遺品整理士について

みなさんは、遺品整理士とはどういった職業かご存知でしょうか?
遺品整理について調べたことがある方は、もしかしたらご存知かもしれませんし、あまり身近に感じる職種ではないので、全く知らないという方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、遺品整理にも大きく関わる遺品整理士についてお話させて頂きます

1.遺品整理士とは

一般社団法人遺品整理士認定協会が定める民間資格を取得した人のことです。
講座を受講し、遺品整理を事業として行う際の必要な取り扱いの方法や順序、関する法令の知識を得ます。
さらに規則を守るための方法、遺品整理サービスの内容、供養や廃棄物・リサイクル品などを取り扱う際の法規則、具体的な実務での心構えや注意するべきことついてなどを学びます

2.遺品整理士の仕事内容

遺品整理士の行う仕事は、残された遺品の必要なものと不要なものの仕分け、不用品の適切な回収・処理、買取り・リサイクルやご供養、家財道具の搬出、遺品整理後の清掃などです。
上記の業務以外にも、遺品整理後のリフォームやハウスクリーニング、不動産の仲介、家屋の解体などの業務を依頼することができる業者もいます。
遺品整理士の仕事は、不用品を回収し処分することだけが業務ではありません。遺品をただのゴミとして扱うのではなく、生前故人が大切にしてこられた品として故人を偲びながら一つ一つ丁寧に扱います。
遺品整理士は、遺品を取り扱う際の正しい知識や方法を取得していますし、遺品に対して供養の心をもって、向き合いながら整理をしていきます。

3.遺品整理士が求められている理由

少子高齢化により、遺族の数が少なく、また高齢の遺族が増えてきていたり、遺族が遠方に住んでいたり故人に遺族がいないケースも多いようです。
故人が賃貸物件にお住まいの場合は、どんどん家賃が発生するためなるべく早く部屋を明け渡す必要があります。
遺品整理に関しては法令が関係してくる場合も少なくないため、法令に基づいた対応が必要となってきます。何もわからない一般の人が限られた時間の中で、的確に遺品整理を行うことは難しいでしょう。そういった理由から、遺品整理をする際には遺品の正しい取り扱い方、廃棄物処理法、遺品整理に関する法令をきちんと理解した遺品整理士が必要とされます。

4.遺品整理士に依頼するメリット

遺品整理士は遺品の取り扱い方、廃棄物やリサイクル品の取り扱いに関する専門の知識を習得している遺品整理のプロフェッショナルなので、遺品を丁寧に扱い、法令に基づいた適切な処理を行うことが可能です。
たくさんの遺品整理現場を経験してきたからこそ、遺族だけで遺品整理をするよりも確実に正しく遺品整理することができますし、遺族の身体的、精神的な負担を少しでも減らしてくれます。

5.遺品整理士になるためには

遺品整理士資格を取得するために、遺品整理士認定協会のホームページへアクセスし受講の申し込みをします。
申し込みをすると、教科書やDVD、資料集が送られてきて約2ヵ月受講した後、試験を受けます。
試験は、レポート提出です。試験内容は下記の内容などです。
① 遺品整理とは何か?
② 今専門家が必要とされる理由
③ 取り巻くさまざまな社会問題
④ 実務を行う上で必要なこと
⑤ 実際に行われている業務について
⑥ 作業を行う際の注意点
しかし、きちんと受講を受けていなければ合格は厳しいです。中には、出題傾向を掴んだ問題集も販売されていますし、資格取得するための勉強ツールはさまざまあります。
レポートを提出して2ヵ月ぐらい過ぎた後に合否が届きます。
実務試験などはなく、レポートのみの判断となるので約2ヵ月ほどで合否がわかった後に遺品整理士の資格を取得することができます。
遺品整理士の試験合格率は約65%です。だいたい3人に1人が落ちてしまう計算です。
難易度としては低くはありませんが、一度で合格される方も多いので資格を取得したい方は、しっかり勉強してから試験に挑むと良いでしょう。
資格取得するための費用は、教材費の購入があるため約3万円ほどです。
実務試験がなくレポート提出のみで資格取得ができ、すぐに遺品整理士として働くことができるので、費用としてはそこまで高額ではないかもしれません。
今後、自分自身のためや家族のため、誰かの役にたつ仕事をしたいと思われる方には、遺品整理士の資格取得をおすすめします。
また遺品整理士とは違う資格になりますが、古物商の資格も一緒に取得しておくと良いでしょう。
なぜなら、遺品整理を行った際に骨董品や貴金属がでてきた場合、それらの買取りを行うことがあるからです。
壷や絵画などの骨董品、指輪やネックレスなどの貴金属の査定や買取りをするには、古物商許可の申請が必要です。
その際、古物商の資格がなければ依頼をされても買取りを行うことができません。
上記のようなことから、遺品整理士として働くために古物商の資格も一緒に取得しておくと良いです。

6.遺品整理士の資格で働ける場所

・不用品回収業者

最近では、遺品整理をする際に不用品回収業者に依頼する方も増えてきました
遺品整理士の資格を活かして不用品回収業者で働くことも可能です

・便利屋

便利屋とは、部屋の片付けや模様替え、引っ越し、不用品の処分など助けてほしいことや困ったことに手を差しのべてくれる業者です。
細かいところは業者により異なりますが、基本的には生活で困っていることをなんでも助けてくれます。
近年、便利屋でも遺品整理を行うところが増えてきているので、遺品整理士として働くという選択肢もあります。

・宅配業者

クロネコヤマトでも、遺品整理を始めたようです。
そのため、遺品整理士として働くことが可能となります。
まとめ
遺品整理士についていろいろとお話させて頂きましたが、いかがでしたか?
なかなか身近に感じる職種ではないので、知らなかったこともあったのではないでしょうか。
高齢化社会の日本において遺品整理士は、これからどんどん資格の認知度が上がっていくでしょう。
遺品整理は、遺品の分別から不用品の処分、後片付けなどやらなければならないことがたくさんあり、大変な労力と時間が必要とされる作業で、遺族の方だけで行うには困難なこともあるかと思います。そのような時にこそ、遺品整理を業者に依頼してみるのは一つの手段といえるでしょう。
遺品整理を依頼する際には、故人が生前大切にしてきた遺品だからこそ、きちんと取り扱い、遺族に対しても親切で丁寧に気持ちに寄り添ってくれるような対応をしてくれる遺品整理業者に依頼をしたいですね。
そのためには、遺品のことについてさまざまな知識を学んできた遺品整理士の資格を取得している人がいる遺品整理業者に依頼して、故人のことを偲びながら遺品整理を行いたいものです。
今回は遺品整理にも関係する遺品整理士についてお話させて頂きましたが、もし広島にお住まいの方で生前整理についてお困りの方がいらっしゃいましたら、あぐりにご相談ください。
あぐりは、お客様のニーズを第一に考え日々業務を行っております。
納得される料金・費用で受注させて頂くのはもちろん、作業も誠心誠意行うのでお客様からとても定評を頂いております。
その他にも、遺品整理、不要品の回収や買い取り、特殊清掃、お引っ越しまで幅広い分野で活動させて頂いておりますので、ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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