終活について

ここ数年で、すっかり定着した「終活」という言葉。
まだ自分には関係ないと思っている人も、なんとなく耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「終活」は2012年の流行語大賞にもノミネートされ、広く知られるようになりました。

「終」という文字を見ると、寂しくなったり、死に対して恐ろしいという気持ちが湧いたり、複雑な気持ちになる人もいるかもしれません。
死を怖がらないのは難しいことですが、少しだけ勇気を出して、自分の死について考えてみませんか?

死と向き合い、より良い人生を過ごすための活動が「終活」です。どんなことを行うのか、まとめました。

エンディングノートという言葉をご存知でしょうか?
「エンディングノート」という映画が2011年に公開されたので、名前を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

エンディングノートとは、自分に万が一のことが起きた時に家族や友人など身近な人に自分の意志をあらかじめ残しておいたり、自分の生と終焉を書き綴るノートです。
自分の今までのことを振り返り思い出を記す方や、終焉に向けた日々の生活を記す方もいらっしゃいます。

エンディングノートは一言で言うと、自分の今までと終わりについて記していく「人生の記録」と言えます。

自分の終わりについて記すことで、万が一のときに家族の負担が減ったり、人生の終わりに目を向けることで、これからやりたい事や目標が見つかることもあります。
また、自分の今までの人生を振り返ることで、自身の人生でやり残したことがないか?夢やあきらめたことがないか?と自分に問いかけるきっかけにもなります。
すっかり忘れてしまっていたことを、人生の振り返りによって思い出すことができるのです。

終活ブログを書いている人は、このエンディングノートの代わりに書いている方が多いです。
手書きでノートを書くのが大変なので、気軽に書いて残すことができるブログを利用しています。
また、自分の人生を一人でも多くの人に知ってもらいたい場合にもブログは適しています。

ブログを書くメリットは以下のようなことがあります。

  • 世界中の人に見てもらえます(特定の人だけに見せられるブログもあります)
  • 手軽に始められます
  • ノートは紛失する可能性がありますが、ブログはなくなることがありません
  • ブログを通して他人と新たな繋がりができます
  • 手書きではないので、字の綺麗汚いを気にしないですみます

頭の中で考えていることを文字に起こすことで、自分の考えをすっきりとまとめることができた経験がある方は多いと思います。
終活もこれと同じで、ブログに書くことで考えをまとめる効果があります。

また、ブログで公開することでたくさんの人に自分の考えを知ってもらうことができ、自分が書いたブログに応援や意見をしてもらうことで、新たな発見や新しい考えが起こることもあります。

このように、ブログで終活を行うのには様々なメリットがあり、終活でブログを書く人が増えています

エンディングノートと言うくらいですから、ノートに手書きで書かれている方もいらっしゃると思います。
しかし、ノートですと紛失したり、いざという時に家族が見つけられなかったりする場合もあります。
その点ブログですと、パソコンや携帯があれば誰でもいつでも見ることができます
これはブログの大きなメリットです。

ただし、家族には終活ブログを書いていることをしっかり伝えておきましょう。
いざという時に家族が終活ブログを書いていたことを知らないと意味がないですからね。

人が亡くなったあと、一番多いのが遺産相続をめぐる争いです。
これを防ぐには、財産目録を作って遺産がどのくらいあるのかを明確にしておく必要があります。

財産の内容ははっきりしないと、隠し財産があるのではないか、誰か1人だけが生前贈与を受けているのではないかなど、相続人同士の間で疑いの心が生まれる可能性があります。
昨日まで仲の良かった兄弟が今日は口も利かない、などということが現実に起こっているのです。

このほか、相続が完了したあとに借金が見つかったり、家族にわかりにくいインターネット株取引での負債がわかったりした場合、遺族が大打撃を被ることになってしまいます。

そういったトラブルを未然に防ぐため、財産の目録を必ず作っておきましょう。
現金や預貯金、不動産、貴金属、骨董品など価値のある財産(プラスの財産)だけでなく、借金やローン、連帯保証人になっていないかどうか(マイナスの財産)など、お金に関する全ての情報を正確に記載します。

財産目録があれば、その内容によって、相続人は遺産を相続するのか、相続を放棄するのか、または一部のみ相続する(限定承認)のかなど、相続の方針を決めることができます。

財産はいったん相続してしまったら、後から借金が発覚しても、基本的にそのマイナス分も相続しなくてはなりません。
こういった場合、かなり面倒な問題に発展します。大切な家族を苦しめないために、財産目録は必ず作りましょう。

 

 

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