遺品整理を業者に依頼するケースが増えた背景

本来、遺品整理というものはほとんどが遺族の間で行われていました。遺品整理をすることで故人のことを思い出し、さらに自分達の気持ちも整理していました。しかし、最近では様々な理由により遺品整理を業者に依頼するというケースが増えてきています。今回は、どのような背景がありそういったケースが増えてきたのかということについて紹介していこうと思います。

1、遺品整理をする現場の遠方に住んでいる

遺品整理を自分達でやろうと思っていても現場の遠方に住んでいては中々作業が進みません。遺品整理というものは自分達の仕事、家事、育児などと並行してやらなければなりません。現場の近くに住んでいないと難しいでしょう。
遺品整理をする現場の遠方に住んでいるということは、つまり実家を離れて生活をする人が増えてきているということです。都会や中心部に人口が集中し、地方では過疎化が進んでいます。大学進学などで地元を離れ、そのまま都会で就職し、家庭を持つというのがパターン化してきているのが大きな理由の一つです。
さらに、現在ではSNSが大流行しています。お洒落なお店や生活を求めて若者が都会へと引っ越してくるというのも珍しくはありません。
こういった背景があり、地元を離れる人が多いので遺品整理を業者に依頼するというケースが増えてきているのでしょう。

2、老老介護

現在、社会問題となっているのが老老介護です。老老介護という単語を初めて耳にしたという方もいらっしゃると思うので、簡単に説明していきます。
分かりやすく言うと、お年寄りの方がお年寄りの方を介護している状況のことです。少子高齢化社会となった今、真っ先に出てきたのが介護の問題です。お年寄りの人数に対して介護をする人の数が少なすぎます。そこで生まれたのがお年寄りの方がお年寄りの方を介護するという状況です。介護というものは本当に大変です。体力的にも精神的にもきついものがあるので、若い人でも大変です。
そして、この老老介護の問題は遺品整理にも関わってきます。介護をする人がお年寄りということは、遺品整理をするのもお年寄りということになります。遺品整理の際には、タンスなどの大きな家具を運び出さなければならないケースもあります。お年寄りの方にとってそういったものを運び出すのは現実的にも厳しいです。
こういった背景があり、お年寄りの方が遺品整理を業者に依頼するというケースが増えてきています。

3、故人の方がお一人で賃貸物件に住まれていた場合

故人の方がお一人で賃貸物件に住まれていた場合、その賃貸権は相続の対象となります。つまり、契約を終了させない限り親族の方が契約を引き継がなければなりません。しかし、相続が難しいなどの理由により退去をするならば早急に遺品整理を行わなければなりません。しかもこの場合、かなりの量の遺品を整理しなければなりません。
こういった背景があり、スピードと量を要求されるので遺品整理を業者に依頼するケースが増えてきているのでしょう。

4、大型家具などが少人数だと運び出せない

遺品整理をしていると大型の家具や家電などが出てくることがあります。それらは1人や2人では中々運び出すのが困難です。高齢者や女性だとなおさら難しいのではないでしょうか。さらに、最近では若者の車離れが進んでいます。運転免許を取得しない人が増えてきているので、車を準備して運び出すということも難しくなってきています。
こういった背景があり、遺品整理を業者に依頼するというケースが増えてきています。

5、人形やぬいぐるみなどの供養しなければならないものがある

遺品整理をしていると人形やぬいぐるみなどが出てくる場合があります。そういったものは捨てづらく、供養をした方が良いと考える人もたくさんいらっしゃいます。業者に依頼をすれば全て任せれるので安心です。
そのような背景もあり、遺品整理を業者に依頼するケースが増えてきています。

遺品整理業者とのトラブル

遺品整理を業者に依頼する様々なケースを紹介してきましたが、様々なトラブルも発生しているようです。どのようなトラブルがあるのか、どういった対処をすればよいのかをいくつか紹介していきましょう

1、高額請求や追加請求

遺品整理というものは人生においてそう何度も経験するものではありません。そのため、遺品整理を業者に依頼した際の費用の相場もあまり知らないという方が多くいらっしゃいます。そこにつけこむのが悪徳業者です。
遺品整理を依頼した際に法外な料金を請求されたという事例がよくあります。さらに、事前の見積もりでは安く提示し、作業後に高額な追加請求をしてくるという業者も存在するようです
では、そういった業者に引っかからないようにする為にはどうすればよいのでしょうか。いくつか紹介していきます。
まずは、費用が安すぎる業者を選ばないということです。作業終了後に契約した時の倍以上の請求をするということもありますので充分に注意しましょう。
他にも、遺品整理以外の作業の勧誘をしてくる業者には依頼しないようにするということです。このような業者は、遺品整理をする際にリフォームをしないと片付けが出来ないなどと理由をつけて必要のない作業を要求してきます。リフォームをしないと遺品整理が出来ないということは基本的に無いので騙されないように注意が必要です。不当な請求をされないためにも、とにかく正確な見積もりをしてもらうようにしましょう。

2、相場以下の値段で買い取りをする

遺品整理業者には、高価なものを買い取ってくれるサービスを行っている業者もあります。きちんと査定をしてくれるのがほとんどですが、中には相場以下の値段をつけられてしまうこともあります。この不当な買い取りを避ける為には、業者への売却をその場で決断しないことが大切です。リサイクルショップなどの専門業者に鑑定を依頼して相場以下でないかを調べるのが有効です。

3、遺品整理中に出てきた現金や金品を盗まれる

遺品整理を業者に依頼するということは、業者を家に入れなければなりません。悪質な業者の場合、依頼者が家に居ない時に金品などを盗むこともあります。また、金品などを見つけても報告をしないというケースもあるようです。このような盗難を防ぐためには、とにかく作業中は家を離れないことが大切です。しかし、毎日立ち会えるわけではない場合は業者が来る前に自分達で金品などを回収しておくなどして対策していきましょう。

4、権利書などを確認せずに処分する

権利書などの大切な書類もたくさん出てくると思います。いい加減な業者はそういった物も確認せずに不用品として処分してしまうこともあります。業者にはまず仕分けをしてもらい、保管する、しないの判断は必ず自分達でするようにしましょう。

今回は、遺品整理を業者に依頼する背景と遺品整理業者とのトラブルについてたくさん紹介させていただきました。
数年前までは3000社ほどだった遺品整理の業者も、現在では10000社を超えるまでになってきています。それだけ需要があるということでしょう。
しかし、それだけ数が増えるということは悪質な業者の数も増えるということです。善良な業者もたくさんあるので非常に残念です。1人でもそういった悪質な業者に引っかからないことを願っています。
今回このブログで紹介したトラブルはほんの一例ですが、少しでも参考にしていただけると幸いです。

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