部屋の片付けの効率的な片づけ方!

片付けを始める前に準備をしよう

実際に部屋を片付ける前に、事前準備をしておくと作業がスムーズに進みます。あらかじめ掃除用具を用意しておいたり、計画を立てたりすれば、片付け中に戸惑うことがありません。

まず、どこから掃除を始めるのか、具体的な手順を決めておきましょう。

掃除用具を準備

掃除機だけではなく、いくつかの掃除道具を手の届くところに用意しておけば、掃除が簡単に進みます。ぞうきんやスポンジ、ブラシなどがあると拭き掃除や細かいエリアの汚れもしっかり落とすことが可能です。

また、汚れ落としに使う洗剤やスプレーなども、忘れずに掃除の前に購入しておきましょう。しゃがんで拭き掃除が大変だと思う場合は、使い捨てのペーパーで床を掃除するモップがあれば役立ちます。

洗剤をあまり使いたくないときは、アロマオイルを使ってみましょう。除菌・消臭効果が得られるハーブを使ったものなど、便利なアイテムが豊富です。

たとえばキッチンの油汚れには、油を分解する作用を持つレモンやグレープフルーツなどの柑橘系オイルが適しています。また、お風呂などカビが気になる場所には、殺菌作用を持つティーツリーやユーカリを利用しましょう。

アロマオイルを拭き掃除に使うときは、バケツの水にアロマオイルを数滴たらすだけでハーブの効果が得られます。無水エタノール(5~10ml)にアロマオイルを10~15滴混ぜて、水50mlを加えればアロマスプレーも自分で手作りできます。

また、ゴミ袋なども多めに用意しておくと買い足しの必要がありません。

どこから始めるか、掃除の計画を立てる

掃除を始める前に、どこから手を付けるか決めておくようにしましょう。必ずその日中に終わらせてしまいたい場所を決めて、範囲を設定しておきます。

また、計画を立てておくことで、スケジュール通りに掃除を進めることができます。散らかったものを仕分けするのに30分、掃除機20分、拭き掃除と細かい部分の掃除に30分など順序や時間を決めておくと、遅れも出にくくなるでしょう。

必要な物と不要な物を分ける

部屋の中が散らかっている場合、すべてが必要なものではなく、ゴミや不要物も混ざっていることが大半です。手早く片付けるためには、散らかっているものを先に仕分けしましょう。

短時間で処理をするには、とにかく必要なものと、いらないものを2択で仕分けていくことがおすすめです。

大きなゴミから片付ける

まず、部屋のスペースを取っている大きなゴミから片付けていきましょう。もし、時間がなく途中で終わってしまったとしても、大きなゴミから片付けていけば、部屋は一気に片付いたように感じられます。

細かいものを見ていくと時間がかかるため、使わないボックスや壊れた家具、家電など大きなものを捨てていきましょう。それだけでも、部屋の中がすっきりします。

迷ったら捨てる

とりあえず置いておこうと考えてしまうと、いつまで経っても部屋が片付きません。いつか必要かもしれないけれど、特に使う予定はないものなど、迷ったら捨ててしまいましょう。

使うかもしれない空き瓶、箱、1年以上着ていない服など、次に使う機会があるのかわからないものを置いておくことは、物が溢れる原因です。

必ず使う重要書類や印鑑、通帳などは現時点で使わなくても保管する必要がありますが、それ以外のDMや明細書などの紙類は、捨てると決めた方が掃除が進みます。

整理整頓と清掃

必要なものが仕分けできたら、今度は収納していきます。今後も同じ場所に片付けるようにすれば、散らかっていくことも防止できます。すべて収納が終われば、床の掃除をしましょう。

残すものを収納する

仕分けの次は、必要なものを収納していきましょう。もし物が多すぎるようなら、収納スペースに入り切るくらいに減らす必要があります。

もちろん、適当に片付ければいいわけではありません。ある程度ジャンルを分けて、今後使いやすい収納を目指しましょう。よく利用するものは、取り出しやすい場所に片付けることが大切です。

自分が何をよく使うのか、優先順位を決めた上で片付ける場所を決めましょう。たとえば毎日ペンやノートをリビングで使うなら、テーブル近くの収納棚にペンとノートを入れておけば、片付けるときも簡単です。

料理をする人なら、使用頻度が高い調味料はガスコンロから手が届く場所に置くなど、工夫しましょう。使った後すぐに片付けられる場所によく使うものを置くようにすれば、散らかりにくい部屋が作れます。

床などを掃除する

床の掃除は、散らかったものがすべて片付いてからすることがポイントです。その辺にものが散らばったままだと、掃除機をかけるとき邪魔になり、余計な時間がかかります。

片付ける前に床を掃除しても、やり直しになる可能性があるため注意しましょう。ものが置いてある場所はきれいに掃除ができず、移動させるとホコリやゴミが出てくることもあるためです。

片付けのやる気を維持するコツ

片付けをしているうちに飽きてしまうことや、嫌になってしまうこともあるでしょう。掃除がきちんと終わるまで、やる気を維持することが大切です。

最初から頑張り過ぎない

掃除を始めたばかりのときは気合も入っていますが、片付けの終わりが見えないと途中で力尽きてしまいます。短時間で終わる簡単な清掃なら別ですが、散らかった部屋を片付ける場合は無理しすぎないようにしましょう。

もし、その日は途中で終わってしまったとしても、次の休日に続きをすれば良いのです。テキパキ作業をすることは大事ですが、疲れて掃除自体が嫌になるよりも、最後まで集中力が続くように工夫しましょう。

音楽をかけるなど気分転換する

好きなアーティストの曲や、リズムに合わせて掃除ができる音楽を聴くのもおすすめです。ラジカセなどでもいいですが、周囲へ音が聞こえる点が気になるようならイヤホンを使いましょう。

好きな曲を聴けば掃除がはかどり、テンポよく作業が進められます。なかなか集中力が続かないときは、音楽を利用してみましょう。

二度と散らかさないために気をつけること

掃除が終わった後は、散らかさないように気をつけましょう。今までと収納場所を変えることや、定期的に掃除をすることも効果的です。

利用頻度で収納場所を変える

きれいに部屋を片付けても、収納場所を間違えるとすぐに散らかってしまいます。毎日使うものは見える場所に置くなど、工夫しましょう。

ほとんど使わないものはタンスの引き出しにしまっておいても不都合はありませんが、毎日使うものは取り出す手間がかかり、つい出したままにしてしまうことがあります。

片付けることが面倒になるなど、散らかる原因を作らないためにも、利用頻度の高いものは使ってすぐ戻せる場所に収納します。

また、どうしても使った後に片付けができない場合は、仮置き用スペースを設けるのもおすすめです。仮置き用のスペースはたくさん作らず、1つの場所だけにしておくと散らかりにくくなります。

掃除予定を決めて習慣化する

毎日5~10分間掃除の時間を設けるなど、定期的に掃除の習慣を作ることも効果的です。毎日仕事が忙しい人なら、1週間に1回掃除の習慣を作りましょう。

時間をかけて片付けをする必要はなく、短時間の掃除で問題ありません。手早く掃除をして、散らからない習慣を作れば、大掛かりな掃除をせずにすみます。

普段からちょっとした心がけをしておくだけで、急な訪問に慌てることもなく、きれいな部屋が長続きします。

まとめ

掃除をする前には、すぐ取り出せるように掃除用具などをそろえておきましょう。具体的に計画を立てることも大切です。

必要なものと不要なものを分けてしまえば、後は収納と床掃除だけでほとんどの作業は終わります。音楽を聴くことや、序盤から頑張り過ぎないなど、最後まで片付けをやり切れるように工夫しましょう。

きれいな部屋になったら、取り出しやすい収納に変えたり、少しの掃除時間を作ったりすることをおすすめします。

特殊清掃が必要なケースとは

特殊清掃が必要になるケース

まずは、特殊清掃が必要となるケースについて、具体的に説明していきます。

特殊清掃とは

『特殊清掃』とは、孤独死や孤立死または事件や事故、自殺などが発生した現場において、居室に残る遺体の痕跡を取り除き、原状回復を図る清掃サービスです。

孤独死や事故が発生した現場では遺体の発見が遅れることが多く、腐敗または外傷などによって漏出した体液や血液が、居室に染み込み異臭が充満した状態になりがちです。そのような状態から居室の原状回復を図る清掃サービスが、特殊清掃です。

孤独死で遺体発見まで時間が経過している

具体的に特殊清掃が必要なケースを見ていきましょう。まず、孤独死で遺体発見まで時間が経過している場合には特殊清掃が必要になります。夏では約3日間、冬では約1週間経過すると遺体の腐敗が進み悪臭が発生します。

費用などの面から、遺族が独力で清掃を行おうとする場面が見受けられますが、遺体から漏出した体液や悪臭の処理には特殊な技術と大変な労力が必要になるので、無理をせずなるべく特殊清掃業者に依頼するようにしましょう。

自殺や事故、火災で亡くなった場合

また、自殺や事故の際にも特殊清掃を依頼しましょう。この場合、腐敗が始まる前に遺体を発見できたとしても、遺族が清掃を行うにはとても大きな精神的負担がかかることになります。心労から精神疾患などを患わないためにも、特殊清掃を依頼して精神的負担を軽減することが懸命だと考えられます。

加えて、死亡者が出た火災現場にも特殊清掃を依頼するべきでしょう。火災のあった場所は、独特の『火災臭』がなかなか消えません。近隣への悪臭被害が広まってしまう可能性も考えられるので、火災現場に対応した特殊清掃業者に依頼して徹底的に煤の除去や脱臭を行ってもらいましょう。

特殊清掃の作業内容

次に、特殊清掃の具体的な作業内容について見ていきましょう。

汚物の除去と汚れた家具などの処分

遺体が腐敗した現場では、居室に汚物や体液が広がり、いたるところに汚物が染み付いています。このような汚物を特殊な洗浄液や工具などを駆使して除去するのが特殊清掃です。

また、汚れが付着し悪臭が漂うようになってしまった家具などの処分も、特殊清掃で引き受けてもらえます。このような家具は一般の廃棄物とは異なり、体液や悪臭が広がるのを防ぎながら搬出する必要があります。

加えて、汚れや臭いの付着がなかった家具を買い取り、リサイクルを行う業者もあります。

消臭と消毒、害虫の駆除

汚れの除去にとどまらず、消臭や消毒を行うのも特殊清掃の業務の一つです。遺体から発生する悪臭は、亡くなった人の体型や体質によって大きく異なります。

たとえば、肥満体型の方が亡くなった際には漏出した脂肪の油から強烈な悪臭が発生したり、病気を患った方が亡くなった際には病原菌などが原因で異様な臭いを発生させたりします。さまざまな臭いを対処してきた経験のある特殊清掃業者だからこそ、これらの悪臭を除去することが可能になるのです。

加えて、害虫の駆除も行ってくれます。遺体発見が早くとも、蛆虫やハエなどが大量発生し室内が黒一色になることも稀ではありません。感染症の伝染や近隣への影響を抑えるためにも、徹底的に害虫の駆除を行う必要があります。

特殊清掃の料金の目安

ここからは実際に特殊清掃を依頼するとなった場合、どの程度の料金がかかるのかを見ていきましょう。

特殊清掃の相場と料金表

作業内容 料金
床上の特殊清掃 3万円~
浴室清掃 3万円~
消臭剤・除菌剤の散布 1万円~
汚れた畳の撤去 1枚:3000円~
オゾン脱臭 1日:3万円~
作業員の人件費 2万円~

特殊清掃は、部屋の広さや間取り、荷物の量や遺体発見までの日数など料金の変動要因が多く、一概に料金相場を出すのが難しいサービスです。

中でも、最も料金が変動する要因の一つが、体液がフローリングやコンクリートまで染み込んでいるか否かです。染み込んでしまっている場合には、基礎部分やフローリングの張り替えなどの作業が必要になってくる場合があり、料金が跳ね上がってしまいます。

遺体発見までの日数や体型の違いで差がある

遺体発見までの日数や亡くなった方の体型の違いでも料金が変動します。早期に発見することができれば、体液の漏出や悪臭の発生も小規模になり費用を抑えることが可能でしょう。また、上記のように体型によって体液や悪臭の度合いも変わってくるため処理の内容もそれぞれ異なり、その分料金も変動します。

遺品整理をする場合の料金

また、遺品整理を依頼するか否かでも料金が変動します。特殊清掃のみでは悪臭を完全に除去することができません。臭いの染み込んだ家具を処理してやっとほぼ完全に除去することができます。遺品整理まで業者に依頼する場合大きく料金は変動しますが、下記を参考に検討してみてください。

項目 料金
死臭消臭(特殊清掃+遺品整理) 8万5000円~130万円(消費税別)

特殊清掃業者選びのポイント

実際に特殊清掃業者を依頼する際に、どのような業者を選べば良いでしょうか?以下ではそのポイントを説明します。

経験と実績がある業者を選ぶ

これまで述べてきたように、遺体が発見されるまでの時間や季節、亡くなった方の体型や体質などによって現場の状況は大きく異なるため、業者がどれだけ多くの現場を経験してきたのかが仕事の質に直結します。経験の浅い業者では対応できない現場でも、多くの現場をこなしてきた業者だからこそ処理できる場合が確実に存在します。

実績のある業者は、ホームページなどで過去の事例を紹介し、具体的な料金の金額を記載している場合もあります。そういった情報を確認して、確かな実績と経験を持つ業者を選ぶようにしましょう。

消臭に注力している業者

また、業者が消臭に注力しているかどうかも確認しましょう。遺族が最後まで最も悩まされる問題の1つが、臭いです。遺体から発生した強烈な臭いは1度染み付いてしまうとなかなか除去することができないのです。上記のようにホームページなどで業者が大切にしている考えや具体的な処理過程の情報を見ることができることもありますので、確認してみましょう。

自治体で必要な許可を取得している業者

家具など一般廃棄物(※)にあたる家庭ゴミを回収するには、『一般廃棄物収集運搬業許可』が必要となります。しかし、この許可を得ている業者は限られています。もし、許可を得ていない業者に廃棄物処理を依頼してしまうと不法投棄になるケースも考えられますので、業者が許可を取得しているかどうかをあらかじめ確認しましょう。

また、遺品の買取・リサイクルを行うには『古物商許可』を取得する必要があります。遺品の買取までお願いする場合には、ホームページであらかじめ古物商許可番号が記載されているかどうかを確認するようにしましょう。

(※一般廃棄物とは、慈善事業に伴って生じた廃棄物(=産業廃棄物)以外の廃棄物のことを指す法律で定められた言葉です)

まとめ

万が一の時に備えてあらかじめ準備しておくことは、いざという時に慌てないためにも大切なことです。確かな実績と経験を持ち、資格を保有している特殊清掃業者を探し、あらかじめ万全な体制を整えておきましょう。

ご遺族様の負担を減らすには!

終活に取り組む方の中には、遺品整理費用について悩んでいる方もいるでしょう。残された遺族のためを思うなら、遺品整理費用を節約することは立派な【思いやり】です。 少しでも遺族の金銭的な負担を減らすための方法をご紹介します。

相場はない

遺品整理を専門業者に依頼する場合、「相場は存在しない」と考えておいた方が賢明です。 物の量や部屋の広さ、時間的な制約によって料金は大きく異なるため、明確な相場は存在しないからです。

相見積りで比較する

相場が存在しないとはいえ、やはり見積りは必要です。 ただし終活の一部として、事前に予算をイメージするための見積りとなります。見積りを取ったからといって依頼しなければならないことはありません。複数の遺品整理業者から同じ条件で見積もりを請求しましょう。多くの見積りを比較検討することで、遺品整理の【相場観】がわかるようになってきます。

「見積り無料」としている業者が多いですので、遠慮せずに請求してみましょう。 できれば近郊の業者が良いでしょう。遠方の業者でも構いませんが、交通費等が高額になりますので比較検討はできません。

見積りが揃ったら

ある程度見積りが集まったら、金額を抑えることができそうな項目を探してみましょう。 親せきや知人の手を借りることができれば、大幅に人件費をカットできます。大きな家具や粗大ゴミの搬出・処分も可能になるでしょう。 ただし、その親せきや知人が高齢者や女性ばかりの場合は話が別です。できれば生前整理の段階で、誰に遺品整理を頼むのか候補者を決めておくことは重要です。

不用品の価値を調べる

不用品は遺品整理業者がその場で買取りをしてくれます。 下取り代金は遺品整理費用と相殺されるので、下取りを依頼することは節約につながります。 定価がはっきりわかる物や、高価な貴金属は事前に価値を調べることをおすすめします。調べた価値はリスト化しておくと便利です。

不用品の査定は面倒でも専門店で行ってもらうのがベスト。 例えば昔収集していた切手や古銭。これらを何でも取り扱っているリサイクルショップに持ち込んでも査定額は期待できるものではないでしょう。

換金

高価な貴金属は相続時にもめることがよくあります。 遺族間の相続トラブルを回避・軽減するためにも、高価な貴金属は事前に売却して換金するのも一つの方法です。その現金を公平に分けるのが一番後腐れのない相続です。 売却し換金した物はリスト化し、現金と一緒に保管しておきましょう。遺品整理がスムーズに進み、トラブルにも発展することは少なくなるでしょう。

遺族の負担

生前整理は、遺品整理時の遺族の負担を減らすことが目的の一つです。 誰かが亡くなった時、葬儀やお墓などの費用が必要になるのは簡単に想像できます。 しかし、その後の遺品整理に関わる費用について意識できる遺族は皆無です。もちろん【相場観】もありません。 遺族を混乱させないためにも、取り寄せた見積りは廃棄してしまうのではなく、エンディングノートや貴重品と一緒に保管しておくと良いでしょう。遺品整理を依頼したい業者が見つかったら「ここに依頼してください」と一言、見積書に書いておけば遺族の負担は少なくなるでしょう。

そうでなくても遺品整理に臨む遺族のプレッシャーは相当なものです。精神的な負担を軽くするためにも、遺品整理を意識した生前整理は重要と言えるでしょう。

まとめ

【相場観】が不透明で全体像がつかみにくいのが遺品整理です。 単に形見分けをするだけなら良いですが、多くの場合あらゆる遺品を処分しなくてはなりません。 遺品整理におけるお金の負担を少しでも減らすには、まず見積りを見比べて遺品整理の【相場観】を知ることが先決です。