する』ことです。

いらない物の中には、他人に見られたくないものも含まれています。それらを処分することより片付けが楽になり、快適に過ごせるようになります。新しい人生のスタートを切ることができるようになるのです。

終活の一環である身辺整理は、『前向きな片づけ』と表現することができます。

身辺整理を行う時期は?

身辺整理を始めるなら、体力や気力のあるうち、思い立った時がおすすめです。

あまり高齢になり過ぎると、身体的にどうしても衰えてきます。高いところに仕舞った物などを取り出すことは危険も伴います。

また、「大丈夫」と思っていても、記憶力や脳の衰えなども起こってきます。『自分で動けて考えられる時期』に行うのが一番です。

40代から少しずつ、定年退職後など

身辺整理を始めるにはまだ、少し早いのでは?と思うかもしれませんが、『40代から身辺整理を行うこと』が体力的、精神的にも充実しているためおすすめです。

現在の日本の平均寿命は80歳代です。40代は折り返し地点ということから、ひとつの節目とも考えられ、慌てずに少しずつ始められるというメリットもあります。

また、定年退職後も身辺整理のタイミングとしてふさわしいと言えるでしょう。結婚や転職、子どもの独立など人生の転機の時にも同じことが言えます。

自分の立ち位置や環境が大きく変わる時が身辺整理のチャンスです。

身辺整理を行うメリット

身辺整理を行うことで、次のようなメリットがあります。

家族の負担を軽減する

誰にでも死は訪れるものですが、残された遺族には故人の遺品整理という作業が待っています。そしてこれは想像以上に『大がかりで大変な作業』であると言われています。

必要な書類がどこにあるのかわからず苦労を掛けてしまったり、無用なトラブルに巻き込まれてしまったりすることがあるかもしれません。

身辺整理を行っておくことで、家族の負担を大幅に軽減することができるのです。一人で作業するのが大変であれば、家族と相談しながら協力しあって進めていくのもおすすめです。

思い出と向き合うことができる

身辺整理をすることは、これまでの人生を振り返り、大切な思い出と向き合う作業でもあります。思い出が記録されている物の代表として写真がありますが、すべての写真を取っておいては膨大な量になってしまいます。

遺影に使ってほしい写真、自分が最期を迎えたときに棺に一緒に収めてほしい写真なども選び、残された家族にわかるようにしておきましょう。

また、写真に限らず子どもとの思い出の品など『死んだ後も、取っておいてほしい』というものだけを残すようにしましょう。

身辺整理の計画を立てよう

では、実際に身辺整理を始めていきましょう。まずは紙とペンを用意してください。書きながら行うことで、気持ちも整理しやすくなります。

持ち物を書きだし、手順を決める

次のような手順で、紙やノートに書き進めていきましょう。

  1. 自分の身の回りにある物たちをリストアップしていく(ジャンル別に分けて書く)
  2. 必要なものと要らないものに分ける
  3. 要らないものの処分方法について書く
  4. 必要なものの保管場所を書く

持ち物についてはこのようになりますが、必要なのか要らないのか判断しかねるものなどについても、あらかじめ書いておくとよいでしょう。

作業を進めていくうちに処分の方向が決まる場合もあります。

エンディングノートの活用もおすすめ

『エンディングノート』とは、人生の最期(エンディング)を想定して書かれる、残された人へ宛てたノートです。

死後の行動に困らないように、伝えておきたいことを生前に書いておくのですが、特別なルールはなく書き方は自由です。

  • 自分の情報:名前や生年月日・血型・住所・電話・既往歴など
  • 親戚・友人・知人のリスト:連絡先・メールアドレス・関係性など
  • 財産系の情報:預貯金・株式・不動産・クレジットカードなど
  • 保険・年金:保険会社名・保険証券番号・プラン内容など

このような大まかな情報の他、片身分けのリストや死後に契約を解除してほしいもの(携帯・プロバイダーなど)、介護や延命治療の希望の有無についても書いておきます。自分史を書き添えるのもよいでしょう。

物や思い出の品の整理の方法

不用品だとハッキリわかるものは処分できても、さまざまな思い出や思い入れのある物については、残された家族に引き継いで行きたいと思うこともあります。

もらってくれる人がいる場合には形見分けとして残し、いない場合には処分やリサイクルを考えます。

目に見えるものではない、デジタルデータの整理も忘れてはなりません。

形見分けする物を整理

近親者や親しかった人に自分の愛用品を差し上げることを『形見分け』と言います。

貴金属や骨とう品や美術品など、高価なものは贈与税の対象になる可能性もあるので注意が必要です。財産や相続に関してわからないことがあるときには行政書士・司法書士・弁護士・税理士などの専門家に相談してみるのもよいでしょう。

そのうえで、差し上げたときに本当に喜んでいただけるものをわかりやすくリスト化しておきます。

そして、形見分けを渡す時期は、宗派によって次のように異なるので覚えておきましょう。

  • 仏式:四十九日忌明け
  • 神道:五十日祭
  • キリスト教:亡くなって1カ月後に行われる追悼ミサの時

これらのことを踏まえた上で、誰に何をあげるのかをリストしておきましょう。

不要品を分別しリサイクルに出すか処分する

まわりに物が多い人は注意が必要です。いざという時に必要なものが見つからない可能性が高まるからです。

まずは要らないものを分別することから始めましょう。使わないものは思い切って処分してしまうことです。

もったいないという感情が出てきた場合は、まず、それがリサイクルできるものかどうかを判断します。

ブランドものや骨とう品などの場合、リサイクルショップなどで鑑定してもらうほか、オークション、フリマサイトなどで販売するのもおすすめです。

デジタルデータの整理も忘れずに

現代ではパソコンやスマートフォンなどの電子機器を持っている人がほとんどです。

特に大切な写真や動画を始めとするデータや、仕事に関わる重要な書類など引き継ぎたい物については、家族や関係者がわかるように整理しておく必要があります。

画像系はまとめて印刷して保存するか、データの状態で保存したものを信頼のできる人に渡しておくのもよいでしょう。

見られたくない情報に関しては、あらかじめ削除しておくと安心です。

ブログやツイッター、FacebookなどのSNSに関しては、IDとパスワードをメモしておき、自分の死後に交流のあった相手に連絡をしてもらえるようにしておきます。

人付き合いの整理の方法

身辺整理をするにおいて、整理するのはなにも物だけではありません。これまでにかかわってきた人付き合いも見直す時が来たということを意識してみましょう。

プラスの関係かどうか見極めよう

仕事にしてもプライベートにしても、多くの人間がかかわるのが人生です。関わる人間が増えれば増えるほど、物事は複雑になり、他人に振り回されることも多くなります。

その見極めの方法の一つとして、何年も連絡を取っていない人は、思い切って連絡先を削除してしまうことをおすすめします。

SNSでつながっている相手に対しても、コメントを書いたり『いいね!』をしたりするのが煩わしいと感じることがあるのだとしたら、そのままつながりや連絡先を持っていても、まったくプラスの要素につながらない相手だという答えが出ています。

すっきりと関係を断ち、連絡を取らないようにするのです。

心を疲れから解放することが目的

身辺整理をすることによって、身の回りがシンプルで動きやすい環境になっても、人間関係が複雑だと気持ちが休まる暇がありません。

人間関係の整理は精神的な効果が大きく、心の疲れをすっきりと解放できる環境に変えることができる、唯一の方法です。

最終的に幸せで穏やかな状態になるのが目的です。いきなりバッサリと関係を切ってしまうと、トラブルにつながる場合もあるので注意しましょう。

携帯やSNSでの連絡方法をまず絶ち、次に年賀状の返事などを徐々にフェイドアウトしていくなど、緩やかなやり方を選ぶのです。

本当に大切な人を優先する

煩わしい相手や、疎遠になった相手とのつながりを断つことによって、自分にとって大切な人との時間を優先することができるようになります。

それまで世間体や利益にかかわるしがらみなどで、無理や我慢をして付き合っていた相手との時間は、ひとつの経験として終わらせていくのです。

逆にちょっとしたことが原因で連絡をしなくなってしまった親友などには、連絡してみるのもよいでしょう。後悔のないように人付き合いを整理しておきましょう。

自分にとって本当に大切な人は誰なのか、限りある人生を誰となら一緒に過ごしたいのかを確認してみてください。

自分の時間を大切に

身辺整理をしながら人間関係の整理について考え進めていくと、他人軸で生きるのではなく、自分軸で生きることの大切さが見えてきます。

一度きりの自分の人生です。要らないものや人間関係を捨てて、好きなものやときめくもの、大切な相手と付き合いましょう。そして何より自分を大切に考えることです。

やりたくないことはやめて、やりたいことを始めましょう。それが自分の成長にもつながります。

1人でじっくり読書をしたり、趣味に打ち込んでみたりするなど、静かに自分を見つめる時間が取れたら、人づきあいの整理は成功したと言えるでしょう。