汚実家の片付けに悩む人が増加中。

汚実家が増えている?

日本では少子高齢化が進み、核家族も増えています。実家で2世代、3世代が住むケースも少なくなり、気がつくとゴミ屋敷化していることもあります。

一人っ子の場合、実家の片付けはいつか必ず直面します。兄弟姉妹がいても、協力して片付けを終わらせる必要があります。

気づいたらゴミ屋敷化する実家

結婚や一人暮らしなどで実家を離れ、久しぶりに帰ったらゴミ屋敷のようになっていたという例も少なくありません。若いうちは積極的に掃除をしていた両親でも、高齢になるにつれ片付ける気力が失われるためです。

長く住むと、年数に比例して物が増え、汚れも蓄積していきます。ある程度設備が古くなってしまうことは仕方ないですが、ゴミ屋敷化する前に手を打っておきましょう。

最終的に片付けをするのは、子供などの身内です。綺麗な実家で過ごしてもらえば、何かあったときでも負担が軽減します。

実際に汚実家を片付けたブログも

実際に、汚実家を片付けた内容を紹介しているブログも豊富です。多くのブログでは、親が元気でいるうちに、掃除が始まっています。

親が判断できるうちであれば、何が必要なのか判断してもらえます。自分1人で片付けることになれば、親が大切にしていた物がわからず、ストレスが溜まってしまうでしょう。

親が協力してくれるなら、早めに実家の片付けに取り掛かることです。あまり乗り気でない場合も、片付けにメリットがあることを伝えて、掃除する方向に誘導しましょう。

親世代が片付け下手な理由

親世代の考え方は、今の若い世代とは違います。物がない時代に育っている人も多く、捨てるのはもったいないという考えもあります。

物が減らなければ掃除は難しく、なかなか進みません。さらに、高齢になってくると、気力や体力も失われてしまいます。

急に片付けに対する意欲がなくなる場合は、認知症などの病気も疑われるでしょう。

物を捨てられない、溜め込みがち

ミニマリストや断捨離が流行している現代とは違い、親世代が育った時代は高度経済成長期です。物を持たないことは、貧困を意味します。

たくさんの物を持ち、豊かさをアピールする時代を経験した世代は、物を持たない方がいいとされる考え方についていけません。どちらが悪いということはありませんが、無理に物を処分してしまうと、ストレスやトラブルの原因になります。

親世代に物の処分を打診するなら、『捨てる』ではなく、『リサイクル』をすすめてみましょう。もったいないからと捨てることを嫌がっている場合は、すんなり解決するかもしれません。

掃除で関係を悪化させてしまっては意味がないため、なるべく親の意見を尊重しながら汚実家の片付けを進めていきましょう。

老化により掃除をする気力体力が低下

30代、40代でも、若い頃に比べて疲れやすくなったと実感する人は多いのではないでしょうか。高齢になると、さらに気力や体力は失われます。

親はいつまでも元気でいる訳でははありません。昔はきれい好きで掃除をしていた家庭でも、老化によって気力や体力がなくなると、急に汚れが目立つようになってしまいます。

体力的に掃除が難しくなっていれば、親をサポートして片付けを進めていきましょう。簡単に掃除できるよう、レイアウトを見直すこともおすすめです。

認知症の可能性も

しばらく実家に帰らない間に、とんでもなく家が散らかっていた場合、認知症の可能性もあります。認知症の症状は、記憶を失ってしまうだけではありません。

脳の機能が低下し、気力が失われる他、片付ける能力もなくなってしまいます。症状の強さによっては、冷蔵庫に洋服を片付けてしまうなど、正常な判断ができなくなってしまいます。

今まできちんと片付けできていた親が、突然片付けられなくなったときは、病気の可能性も考えて、早めに専門医に相談してみましょう。

実家の片付けを手伝う方法

まずは、片付けを手伝うときに、親ともめないように進めることが大切です。実家は、親の家だということを忘れないようにしましょう。

自分なりのルールで片付けているのに、子供に口を出されるとやる気がなくなって、さらに意固地になってしまいます。自分が片付けたいからではなく、親が過ごしやすくなるよう提案していることを伝えましょう。

現在の問題点を親と話し合う

最初に、汚実家の問題点は何なのか、どんな家を目指したいのかを親と話し合いましょう。トイレや浴室が汚れていて、孫が来るのを嫌がっているなら、問題点は水周りです。

ゴミやホコリが多く人を呼べる状態でない場合は、ゴミを捨てて清掃しましょう。衛生的にも問題があり、実家に住んでいる親の健康も気になります。

問題点と目指すゴールを話し合い、明確にしましょう。

掃除のゴールを共有する

実家に住んでいる親はこのままで問題ないと考えているのに、子供だけがはりきっても掃除は進みません。どこをゴールにするのか、掃除にかかわる全員が共有しておきましょう。

両親が掃除に乗り気でないときは、説得から始めます。全員が納得のいくゴールを決めましょう。

全員が家を片付けようと思っていても、考えているゴールが違うとトラブルのもとです。たとえばモデルルームのように美しい家にしたい人と、不要品を捨てたいだけの人では想像するゴールが違います。

ただ『きれいな家にしよう』というだけでは、ゴールが想像できません。誰でも明白にわかるゴールを設定すれば、途中でトラブルにより中断してしまうことはないでしょう。

『孫が怖がらない綺麗なトイレと浴室にする』『収納に入りきらない物は処分して、ホコリやゴミのない家にする』など、具体的な目標設定が必要です。

片付けられない原因を解決する

なぜ親が片付けられないのか、原因を取り除けばゴミ屋敷化を防げます。実家のレイアウトは、親が若い頃に設定したままかもしれません。

高い棚や細かい収納が多く、高齢になった親には使いにくくなっているかもしれません。収納によって片付けが面倒になってしまっている場合は、使いやすい収納に買い換えるなど工夫をしましょう。

細かい収納はやめて、大まかに片付けられるように仕切り板を外すのもおすすめです。

片付けた後の対応も重要

汚実家を片付けた後は、定期的に様子を見ることも重要です。すぐに同じように戻ってしまうなら、片付けの意味がありません。

部屋を美しく保つために、掃除の習慣を作るなどサポートが必要です。無理に掃除を強要してはいけませんが、できるだけ定期的に掃除の機会を作りましょう。

定期的に様子を見る

実家の片付けが終わったからと安心して、そのまま放置してはいけません。半年、1年と放置している間に、以前と同じようになってしまう可能性があります。

掃除できない原因を取り除き、親もやる気になっているのであれば大きな問題はありませんが、すぐに飽きてしまうかもしれません。

なるべく掃除後は、定期的に様子を見に行きましょう。散らかってきているとしても、早い段階で気が付けば、修正も容易です。

綺麗な家を維持する習慣作りをサポート

掃除した状態の家を保つには、掃除を習慣化してしまいましょう。短時間、狭い範囲の掃除を定期的にしておけば、きれいな状態をキープできます。

親の体力や状態も考えて、できることはなるべくやってもらい、サポートに入りましょう。

曜日によって掃除する範囲を変えるなど、スケジュールを組んでおくこともおすすめです。

まとめ

実家を出てしまうと気づきにくいことですが、実家が汚実家になっていることはよくあります。いつか片付けをしなければならない子供世代にとっては、大きな問題です。親が元気なうちに、汚実家を脱却しましょう。

あくまでも実家に住んでいるのは親です。押し付けにならないよう、綺麗な家の良さをアピールし、根気よく話し合いを進めることが大切です。

身辺整理について

身辺整理とは具体的に何をするのか

身辺整理とは具体的にどのようなことをするのか、具体的な方法や行うのに適した時期などについてみていきましょう。

身の回りの物を整理する

毎日の生活の忙しさの中で、気づけば多くの物に囲まれて人間は生きています。

長く生きているとそれだけ物は増え、片付けようと思ってもなかなか行動に移せないでいる人や、片付けに疲れてしまったという人も多いでしょう。

まずは身の回りにある物の整理から始めていきましょう。シンプルに言うと『必要な物だけを残して、いらない物を処分する』ことです。

いらない物の中には、他人に見られたくないものも含まれています。それらを処分することより片付けが楽になり、快適に過ごせるようになります。新しい人生のスタートを切ることができるようになるのです。

終活の一環である身辺整理は、『前向きな片づけ』と表現することができます。

身辺整理を行う時期は?

身辺整理を始めるなら、体力や気力のあるうち、思い立った時がおすすめです。

あまり高齢になり過ぎると、身体的にどうしても衰えてきます。高いところに仕舞った物などを取り出すことは危険も伴います。

また、「大丈夫」と思っていても、記憶力や脳の衰えなども起こってきます。『自分で動けて考えられる時期』に行うのが一番です。

40代から少しずつ、定年退職後など

身辺整理を始めるにはまだ、少し早いのでは?と思うかもしれませんが、『40代から身辺整理を行うこと』が体力的、精神的にも充実しているためおすすめです。

現在の日本の平均寿命は80歳代です。40代は折り返し地点ということから、ひとつの節目とも考えられ、慌てずに少しずつ始められるというメリットもあります。

また、定年退職後も身辺整理のタイミングとしてふさわしいと言えるでしょう。結婚や転職、子どもの独立など人生の転機の時にも同じことが言えます。

自分の立ち位置や環境が大きく変わる時が身辺整理のチャンスです。

身辺整理を行うメリット

身辺整理を行うことで、次のようなメリットがあります。

家族の負担を軽減する

誰にでも死は訪れるものですが、残された遺族には故人の遺品整理という作業が待っています。そしてこれは想像以上に『大がかりで大変な作業』であると言われています。

必要な書類がどこにあるのかわからず苦労を掛けてしまったり、無用なトラブルに巻き込まれてしまったりすることがあるかもしれません。

身辺整理を行っておくことで、家族の負担を大幅に軽減することができるのです。一人で作業するのが大変であれば、家族と相談しながら協力しあって進めていくのもおすすめです。

思い出と向き合うことができる

身辺整理をすることは、これまでの人生を振り返り、大切な思い出と向き合う作業でもあります。思い出が記録されている物の代表として写真がありますが、すべての写真を取っておいては膨大な量になってしまいます。

遺影に使ってほしい写真、自分が最期を迎えたときに棺に一緒に収めてほしい写真なども選び、残された家族にわかるようにしておきましょう。

また、写真に限らず子どもとの思い出の品など『死んだ後も、取っておいてほしい』というものだけを残すようにしましょう。

身辺整理の計画を立てよう

では、実際に身辺整理を始めていきましょう。まずは紙とペンを用意してください。書きながら行うことで、気持ちも整理しやすくなります。

持ち物を書きだし、手順を決める

次のような手順で、紙やノートに書き進めていきましょう。

  1. 自分の身の回りにある物たちをリストアップしていく(ジャンル別に分けて書く)
  2. 必要なものと要らないものに分ける
  3. 要らないものの処分方法について書く
  4. 必要なものの保管場所を書く

持ち物についてはこのようになりますが、必要なのか要らないのか判断しかねるものなどについても、あらかじめ書いておくとよいでしょう。

作業を進めていくうちに処分の方向が決まる場合もあります。

エンディングノートの活用もおすすめ

『エンディングノート』とは、人生の最期(エンディング)を想定して書かれる、残された人へ宛てたノートです。

死後の行動に困らないように、伝えておきたいことを生前に書いておくのですが、特別なルールはなく書き方は自由です。

  • 自分の情報:名前や生年月日・血型・住所・電話・既往歴など
  • 親戚・友人・知人のリスト:連絡先・メールアドレス・関係性など
  • 財産系の情報:預貯金・株式・不動産・クレジットカードなど
  • 保険・年金:保険会社名・保険証券番号・プラン内容など

このような大まかな情報の他、片身分けのリストや死後に契約を解除してほしいもの(携帯・プロバイダーなど)、介護や延命治療の希望の有無についても書いておきます。自分史を書き添えるのもよいでしょう。

物や思い出の品の整理の方法

不用品だとハッキリわかるものは処分できても、さまざまな思い出や思い入れのある物については、残された家族に引き継いで行きたいと思うこともあります。

もらってくれる人がいる場合には形見分けとして残し、いない場合には処分やリサイクルを考えます。

目に見えるものではない、デジタルデータの整理も忘れてはなりません。

形見分けする物を整理

近親者や親しかった人に自分の愛用品を差し上げることを『形見分け』と言います。

貴金属や骨とう品や美術品など、高価なものは贈与税の対象になる可能性もあるので注意が必要です。財産や相続に関してわからないことがあるときには行政書士・司法書士・弁護士・税理士などの専門家に相談してみるのもよいでしょう。

そのうえで、差し上げたときに本当に喜んでいただけるものをわかりやすくリスト化しておきます。

そして、形見分けを渡す時期は、宗派によって次のように異なるので覚えておきましょう。

  • 仏式:四十九日忌明け
  • 神道:五十日祭
  • キリスト教:亡くなって1カ月後に行われる追悼ミサの時

これらのことを踏まえた上で、誰に何をあげるのかをリストしておきましょう。

不要品を分別しリサイクルに出すか処分する

まわりに物が多い人は注意が必要です。いざという時に必要なものが見つからない可能性が高まるからです。

まずは要らないものを分別することから始めましょう。使わないものは思い切って処分してしまうことです。

もったいないという感情が出てきた場合は、まず、それがリサイクルできるものかどうかを判断します。

ブランドものや骨とう品などの場合、リサイクルショップなどで鑑定してもらうほか、オークション、フリマサイトなどで販売するのもおすすめです。

デジタルデータの整理も忘れずに

現代ではパソコンやスマートフォンなどの電子機器を持っている人がほとんどです。

特に大切な写真や動画を始めとするデータや、仕事に関わる重要な書類など引き継ぎたい物については、家族や関係者がわかるように整理しておく必要があります。

画像系はまとめて印刷して保存するか、データの状態で保存したものを信頼のできる人に渡しておくのもよいでしょう。

見られたくない情報に関しては、あらかじめ削除しておくと安心です。

ブログやツイッター、FacebookなどのSNSに関しては、IDとパスワードをメモしておき、自分の死後に交流のあった相手に連絡をしてもらえるようにしておきます。

人付き合いの整理の方法

身辺整理をするにおいて、整理するのはなにも物だけではありません。これまでにかかわってきた人付き合いも見直す時が来たということを意識してみましょう。

プラスの関係かどうか見極めよう

仕事にしてもプライベートにしても、多くの人間がかかわるのが人生です。関わる人間が増えれば増えるほど、物事は複雑になり、他人に振り回されることも多くなります。

その見極めの方法の一つとして、何年も連絡を取っていない人は、思い切って連絡先を削除してしまうことをおすすめします。

SNSでつながっている相手に対しても、コメントを書いたり『いいね!』をしたりするのが煩わしいと感じることがあるのだとしたら、そのままつながりや連絡先を持っていても、まったくプラスの要素につながらない相手だという答えが出ています。

すっきりと関係を断ち、連絡を取らないようにするのです。

心を疲れから解放することが目的

身辺整理をすることによって、身の回りがシンプルで動きやすい環境になっても、人間関係が複雑だと気持ちが休まる暇がありません。

人間関係の整理は精神的な効果が大きく、心の疲れをすっきりと解放できる環境に変えることができる、唯一の方法です。

最終的に幸せで穏やかな状態になるのが目的です。いきなりバッサリと関係を切ってしまうと、トラブルにつながる場合もあるので注意しましょう。

携帯やSNSでの連絡方法をまず絶ち、次に年賀状の返事などを徐々にフェイドアウトしていくなど、緩やかなやり方を選ぶのです。

本当に大切な人を優先する

煩わしい相手や、疎遠になった相手とのつながりを断つことによって、自分にとって大切な人との時間を優先することができるようになります。

それまで世間体や利益にかかわるしがらみなどで、無理や我慢をして付き合っていた相手との時間は、ひとつの経験として終わらせていくのです。

逆にちょっとしたことが原因で連絡をしなくなってしまった親友などには、連絡してみるのもよいでしょう。後悔のないように人付き合いを整理しておきましょう。

自分にとって本当に大切な人は誰なのか、限りある人生を誰となら一緒に過ごしたいのかを確認してみてください。

自分の時間を大切に

身辺整理をしながら人間関係の整理について考え進めていくと、他人軸で生きるのではなく、自分軸で生きることの大切さが見えてきます。

一度きりの自分の人生です。要らないものや人間関係を捨てて、好きなものやときめくもの、大切な相手と付き合いましょう。そして何より自分を大切に考えることです。

やりたくないことはやめて、やりたいことを始めましょう。それが自分の成長にもつながります。

1人でじっくり読書をしたり、趣味に打ち込んでみたりするなど、静かに自分を見つめる時間が取れたら、人づきあいの整理は成功したと言えるでしょう。

親族が家の中で亡くなった場合について

家の中で亡くなった場合、賃貸物件ですと現状回復にかなりの費用がかさむ場合がございます。

今回は場所別においての費用相場を皆様に知っていただければと思い記事にしました!

キッチンリフォームの費用相場

キッチンリフォームの費用相場は60万円~150万円です。

キッチンリフォームの費用は、元のキッチンがI型かL型かによっても費用は変わります。

L型のほうが面積は広くなるので、I型よりもL型のほうが費用がかかります。

また、キッチンには様々な商品があり、

  • 食器洗い洗浄機が搭載されているタイプ
  • 引き出しがスライドタイプ
  • 蛇口が浄水器内蔵
  • 調理台が大理石

などを選択すると高額になります。

そういったこだわりが無くI型キッチンの場合は、60万円より安くキッチンリフォームできることもあります。

トイレの費用相場

トイレのリフォーム費用相場は、10万円~40万円です。

トイレのリフォームは、どの商品を選択するのかによって費用は大きく変わります。

貯水するタンクが無く、見た目がかなりスッキリするタンクレスタイプのトイレはタンクがあるものよりも高価です。

また、トイレには

  • 暖房便座
  • ウォシュレット
  • 自動で蓋が開閉する
  • 自動洗浄

などの機能があります。

これらの機能がたくさんあればあるほど高額になります。

安くトイレをリフォームするためには、機能の少ないタイプのものを選択しましょう。

お風呂の費用相場

お風呂のリフォーム費用の相場は80万円~150万円です。

一番多いのはユニットバスから新しいユニットバスへのリフォームで、高級な商品を選択しなければ100万円以内で済むでしょう。

在来工法のお風呂からユニットバスへリフォームする場合は、解体費用も必要となるので、100万円を超えてしまうことが多いです。

お風呂も、どの商品を選ぶかによってお金は大きく変わります。

アパートなどの賃貸に多いタイプのユニットバスでしたら、工事費込みで30万円~40万円でリフォームすることも可能です。

洗面台の費用相場

洗面台リフォームの費用相場は10万円~40万円です。

洗面台をどのようなものにするかによって費用は変わりますが、一般的な洗面ボウルが1つのタイプのものなら50万円あればリフォームできます。

収納部分が1つであったり、洗面用具の置き場が無いタイプのものを選べば、10万円以内でリフォームすることも可能です。

床暖房の費用相場

床暖房には電熱式と温水式があります。

さらに、従来の床の上に電熱式床暖房を乗せるように設置し、その上に新しく床材を敷く分離型と、床材を剥がしてから電熱式床暖房を敷きつめまた床材を敷くタイプの一体型があります。

床暖房の費用相場は(15畳の部屋の場合)は以下の表のようになっています。

電熱式分離型 80万円~110万円
電熱式一体型 90万円~120万円
温水式分離型 100万円~120万円
温水式一体型 120万円~150万円

分離型は床材をはがす手間が無いので一体型よりも安い傾向にあります。

しかし、分離式は従来の床の上にそのまま設置するので、床が最大15cmも上がってしまいます。

バリアフリーの家の場合、せっかくのバリアフリーなのに床に段差ができてしまいます。

また、電熱式は床暖房を敷くだけでいいのですが、温水式は水を流すパイプをつなぎ、給湯器も設置しなければならないので、電熱式よりも温水式のほうがリフォーム費用がかかります。

リフォーム費用は温水式のほうが高いのですが、ランニングコストは電熱式のほうがかかります。

月にかかる費用は電熱式のほうが2、3000円ほど高くなってしまいます。

窓の費用相場

窓やサッシの交換は1枚につき10~20万円が相場です。

窓の交換は窓枠から行うことが一般的でこれくらいの値段になります。

窓を二重窓や断熱効果のあるものに交換すると費用は掛かりますが、冷暖房が良く効くようになるので、光熱費の削減になります。

窓の多い一戸建ての場合、家のすべての窓を交換すると100万円~150万円くらいかかります。

クロス(壁紙張替え)の費用相場

6畳の部屋のクロスを張り替えるのにかかる費用相場は5万円~10万円です。

壁紙は1㎡あたり1000円~3000円と様々な価格のものがあり、どれを選ぶかによってリフォーム費用は大きく変わってきます。

和室から洋室へする場合の費用相場

6畳分の畳をフローリングに変えるのにかかる費用の相場は10万円~20万円です。

押し入れをクローゼットに変更する場合の費用相場は20万円~25万円です。

床部分だけではなく、壁や天井、ドア、収納まですべて洋室に変える場合は、70万円~100万円ほどかかります。

全て一気に洋室にするとお金がかかります。

まずは床やクロス、余裕ができてきたら押し入れやふすまをドアに変えたりと徐々に洋室化してもよいでしょう。

断熱リフォームの費用相場

70㎡の家の場合の断熱リフォームの費用相場をご紹介します。

床の断熱は、床下断熱のみで25万円~35万円、さらに床材の交換も行うと75万円~130万円です。

天井の断熱は、天井裏から断熱材を入れる工法で20万円~50万円、天井を剥がしてから断熱材を入れる工法では50万円~90万円です。

壁の断熱は150万円~300万円です。

ですので、床・天井・壁すべてを行うと200万円~500万円ほどかかってしまいます。

しかし、しっかり断熱工事をしている家とそうでない家では6度以上も室温が変わることもあるので費用対効果を十分に感じることができます。

弊社では原状回復も承っておりますのでお気軽にお問い合わせください!

ハウスクリーニングについて

普段から自分では掃除できない所を掃除するなら、あなたはどうしますか?

一人で何時間もかけて必死になって掃除しますか?頑固な水アカやエアコンのフィルター、浴室の黒カビなど素人ではカンタンにきれいにすることは難しいですよね。年末の大掃除ともなれば時間がいくらあっても足りません。
洗濯槽のカビやタンスの裏のホコリなど気になりませんか?汚れているとわかっていても、なかなかきれいにできませんよね。
場合によっては家具を移動させたり分解することが必要になるケースもあります。こうなると素人では難しくなります。

そこでおすすめしたいのが【ハウスクリーニング】です。

 

ハウスクリーニングってなに?

ハウスクリーニングとは、お掃除のプロがあなたが気になっている汚れをきれいにしてくれるサービスのことです。

プロが使用する器具や洗剤は特殊なもの。汚れの状態や箇所によって使い分けます。
家庭用洗剤では落としきれない頑固な汚れも、プロの手によってどんどんきれいになっていきます。また、プロの目線であなたの気づかない汚れも見つけ出しピカピカにしてくれます。その間あなたは一切お手伝いする必要はありません!すべて、まかせっきりでいいのです。

 

ご高齢の親御さまにも

ご自宅をきれいするのはもちろんですが、一人暮らしをされている親御さまのハウスクリーニングも可能です。

ご高齢になった親御さまの場合、清潔な住環境を整えることが大切になります。
親御さまに代わってプロが徹底的にきれいにします。ご高齢になると高い場所の掃除、またはしゃがみにくい腰より低い位置の収納箇所など、普段から掃除しにくくなっていきます。寝たきり状態ならなおさらです。

普段の掃除が行き届いていないと、ハウスダスト等によって体調を悪化させるケースも考えられます。布団やカーペットに住み着いたダニを徹底的に除去するには、やはりプロにお任せするのが一番確実といえます。

 

気になる料金は?

料金は業者によってサービスが異なります。まず数社から見積もりを取ることからスタート!

・掃除して欲しい日時(年末は予約が難しいかもしれません)
・掃除して欲しい場所
・細かな要望(女性スタッフに来てほしい、夜に来てほしいなど)

これらを事前に検討しておくとスムーズに話が進みます。

ポイントは「要望は細かく伝えること」です。

×「キッチンをきれいにしてほしい」
○「排水口とパイプのつまり レンジフード、ガスコンロをきれいにしてほしい」

せっかくプロに依頼するのですから、細かく要望を伝えて良いのです。遠慮する必要はありません。
業者は見積もりをもとに必要な器具や洗剤を用意して訪問します。予定外のことを急にその場で依頼しても、器具や洗剤が準備できなければ対応してもらえないことが多いです。

盲点は駐車スペース。
業者は車で訪問します。駐車スペースを確保できるのがベストです。
駐車スペースがない場合、業者によってはコインパーキング代を請求する場合も考えられます。

 

まとめ

まずは数社から見積もりをもらいましょう。希望しないサービスが含まれている場合もありますから、金額だけをチェックするのはNGです。
もちろん複数の業者から見積もりを取っていることは伝えても構いません。

ハウスクリーニング業者は全国にたくさんあります。
大手業者なら全国展開していることが多いのですが、業者によってはエリアが限定される場合がありますので最初に確認しましょう。
技術やサービス内容は千差万別。「費用が格安だったから」という理由でハウスクリーニング業者を選ぶのは危険!きっと納得できる結果は得られないでしょう。
「想像したのと違った・・・」と思わないためには、金額だけを重視して選ばないことを強くおすすめします。

 

エンディングノートとは

エンディングノートとは主に生前整理で利用され、残されるご家族へ伝えるべき情報や思い出を綴るものです。

遺言書とは異なる

エンディングノートと遺言書は似ていますが、明らかに異なるものです。

書き方 費用 法的な効力
エンディングノート 自由 数百円~ なし
遺言書 フォーマットあり 数万円~ あり

このようにエンディングノートには法的な効力がありません。同じ記載内容であれば、法的な効力がある遺言書が優先されることになります。
記載内容も遺言書は主に財産分与について記載することになります。一方、エンディングノートな思いのままに記載することができるのです。

何を書いたらいいの?

エンディングノートはあくまで本人の希望を伝えるためのノートです。
残されたご家族が困らないように情報を整理して書いておくことが大切です。

・資産に関すること

通帳や印鑑、キャッシュカードの保管場所
口座の暗証番号
クレジットカードや貸借金の存在
不動産、保険関係(権利書、保険証券)
※資産に関する情報は必ず記載しましょう。相続時に必要になってからご家族が探し回るケースが多いからです。

他にもご家族が処分(遺品整理)の判断に迷うと思われる情報にも触れる必要があります。

・飼っているペット
かかりつけの動物病院
与えている薬
新しい飼い主が見つからない場合の処置

・葬儀・供養について
希望する葬儀や供養については具体的に記載するのがベスト

・貴金属や写真、手紙
何を残して何を手放すのか
誰に託すのか
※代々引き継がれている骨董品等は、管理を託す人を記載しておくとよいでしょう。

・パソコンやスマートフォンのパスワード
常に最新のものを記載しましょう

エンディングノートを書くメリット

メリットはご自身やご家族の「気持ちの整理がつく」ことです。

まだ未記入のエンディングノートをめくっているうちに、
「こんなにも伝えることがあるのか。」と思われるでしょう。
正確な情報を記載するにあたり、多方面に連絡したり確認したりすることになるでしょう。しかしそうするうちに、気持ちの整理がついてくるのです。

場合によっては普段はあまり連絡しない、離れて暮らす子どもと生前整理や遺品整理について話す機会にもなります。その際はエンディングノートの存在、保管場所についての情報を共有してください。
せっかく情報を整理し気持ちをこめて書いたにもかかわらず、ご家族がエンディングノートの存在や保管場所を知らされていなければ意味がありません。

わざわざ隠す必要はありませんが、貴重品と一緒に保管しておけばご家族の目にとまります。
状況が許すなら、ご家族と確認しあいながら記載することをオススメします。

エンディングノートを書いてもらうには

ご自身で積極的に書くのではなく、ご家族が書くことを促すケースも最近では増えてきました。

エンディングノートの性質を考えれば、素直に書いてもらうための工夫が必要になるでしょう。
「死ぬ準備をしろと言うのか!」
と怒らせてしまっては本末転倒。

まずはエンディングノートをご家族が購入しましょう。
書店や大型の文房具店、インターネットでも購入可能です。葬儀社が準備していることもあります。
「こんなのあるんだけど見てみない?」
と声をかけてみましょう。

間違っても
「エンディングノート準備したから書いて!」
などと言ってはいけません。そもそも【エンディングノート】と言う必要もありません。

「わかるところだけでも一緒に書いてみようよ」
と促すことがコツです。単に渡しただけでは抵抗されたり、放置したままになる可能性が高くなるからです。

まとめ

エンディングノートには法的な効力がないからこそ、希望を自由に書くことができます。
エンディングノートの多くは、本人の気持ちや思い出等を記載するページが用意されています。自分の人生を振り返って思い出を整理するところから始めてみましょう。

孤独死しないまたはさせないために

孤独死とは、誰にも看取られることなく亡くなることをいいます。 その多くは一人暮らしの高齢者が中心と思われがちですが、最近は決して高齢者だけの問題ではなくなりつつあります。 核家族化が進み、生涯未婚率(50歳時に未婚である人の割合)は男性23.3%、女性14.0%となっています。(2015年国勢調査) つまり男性は4人に1人が50歳の時点で未婚なのです。 『平成27年度:厚生労働白書』では、2035年には男性29.0%、女性19.2%になるという予測が出ています。

孤独死の背景

  • 熟年離婚
  • 失業
  • 病気
  • 貧困
これらが独居になる主な理由です。 借金があったり不安定な雇用のため、結婚できないまま単身者になるケースが多く、まさに「孤独死の予備軍」ともいえる状況におかれている人たちが増えつつあるのです。

孤独死に直面したら

通常、孤独死の場合は【変死】扱いとなるため、ご遺体は警察が運び出すことになります。事件性の有無や死因を特定する必要があるからです。 まずは葬儀社に連絡しましょう。 そして警察からご遺体を搬送し、安置します。そして問題はここからです。 葬儀を終えると、亡くなった現場である住居の後処理をしなくてはいけません。 孤独死や自殺の場合、すでにご遺体の腐敗が進んでいることが多く、血液や体液、臭いを除去する必要があります。特に腐敗臭は目に見えないので、臭いの発生元を特定し消臭しなくてはいけません。 こういったことは賃貸物件に限りません。自己所有の物件においても同じです。孤独死や自殺した場所をそのままにしておくことはできません。すでに近隣住民の方々が臭いや害虫の発生に悩まされているケースも多いからです。一刻も早く処理を開始しないと大家さんや近隣住民の方々にご迷惑がかかります。 しかし実際は、血液や体液が床下や階下の部屋にまで染み出しているケースもあります。こうなるとリフォームが必要となりプロに依頼するのが賢明です。 いわゆる【特殊清掃業者】に依頼することになるでしょう。通常のハウスクリーニングでは体液や血液、臭いの除去は困難だからです。

オーナー側の問題

特殊清掃業者に後処理を依頼するのは、ご遺族ばかりではありません。 ご遺族や保証人と連絡がとれない場合や、そもそもご遺族がいないケースもあります。なかには、 「疎遠だったから関係ない!」 と言って後処理を断固拒否されてしまうこともあり、最終的には大家さんが依頼することが多いのです。 特殊清掃代金の支払いばかりではありません。特殊清掃が完璧に終わっても家賃を大幅に安くしなければ借り手がつかず、その後の賃貸経営にも影響が出る深刻な問題に発展します。 最近はこういった原状回復費用や家賃の損失を補償するための保険も増えてきました。

孤独死を防ぐには

やはりコミュニケーションがカギになります。 高齢や病気などを理由に引きこもりがちになると、周囲から孤立していきます。 町内会などのコミュニティからも外れてしまうと、孤立(独居)状態であることですら周囲は把握しにくくります。 ご自身が積極的にコミュニケーションをとることが大切なのは言うまでもありません。しかし地域の人たちも、挨拶などの話しかけや訪問を意識することも重要でしょう。 「決して一人ではない」ことを実感できれば、孤独死や自殺を減らしていくことができるのではないでしょうか。

まとめ

身寄りのない高齢者、働き盛り世代の単身化。少子化問題に揺れる日本ではいずれも深刻な社会問題となっています。 孤独死や自殺で亡くなってしまう人を減らすための動きは広まりつつあります。それでも減らすことができていないのが現状なのです。 地域で孤立している人はいませんか? 最近見かけなくなった人はいませんか? 連絡のつかないご家族はいませんか?

公正証書遺言とは

遺言書には ・公正証書遺言 ・自筆証書遺言 の2つがあります。今回は【公正証書遺言】についてです。公正証書遺言は、遺言者が公証役場の公証人に遺言内容を伝えて遺言書を作成するものです。

【メリット】

  1. ミスなく遺言書を作成できる。
  2. 家庭裁判所による検認がない。
  3. 偽造されない。
  4. 紛失することがない。
  5. 証拠能力が極めて高い

1.ミスなく遺言書を作成できる

遺言書は書き方や要件が厳格に決められているため、絶対にミスが許されません。不備のある遺言書は法的な効力がないのです。 しかし公正証書遺言は公証役場の公証人が作成するため、ミスはないと考えて良いでしょう。また、自分で書く手間が減るのもメリットです。

2.家庭裁判所による検認がない

公証人が作成した遺言書なので、自筆の遺言書と異なり検認※は必要ありません。 検認・・・封がされた遺言書を、保管していた者や発見した者は家庭裁判所に遺言書を提出しなくてはなりません。相続人らの立会いのもとで遺言書を開封します。

3.偽造されない

ドラマ等でよく見かけるような「偽造・改ざん」についても心配いりません。

4.紛失することがない

作成された公正証書遺言は、公証役場が原本を保管します。 自宅などで保管していた場合、遺品整理の際に見落としたり誤って破棄してしまうことも考えられます。

5.証拠能力が極めて高い

遺言書はたびたび、相続に関する紛争に発展します。 しかし公証人が法律に基づいて作成する公正証書遺言は公文書にあたります。形式的な証拠能力が備わっているため、たとえ裁判に発展しても公正証書遺言の内容が否定されることはまず無いと考えて良いでしょう。

【デメリット】

  1. 費用がかかる。
  2. 時間がかかる。
  3. 証人2名の立会いが必要。

1.費用がかかる

公証人に作成を依頼するため、費用が必要になります。 しかしミスのない遺言書を作成できるメリットは大きく、そのための費用と考えるなら決して高いものではありません。

2.時間がかかる

公正証書遺言を作成するには証人を2名見つけなければなりません。 その証人を2名見つけたり、公証役場へ出向いたりと何かと時間がかかります。

3.証人2名の立会いが必要

証人を2名見つけること自体、大変な方もいるでしょう。 証人には公証役場へ同行してもらうひつようがあるため、理解を得ることも大切です。また、証人は遺言書の内容である財産等について知ることになりますから、プライバシーを重視したい遺言者には公正証書遺言は不向きと言えるでしょう。

公正証書遺言の作成手順

1.証人を見つける

誰でも良いわけではなく、下記に該当する者は証人になれません。
  • 未成年者
  • 遺言によって財産を相続する者とその配偶者や直系血族
  • 遺言書の内容が理解できない、読めない者
  • 公証人の配偶者と4親等以内の親族
  • 公証役場の職員

2.必要書類を準備する

主なものは以下の通りです。
  • 遺言者の印鑑登録証明書
  • 遺言者と相続人の関係がわかるもの(戸籍謄本など)
  • 固定資産の評価証明書(不動産がある場合のみ)
  • 受遺者の住民票

3.公証人との面談

遺言者はあらかじめ作成してもらう遺言内容を整理しておきます。そのうえで遺言者と証人2名は、公証人と打ち合わせをすることになります。公証人は遺言書の【案】を作成します。この案は後日、メールや郵送で送られてきます。 内容を修正してほしい場合は再度、打ち合わせを行うことになります。公証役場に出向くことが困難な場合は電話でもかまいません。

4.公正証書遺言の作成

全ての打ち合わせが終了すると、公正証書遺言を公証役場にて作成することになります。再び内容を確認し、間違いや修正箇所がなければ遺言者と証人は署名押印します。

5.支払い・保管

政令で定められた手数料を支払います。完成した公正証書遺言は公証役場で保管されます。

まとめ

自筆の遺言書とは異なり、費用も時間もそれなりに必要になる公正証書遺言。しかし「安心感」というメリットは遺族にとっても大切な点です。大いに利用価値があると言えるでしょう。

生前整理を考える時期とは

ご自身の所有物を「必要な物」と「不用な物」とに分別・整理する終活の一つです。 終活の一種ですので、残された時間を有意義に過ごすためのものです。

なぜ生前整理が必要なのか

  • 遺族が困らないようにするため
事前にあなた自身が生前整理を行っても、最終的には遺族が遺品整理をすることになるでしょう。 遺品整理は【断捨離】の性格が強いため、遺族は「残すべき物」と「処分する物」を分別しなくてはなりません。この分別の判断基準は遺族によってバラバラですので、遺品整理が進まないことがあります。 事前に生前整理で「残しておく物」をはっきりさせておけば、遺族の負担が少なくて済むのです。 また遺品整理は「形見分け」であったり「遺産相続」に関わります。とくに「遺産相続」は金銭が絡むためトラブルに発展しやすいものです。 そういったトラブルを回避するためには、生前整理の段階で【遺産の整理】を行っておく必要があります。 財産と言っても預貯金や不動産だけではありません。借金などのマイナスとなるものも財産に含まれます。 すべての財産をはっきりと整理しましょう。
  • 思い立った時に生前整理を行うべきだから
「まだ生前整理なんて早い」 そう思っているうちに徐々に体力や気力が衰えてしまい、結局生前整理をやれないままになってしまったり、途中でヤメてしまうケースがあります。 思い立った時こそ生前整理をする絶好の機会であと考えてください。時間的な余裕は精神的な余裕にもつながります。思い出の品々を見ながら人生を振り返りつつ、確実に整理整頓すればよいのです。 もちろん予期せぬ災害に遭ったり、突然長期入院するかもしれません。何がこの先起こるか誰にもわかりません。生前整理で今のうちに対策を講じておくことが重要になるのです。

生前整理の方法

【財産整理】 まずは財産の整理から始めましょう。
  • 預貯金や株に関するもの
  • 不動産に関するもの
  • 保険や年金に関するもの
  • 骨董品や貴金属、貴重品に関するもの
こういったものをすべて書き出すのです。 そのうえで書類(保険証書や権利書)も一つにまとめて保管します。 【断捨離】 思い切って処分してしまうことがコツです。 「もったいない」という気持ちを持ちすぎてしまうと、一向に生前整理は進まなくなります。そうならないためには「断捨離の判断基準」を設定しましょう。 「思い切って処分」と言っても「捨てる」ばかりではありません。 まだ使えそうなもの、需要がありそうなものはリサイクルショップに持ち込むのも良い方法です。 前述のように、断捨離は形見分けの選別を兼ねることが多いものです。あなた自身にとっては必要な物であっても、遺族にとっては不用な物は処分してしまいましょう。 例えばゴルフセット。 高価なセットかもしれません。プレーの思い出だつまった物かもしれません。 だからと言って遺族の中に、誰もゴルフをする者がいないなら「必要な物」として残す理由はないでしょう。 中には思い切ることができない物もあるでしょう。特にアルバムやビデオなどは思い出の宝庫です。断捨離が必要だからと言って簡単に処分できない物は残しておきましょう。無理に処分する必要はありません。

なかなか進まない・・・

生前整理はご自身で行うのがベストです。 しかし、処分の判断に迷うことが多かったり、時間的な猶予がない場合もあるでしょう。様々な理由で生前整理がスムーズに進まないことは多いものです。 そんな時は、生前整理や遺品整理を行ってくれる専門業者に依頼してみるのも方法の一つです。ノウハウ豊富な専門業者に依頼することで、効率的に生前整理を進めることが可能になります。

専門業者に依頼するメリット

まず専門家の意見を聞きながら生前整理を進めることができます。 あなたの意向を確認しないまま勝手に処分したり、持ち出すようなことはありません。 専門業者の多くは不用品を買い取ってくれます。(古物商の認可を受けている業者に限ります)リサイクルショップに持ち込む手間も省けるのは効率的です。 不用品を廃棄する場合、あなたが廃棄する必要はありません。重くて大きい家具も専門業者が搬出・処分しますので、足腰を痛めるリスクもありません。

どのような専門業者を選ぶべきか

  • 見積り内容が明確。
  • 資格保有者がいる。(遺品整理士など)
  • 追加料金の説明がる。
  • 細かい相談も聞いてくれる。
見積りや下見の際の接客マナーや電話応対でも判断できることがあります。 料金の安さだけで選ぶのは非常に危険です。ご自身だけでなく、ご家族の方と一緒に業者を選びましょう。 見積り時は、希望をはっきり伝えることが大切です。期間や作業内容によって料金は異なります。希望がきちんと反映された見積りになっているかチェックしましょう。

供養について

故人の遺品を整理していると、処分に困るものが出てきます。
  • 仏壇、位牌、神棚
  • 人形
  • 着物
  • 写真、手紙
これらが代表的なものです。 そのままゴミ袋に入れることは避けたくなるものばかりです。このようなものを遺族がそのまま処分することは、大きな精神的負担となってしまいます。 そういった精神的負担を軽くするためにも、できれば供養することが望ましいでしょう。

供養の方法

【お焚き上げ】 ・主に神社仏閣で行われる方法ですが、仏教特有の供養というわけではありません。感謝の気持ちを込めて、炎で浄化して天に返す儀式です。 なかでも「人形供養」が有名です。 【合同供養】 ・遺品整理業者に供養を依頼した場合、合同供養を提案されることがあります。 遺品整理業者が供養する遺品を保管し、提携している寺院に依頼して読経による供養をしてもらう方法です。 【訪問供養】 ・お部屋やお宅全体を供養する場合や、遺品が多い場合の供養方法は主に訪問供養になります。僧侶が訪問し、読経により供養が行われます。僧侶の手配は遺品整理業者が行います。

お焚き上げの注意点

【神社仏閣に依頼する場合】 ・まず遺品供養に対応してくれるかを確認する必要があります。確認しないままお持ち込まないでください。 氏子や檀家しか対応しない所もあります。ごく限られた時期のみ供養可能な所もあります。 利用料金は明確に決まっていないことが多く、日時等の制約が多い分、遺品整理業者に依頼するよりも費用を抑えることができます。 【遺品整理業者に依頼する場合】 ・神社仏閣で断られた遺品でも引き受けてくれることが多いのがメリットです。 利用料金は明確になっていることが多く、神社仏閣に依頼するよりも高くなるでしょう。 近年は環境問題に配慮して、お焚き上げを行う神社仏閣が減ってきています。 遺品整理業者は柔軟な対応力があるので、判断に迷ったらまずは遺品整理業者に依頼することが効率的といえるでしょう。 どちらに依頼する場合も共通して注意すべき点があります。 仏壇や位牌をお焚き上げで供養する前に「御霊抜き(魂抜きとも言います)」が必要になります。 仏壇は祭壇であって「物」ではありません。 仏壇や位牌は、最初に僧侶によって故人の「お魂入れ」が行われます。お焚き上げで供養する前に、この魂を抜いて「物」に戻す必要があるのです。「御霊抜き」を行わない状態は、仏壇や位牌に故人の魂が宿ったままになっているということなのです。 必ず「御霊抜き」を行ってからお焚き上げの依頼をするようにしてください。

遺品整理業者から見積りをもらう

遺品整理業者に供養を依頼するなら、見積りをもらいましょう。 業者によっては供養の費用が最初から含まれている場合があります。逆に、細かく料金を設定している業者もありますので、複数の業者から見積りをもらうことが大切です。 見積りをもらう時は、希望する供養の内容をハッキリと決めておくことが肝心です。 ・遺品整理と供養を依頼するのか ・供養だけを依頼するのか 供養だけならそれほど時間はかかりませんが、遺品整理も同時に依頼するなら時間も費用もかかります。 依頼内容をハッキリ決めておかないと、追加依頼や追加作業が発生する可能性が高くなります。追加作業は料金トラブルにも発展しやすいので注意が必要です。 遺品整理業者にとっては準備もしていないのに、当日になって見積りにない作業を追加されても対応できないことも多々あります。 見積り、下見の段階で希望を細かく伝えることがトラブル回避につながります。

まとめ

遺品を処分することは決して楽しいものではありません。 遺品のひとつひとつには故人の「想い」が詰まっています。 供養することで遺品整理の区切りがつき、ご遺族の気持ちも次第に整理されていくことでしょう。まずは供養の必要性について検討してみてはいかがでしょうか?

良い遺品整理業者になるために!

「遺品整理業者」と言っても実態はさまざまです。 ハウスクリーニング業者や引越し業者も参入しています。便利屋も対応していることが多く、依頼者側は何を基準に業者を選んで良いのかわかりにくいのが現状です。 今回は業者を選定する際のいくつかのチェックすべきポイントをお伝えします。キーワードは【思いやり】です。

①チラシやホームページはわかりやすいか

不透明な部分も多い遺品整理。 わかりやすく作業内容を紹介しているかがポイントです。不安だらけの依頼者を安心させる「思いやり」があれば、必然的に情報量が多く詳しい解説が掲載されているはずです。 料金体系も明確で、古物商許可の番号も掲載されているかも確認しましょう。

②マナーや思いやりがあるか

遺品整理業者としての品位や思いやりがあるかをチェックしましょう。 やたらとなれなれしかったり、ビジネスライクな印象を受ける業者は危険です。遺品を取り扱うことをきちんと考えているならば、お悔やみの言葉や謙虚で丁寧な接客マナーが身に付いているはずです。

③対応は迅速か

遺品整理を迅速に進めたいケースがあります。 特に賃貸物件で孤独死した場合です。早急に後処理を開始し、遺品整理を終わらせて大家さんや管理会社に明け渡す必要があるからです。 見積り請求はもちろん、問い合わせや打ち合わせの電話やメール対応が早いかどうかも重要になります。依頼者側の状況や事情を考えている業者ならば、迅速に対応するのが普通だからです。

④見積書はわかりやすいか

依頼者側の立場に立って、わかりやすい見積書になっているかがポイントです。 決して見積り金額だけで業者を決めることはやめてください。 安い業者=優良業者 ではありません。 作業内容に対する金額が細かく記載されていない、誠意を感じないような業者には関わらないのが賢明です。

⑤下見時に不安な点はなかったか

見積りのために多くの場合、業者に下見してもらうことになるでしょう。 下見では電話やメールと違い、実際に業者側と会うことで社風や担当者の人柄をチェックすることができます。 少しでも不安になったり、違和感を覚えた場合は要注意です。たとえ不安を感じても、誠意をもって対応する業者なら依頼者の不安を解消してくれるものです。 きちんとコミュニケーションを図ったうえで見積りや下見を依頼してください。コミュニケーションがまともに図れない業者は言語道断です。

⑥会社名義の銀行口座はあるか

見積書には入金先となる銀行口座が記載されているでしょうか? 記載されている口座は会社名義になっているでしょうか? チラシやホームページがしっかり作成されていても、口座が個人名義になっている場合は危険です。

まとめ

共通して言えることは「故人や遺族に対して思いやりがあるか」という点です。 大切な人を亡くしたという悲しみに寄り添った遺品整理ができる業者を見つけることが何より大切です。 遺品整理を単なる不用品回収と考えている業者が、大切な遺品を丁寧に取り扱うとは思えません。思いやりに溢れ心を込めて遺品を整理する優良業者もあれば、遺品を乱雑に取り扱ったり高額な請求金額でトラブルを起こす心無い業者も存在します。 判断に迷ったら一人で判断したり、契約しようとしないでください。 親せきや知人と一緒の業者を選定してください。できれば過去に遺品整理を行ったことがある人が良いでしょう。 遺品整理は思っているよりも時間と手間がかかるもの。それ故に、業者の選定に失敗してしまうと取り返しがつきません。後悔のない遺品整理は、その後の遺族の心の安定をもたらしてくれます。 思いやりを持たない業者に近づかないためにも、冷静な目で遺品整理業者を見るようにしましょう。