遺品整理という言葉を聞いてなんとなく大変そうだなと思う方も多 いと思いますが、具体的にどのようなことを行うのか、 また大変な理由について詳しくはわからない方という方もいらっし ゃると思います。
今回は遺品整理が大変な理由とその解決方法について、 いろいろとお話させて頂きます。
1.遺品整理とは?
まず遺品整理とは、一般的には亡くなられた方の残された物( 遺品)を形見分けを行ったりした上で整理し、 部屋を綺麗に清掃して現状復帰することを言います。
だいたいの人が、 ある程度まとまった量の身の回り品に囲まれながら生活をしていま すが、
もしそのたくさんの量の身の回り品を残したまま亡くなったらどう なるのでしょうか?
答えは、 残された遺族の方たちが故人とのたくさんの思い出を偲びながらも 、それらを遺品として残しておくのか処分するのか判断をして、 処分するものに関してはリサイクル業者や買い取り業者に依頼する か自分たちで廃棄するのか・・・等、 いろいろと悩みながら整理をしていかなければいけません。
また遺品整理は、 残された身の回り品をすべてただのゴミとして処分し綺麗に片付け 現状復帰をすることを言うわけではありません。
仏壇や写真、手紙、 日記など亡くなられた方が生前大切にしてこられた想い入れの強い 品などは、 ご供養して処分したり残された物一つ一つを丁寧に扱い、 故人を偲びながら適正に処理をしてこそ遺品整理と言えます。
故人のためにご遺族の方が行ってあげたいものですが、 そうすることにより故人との精神的なお別れをし、 故人と遺族の人生に区切りをつけることができる大切な作業と言え るでしょう。
2.遺品整理が大変な理由とは?
・多くの作業時間が必要となる
故人と別々に暮らしていた場合は、 まず故人の家に行き作業を行わなければなりません。
また故人が持ち家に住んでいた場合は、 家賃などが発生しないため時間を見つけて少しずつ作業を進めてい くことができますが、賃貸に住んでいた場合は、 家賃などが発生するため急いで作業を行わなければなりません。
また、故人の家が近くにあれば良いですが、 遠方の場合は移動する時間なども必要となります。
・精神的に負担がかかる
遺品整理を行うということは、 その人の死ときちんと向き合わなければいけないということです。
大切な家族が亡くなり深い悲しみの中で、 気持ちの整理ができていないままでの作業は、 精神的に大きく負担がかかります。
・金銭的に負担がかかる
一般的なゴミであれば自治体のゴミ回収で処分することが可能です が、家具や家電などの処分は同じようにはいきません。
自治体の粗大ゴミの回収を依頼するか、 家電などは販売店に回収してもらうか、 不用品回収業者に引き取りを依頼する必要があります。
処分方法はいろいろありますが、 どの方法も別途費用が必用となるので、 金銭的に負担がかかると言えるでしょう。
・親族間で相続のトラブルになることがある
遺品整理を行う前に親族間でしっかり話し合いができていれば、 トラブルを防ぐことも可能ですが、 なかなか日程が合わず話し合うことができないまま遺品整理を行い 、後々にトラブルに発展することも少なくありません。
遺品の中に金銭的に価値があるものがあった場合は、 その相続についてトラブルになったり、 家族が処分してほしくないものを勝手に処分してしまったことによ りトラブルになることがあるようです。
3.遺品整理をスムーズに行う方法
・家具や家電など大きなものから整理を行う
家具や家電など大きなものは多くの場所を必用としますし、 量産品のために市場価値が高くないものが多いようです。
思い入れがあるものや貴重なもの、 必要なものである場合は残しておけば良いですが、 そうでなければ処分してしまったほうが良いでしょう。
そうすることにより、 作業スペースが広がり整理をスムーズに行うことができます。
・できるだけ大人数で作業する
遺品整理は、 遺品の量の多さや莫大な時間や体力を必要とする点からできるだけ 大人数で作業を行ったほうが良いです。
人手が多ければ多いほど、作業にかかる日数も短くなりますし、 負担も減らせることができるでしょう。
また大人数で作業することにより、 話し合いをしながら整理することができるのできるので、 後々にトラブルになることも防ぐことができます。
・価値のありそうなものは専門家に査定してもらう
遺品整理を行っていると、貴金属や骨董品・ 希少価値のあるものなどがでてくることがありますが、 それらは買取りを専門としている業者に買取してもらうことにより 、高値の価値がつくことがあります。
もし自分で判断することが難しい場合は、 専門家に査定の依頼をしてみると良いでしょう。
・遺品を処分する際は、種類ごとに分類して処分する
せっかく遺品を整理しても、 そのまま無造作に置いたまま一つずつ処分をしていては、 なかなか作業は終わりません。
処分するのか残しておくのか分類する前に、衣類・書籍・食器・ 日用品雑貨など、それぞれ種類ごとにまとめておきましょう。
そこから種類ごとに分類をしていき、 処分するものはどんどん処分していくと作業がスムーズに進んでい くでしょう。
・難しい場合は、専門の業者に遺品整理を依頼する
遺品整理を始めてみたものの、 あまりにも遺品の量が多すぎてどこから手をつけたら良いのか、 どのように進めていけば良いのか行き詰まってしまう方もいらっし ゃると思います。
そんな時には、遺品整理業者に依頼をすると良いでしょう。
遺品整理業者は、 遺品を一つ一つ丁寧に扱いながら分類をしていき、 依頼者の気持ちに寄り添いながら希望にそった業務をしてくれます 。
不用品についても故人が生前大切にしてこられた物だからこそきち んと向き合い、 必要な場合には遺品を供養してくれる業者もいます。
遺品整理業者は、 対応可能な範囲が広く依頼者のあらゆる希望に柔軟に対応してくれ る点から費用が高くなることが多いですが、 特殊清掃を含めたいろいろな業務を依頼することができるので、 依頼者にとっては助かりますし頼りになる存在ではないでしょうか 。
まとめ
今回は遺品整理が大変な理由とその解決方法について、 いろいろとお話させて頂きましたがいかがでしたか?
遺品整理は、故人との精神的なお別れをし、 故人と遺族の人生に区切りをつけることができる大切な作業です。
しかし、大切な家族が亡くなり深い悲しみの中で、 気持ちの整理がつかないまま作業を行わなければならないのは精神 的にとても辛いことだと思います。
またその他にも時間や労力、金銭的にも負担がかかりますし、 場合によって親族間でトラブルになることもあります。
せっかくの大切な遺品整理作業が残念な結果にならないためにも、 今回お話した内容を参考に、 遺品整理を行う方がスムーズに作業して頂ければと思います。
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