エンディングノートについて

こんにちは。みなさんは、エンディングノートについてどのくらいご存知ですか?
名前は聞いたことはあるけど、実際どんなものなのか、また具体的に何を書けば良いのかわからない方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、前回お話した終活の中でも少しご紹介したエンディングノートについて、記載内容、書き記した後の注意点など、詳しくご紹介したいと思います。

1.エンディングノートとは

エンディングノートとは、もし万が一自分に何か起きた時に備えて、事前に自分の希望や、家族や周囲の人に伝えておきたいことを書き記しておくノートのことです。
その内容は後から詳しくご紹介しますが、自分自身のことや資産・貴重品の相続、医療や介護、葬儀、お墓、大切な人へのメッセージなどさまざまあり、どんなことを記入するかは人それぞれ異なります。
遺言書とエンディングノートの違いは、簡単に説明すると法的効力の有無です。
遺言書は、自分の死後の財産分与や事業や不動産などの管理等を詳しく生前に取り決めた法的な書類のことです。民法上、効力を持たせるために規定通りに文章を作成しなければいけませんが、相続等をスムーズにまたトラブルなく進めることができます。
エンディングノートには、法的効力はない代わりに自分の希望や思いを気兼ねなく綴ることができるので、家族への思いや感謝の気持ちだけではなく、葬儀の方法や誰を呼んでもらいたいか等も書き記すことができます

2.エンディングノートの記載内容

それでは、エンディングノートに書かれる内容として多いものを詳しくご紹介します。

①自分自身のこと

プロフィール、また生まれてから今日に至るまであった人生のさまざまな大きな出来事(卒業、就職、結婚、出産など)を書き記します。
これまで起こったさまざまな出来事を振り返ることで、今まではできなかったけど新たにこれからやってみたいことなどが見えてくるかもしれません。
個人情報などもここに記入しておきます。本籍地や家系図、マイナンバーなど、家族でも知らない情報を書いておくと、後々行わなければならない手続きをスムーズに行うことができます
(例)
・氏名
・生年月日
・住所
・本籍地
・家族構成
・家系図
・血液型
・性格、信念
・趣味、特技
・学歴、職歴、資格
・運転免許証、健康保険証の保管場所
・パスポートがある場合はその保管場所
・住民票コード
・マイナンバー
・交遊関係
・持病、かかりつけの病院、常備薬
・今まで起きた大きな出来事

②資産や貴重品、その他大切な情報などのこと

資産や貴重品、大切な書類や証書類の保管場所は、所有する本人しか知らない場合が多いと思います。
万が一のことが起きた場合に、家族があわてて家中探しまわらなくてもすむように事前に保管場所を記しておきましょう。
また、最近は日々の出来事などをSNSにアップするなど、SNSを楽しむ方も多いと思います。
しかし、これらは退会手続きを行わないとずっとアップされたままの状態で中には、乗っ取られて自分が知らないうちに犯罪に巻き込まれてしまうといったケースもあります。
犯罪に巻き込まれるのを防ぐためにも、事前にアドレスやID、パスワードなどを記載しておきましょう。また退会手続きの操作方法の記載も忘れずに行い、あらかじめ公開する日なども設定しておいた方が良いかもしれません。
その際は、後から手続きをする人が困らないためにパソコンや携帯、タブレットなど操作する機器のパスワード等も一緒に記載をすることをおすすめします。
(例)
・預貯金
・印鑑
・年金証書、保険の証書
・介護保険証、健康保険証
・クレジットカード
・金庫などに保管している現金や貴重品
・不動産
・有価証券
・価値のある骨董品
・借入金やローン
・お金を貸している場合はその相手の氏名、連絡先、金額など
・SNSを使用する際のアドレス、ID、パスワードなど
・パソコン、携帯、タブレットを使用する際のパスワード

③医療や介護のこと

最近では、延命措置を行わずに慣れ親しんだ自宅や介護施設などで、最期を迎える方が増えてきているそうです。
もし、家族が末期の状態になった時にどれくらいの医療行為を希望するのか判断するのはとても難しいことだと思います。
万が一、末期の状態や認知症などで自己判断や意志疎通が難しくなった場合に家族の方が判断に困らないためにも事前に自分が希望する形を決めておきましょう。
(例)
・希望する医療機関や介護施設
・病名や余命の告知の有無
・治療方法
・認知症になった場合の介護方法
・延命措置の有無
・臓器提供

④葬儀やお墓のこと

近年では、葬儀にも密葬や家族葬などいろいろな形があり、お墓も家族墓ではなく、自然葬や合同墓、納骨堂などを希望されるケースも増えてきました。
ご自身が希望される形を明確にしておくと良いでしょう。
(例)
・宗派
・葬儀の方法(密葬、家族葬、直葬など)
・喪主になってほしい人
・葬儀の参列者
・遺影
・納骨の方法(納骨、散骨など)
・費用

⑤遺言、遺品整理について

自分の死後、残された家族同士で揉めないようにあらかじめ遺言を残している場合は、
その保管場所を示しておきましょう。
また遺品整理についても、形見分けをするのか、もし残しておいても家族が貰って困るようなコレクション品などについては処分方法などを記載しておきましょう。
(例)
・コレクション品の形見分けや処分方法
・家財道具、日用雑貨などの処分方法

⑥大切な人の連絡先

もし、自分に何かあった時に連絡してほしい相手を記入しておきます。
(例)
・病院や施設
・同窓会
・趣味の集まり
・友人、知人
・お世話になった人

⑦伝えておきたいメッセージ

家族や友人、その他自分がお世話になった人への感謝の気持ちや思い、最後に伝えておきたいことなどを記します。
伝えたい相手との思い出も綴ることで、共に過ごした幸せや苦しみ、悲しみ、感動などさまざまな時間を一緒に振り返ることができるでしょう。
上記にあげた内容は、一例であり必ずしも全て記入しなければいけないものではありません。
自分自身が書きたいこと、伝えておきたいことを気楽に思いのまま記入することが大切です。

3.エンディングノートを記載した後の注意点

エンディングノートを書き終えたの後の注意点としては、そのまま放置しないことです。
生きていくうえで、日々いろいろなことや変化があると思います。
健康状態や、家族構成、資産や自分の所有物(コレクションなど)も場合によっては変化していくものです。
エンディングノートの内容も、記入したその日のままにしておくのではなく、もし何かしらの変化がある時にはその都度見直す、もしくは書き直す必要があります。
毎回見直しや書き直すのが大変な方は、1年に1回など定期的に見直しや書き直すのも良いでしょう。
そして記入した後には、紛失や家族以外の人に見られることがないようしっかり保管をし、その保管場所は必ず家族に伝えておきましょう。

まとめ

今回は、エンディングノートについてお話をさせて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
エンディングノートを作成することにより、今までの人生を振り返り、今後どのように過ごしていきたいか、また希望や伝えておきたいことなどを改めて実感することができると思います。
自分の死後、残された家族がエンディングノートを見て参考にしたり、思い出などを共有してもらえると嬉しいですね。
少しでも、終活がスムーズに進むようにぜひ、エンディングノートの作成を検討してみてはいかがでしょうか。
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