遺品整理と不用品回収の違い

遺品整理と不用品回収

遺品整理と不用品回収の違いとはどんなものでしょう?
その違いを簡単にいえば、相続や形見分けなど遺品に
特有の問題に対応できるかどうかだという事ができます。
つまり、遺品整理は遺品に特化した不用品回収だと言えるでしょう。
ここでは、この二つのサービスの業務上の違いについて詳しく見て行きます。

荷物の分類の仕方の違い

分かりやすい例でいうと遺品整理の場合、
故人の残した遺品を「故人が大切にしていたものや捨てられないもの」
「不用品」「買取り可能な物」の3つに分類していきます。
しかし、このとき不用品回収業者であれば
「故人が大切にしていたものや捨てられないもの」という
分け方はしません。そのため、仏具やアルバムなど
大切な品物でも粗末に扱われてしまう事になるでしょう。
不用品回収という業務において、それは通常の手続きといえます。
遺品整理の場合これらの品物に対し特別に配慮し整理していきます。

荷物の取り扱いの違い

また遺品整理に特有の事柄として、荷物の中から遺族も
把握していない通帳や貴重品などが見つかるケースも存在します。
不用品回収であれば気付かずに捨ててしまいかねない
このようなケースも、遺品整理では常に想定して作業が行われるため、
まちがって捨ててしまったり、見つけられず
処分してしまうということはありません。

このように、遺品の整理においては特有の問題が多いため
遺品整理を専門に行っている業者に依頼する事をお勧めします。

 

遺品整理の注意点

大切な人を亡くし悲しみにくれながら葬儀を終えた遺族に
次に待ち受けているのが、故人の持ち物を整理・処分するために
行う遺品整理です。この作業は荷物を片付けるためだけでなく
残された遺族の気持ちを整理する上でもとても大切な作業です。
そんな遺品整理を行う際、注意すべき事とはどんな事でしょう?

遺言書の有無の確認

遺品整理を実施する前に、必ず行わなければ
ならないのが、この「遺言書の有無の確認」です。
正式な書式や手続きで書かれたものであれば法的な効力を持ち
遺品整理するにあたり、最も重要視されるものです。
そのため、もし遺言書があれば、遺品整理に関する記述の確認は
必ず行う必要があります。また法的効力のない書式で書かれたものであっても、
個人の意思を尊重するため内容を確認しましょう。

処分するか迷うモノは残す

残された物の何を残し何を処分するかを決めるのは
なかなか難しいものです。どうすべきか迷ったときは、
故人との思い出があるような品物は残すようにしましょう。
亡くなった悲しみで、正しい判断を下せない状態にある場合も
多いため、保管する際のスペースの問題もあるものの
ハッキリと判断が出来るようになるまで
残しておくことをおすすめします。

手紙や手帳などは残す

手紙や手帳は遺族が知らない故人の交友関係を知る手掛かりとなります。
今後、連絡を取る必要が出てくる場合もあるので
できる限り残しておきましょう。携帯電話やパソコン内のデータも
読み取れる間にコピーしたり印刷しておく必要があります。

 

問題になりやすい仏壇の処分

遺品整理の際、問題になりやすいのが仏壇や神棚の処分についてです。
ご先祖様や仏様や神様を祀っているものであるだけに、
洗濯機や冷蔵庫と同じように処分すべきでない事は分かっても、
具体的にどうすればいいのか知っている人は多くはありません。
ここでは、そんな仏壇の処分についてご紹介します。

民間業者に依頼する場合

遺品整理を行っている業者の多くは、
仏壇の処分を受け付けています。
こうした業者には、仏壇を供養するサービスがあり、
業者によって価格は異なりますが
供養を含む処分の場合、小さい物で20,000円、
大きい物だと50,000円ほどで処分を行ってくれます。
また遺品整理業者は寺院とのつながりを持っている場合が多く
寺院を紹介してもらえるというケースもあるようです。
供養の有無や、費用またサービス内容などは業者によって
様々ですので、事前に詳細な内容を確認しておく必要があります。
こうした遺品整理業者以外にも、仏壇販売店では処分も
受け付けている場合が多くあります。
仏壇の購入店舗が分かったり、
近所に販売店があるようなら確認してみるとよいでしょう。

自治体に依頼する場合

自治体に仏壇の処分を依頼する場合は、
通常の粗大ゴミと同じ手順になります。
供養のサービス等はありませんので
事前に寺院などに依頼して供養してもらう必要があります。
その後、自治体に処分の申し込みをし、家具などの処分と
同じように自治体指定のシールを貼り、指定日時までに
回収場所に運んでおきます。
その際、大きい仏壇の場合、運び出しが危険なので
注意して行いましょう。
回収費用は、自治体やサイズによりますが、
数千円程度といったところでしょう。

仏壇などの処分は、非常に気を遣う作業です。
専門業者に任せれば、供養した上で処分してもらえ
気持ちの上でも作業の面でもとても安心です。

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